全日本選手権後半戦!女子フリーに白岩が出場

◇ 第90回全日本フィギュアスケート選手権大会3日目◇12月25日◇さいたまスーパーアリーナ◇
[女子フリー]
23位 白岩 88.96
[女子最終結果]
23位 白岩 145.89
今年の全日本選手権(全日本)も後半戦に突入し、女子フリーが行われた。ショートプログラム21位でフリー進出を果たした白岩優奈(文2)は第1グループに登場。涙を流しながらも懸命に滑り切った。
コーチ不在の時期や練習環境の変化があり、様々なことに苦悩しながら挑んだ今大会。フリーに進出したものの、不安や葛藤から本番直前に涙を見せた。それでもリンクの中央へ行き、最初のポーズを取った。

冒頭の3回転サルコーとダブルアクセルはしっかりと着氷するも、3本目のジャンプで転倒してしまう。「途中でやめたくなるような失敗が続いたんですけど、それでも来てくださっているみなさんが失敗しても大きな拍手をしてくださるので、もう最後まで攻めようという気持ちになりました」と、観客の声援を力に変え気力を振り絞る。



次のコンビネーションジャンプは成功しそこから少しでも立て直したいところだったが、後半3つのジャンプではミスが続いてしまう。それでも途中であきらめることなくステップシークエンスやスピンを行い、最後まで滑った。曲が終わると崩れ落ちて、しばらく動けない状態に。白岩にとって苦しい4分となった。



女子の頂点を決める戦いが終了。残すは、翌日のペアフリーと男子フリーのみとなった。ハイレベルな戦いの中でどこまで上位に食い込めるか注目だ。【文/写真:森本明日香】
▼白岩
「(フリーを振り返って)全日本という大舞台でみなさん力を最大限出していらっしゃるこういう日本のトップの大会で、内容的には恥ずかしいような演技しかできていなかったので、見にきてくださったみなさまにも応援してくださっているみなさまにも先生方にも申し訳ないなと思うような演技になってしまいました。(演技終了直後の状況について)足に力が入らないような状態になってしまいました。(ミスが続いてしまったときの心境)途中でやめたくなるような失敗が続いたんですけど、それでも来てくださっているみなさんが失敗しても大きな拍手をしてくださるので、もう最後まで攻めようという気持ちになりました。結果的には失敗してしまったので攻めたのが間違いだったのかもしれないですけど、それでも最後まで頑張ろうという気持ちになれたのは拍手をしてくださった観客のみなさんのおかげだと思います。(全日本での経験をどのように生かしていくか)これからのことはちょっと考える期間を取ろうかなと思っています。(本番前に涙を見せる場面があったが)試合出るのどうしようかなとギリギリまで悩んでいたので、正直、逃げたいなという感じで準備していました。練習では、本田チームに移籍してからは1ヶ月間本当に一生懸命練習しましたし、去年のレベルくらいまでは戻ってきていたので、本当に調子自体は上がっていました。3日前くらいからいろいろありまして、1ヶ月間練習は一生懸命やったんですけど、最後の3日くらいは練習が満足にはできていなかったので、西日本(選手権)までの4ヶ月くらいずっと自主練だったので、このシーズンは自分も不安を取り除く練習ができなかったので、それプラス練習ができない状態になってしまったので、自分の不安の気持ちを払拭することができなかったのかなと思います」