新チーム始動!川上の活躍でAチームが2回戦突破

◇藤原慎一杯2021年度大阪府学生男女選手権大会◇12月18日◇
【1回戰】
[第1セット]関大B17―25帝学大A
[第2セット]関大B17―25帝学大A
[セットカウント]●関大B0―2帝学大A
【2回戰】
[第1セット]関大A25―23帝学大A
[第2セット]関大A25―22帝学大A
[セットカウント]○関大A2―0帝学大A
関カレから約1ヶ月、早くも新チーム初戦を迎えた。2年ぶりに行われた今大会には、AとBの2チームに分かれて全員がベンチ入り。多くのメンバーが大学初の公式戦だったBチームはAチームとの同校対決を実現させるべく挑んだ。敗れはしたものの、「練習の成果も出ていた」(黒田寛子=法2)と躍動。一方、優勝を目指すAチームは川上良江(文1)のサイドからのスパイクを中心にゲームを作り初戦を突破した。

1回戦に出場したBチーム。序盤は相手の攻撃に翻弄(ほんろう)され、2ー7と相手にリードを許す。しかし、鈴鹿帆海(人1)がレフトからのスパイクを決めると、徐々にペースをつかむ。黒田のスパイクをきっかけに、吉岡のブロックなども決まり5連続得点で10ー11と相手の背中を捉える。その後は拮抗(きっこう)した展開となるが、前田凪彩(法1)のブロックや冨井綾音(人1)や上村萌恵(人3)がレシーブでつないで応戦。名取真優(人3)のサービスエースなどもあったが、最後は相手のテンポの速い攻撃から5連続得点を許し、第1セットを献上した。



先制されたものの、いい雰囲気で迎えた第2セット。「ミスしても雰囲気落ち込まずにみんなで盛り上げてできていた」(黒田)と、声をかけあい一進一退の攻防を繰り広げる。名取のスパイクなどが決まり先に流れをつかんだかと思われたが、相手に連続得点を許し12ー18と点差を広げられる。タイムアウト明けには上平純菜(文2)のスパイクが決まり、見せ場を作る。林川涼(経2)や冨井が粘りのプレーを見せ、得点につなげたいところだったがかなわず。第2セットも敗れ、ストレート負けを喫した。




第1シードとして2回戦から登場したAチームは、Bチームを破った帝学大Aと対戦。立ち上がりは根耒あかね(人1)や中屋ちひろ(人2)の攻撃が決まり、一進一退の攻防に持ち込む。相手の隙をついた攻撃に苦しみ、先にブレイクを許してしまう。だが、岡崎凜華(人2)が相手を崩すと、川上の力強いスパイクで点差を2に縮める。ここから徐々に攻撃が決まりだし、11点目からは相手のミスと川上の緩急あるスパイクで5連続得点。15ー14と、この試合初めてリードをつかむ。日野美里(人2)のミドルからの攻撃や児玉光涼(文2)のサービスエースもあり、24ー20とマッチポイントをにぎる。相手の攻撃を封じきれず、1点差まで追い詰められたものの、最後も川上がスパイクを決め逃げ切った。




2セット目は芦田彩音(人3)や途中出場の鍋井識里(文2)中心に、粘るプレーから攻撃につなげる。児玉のオープントスが綺麗に上がると、岡崎が強力なスパイクで得点を奪う。序盤は関大ペースで試合を進めたものの、中盤で相手の攻撃が決まりだす。相手のサービスエースもあり11ー14と追いかける展開に。岡崎のレフトからのスパイクや日野のブロックで巻き返したいところだが、なかなかペースを取り戻せず3連続失点を許す。コートキャプテンの祢宜萌佳(情3)が声でチームを鼓舞すると、ここでも川上の連続得点で20ー20の同点に持ち込む。岡崎のブロックも光り、相手を離す。最後は関大がサイドアウトをとり勝負を決めた。






新チーム初戦から要所できっちり得点し、ストレート勝利を収めたAチーム。「どんどん強いチームが相手になってくると思うけど、全員で戦っていけたら」(芦田彩)と、優勝へ向け突き進む。【文:牧野文音/写真:吉田千晃】
▼芦田彩
「(この大会に向けて)新チームが始まって、固い守備というのを目標に練習をやってきて、その成果をだして、優勝という結果につなげていきたいなと思ってやっていました。やっぱりこれまでは先輩がいはったので、責任感とかそこまでなかったけど、最高学年として責任感も強く持たなければいけないと思っています。(今回の試合を振り返って)最初は自分たちのリズムが作れていなかったんですけど、途中から自分たちの強みとしているレシーブとかができてきて、そこから自分たちの攻撃につなげるという形ができていたと思うので、最後取り切るというところもそうだし、粘りという関大の良さがでていたと思います。(自身のプレーについては)絶対やったろという気持ちしかなかったです。(次戦へ向けて)どんどん強いチームが相手になってくると思うけど、優勝を目指しているので、そこに向かって全員で戦っていけたらなと思います」
▼川上
「(今回の試合を振り返って)今日の試合は自分的にも、1枚になることが多かったんですけど、そこで決められなかったことは自分のだめなところだなと思います。チームとしては、リードされる展開が結構あって、そこから巻き返して勝てたことは良かったなと思います。(自身の調子について)今日は調子が良くて、自分でも動きも良かったと思います。(新チームでどう頑張っていきたいか)昨年はキャプテンが結構スパイクを決めていて、ポイントゲッターという感じでした。今はそのキャプテンが抜けて、大エースはいないですけど、全員が決めきる力をつけていきたいです。(次戦への意気込み)また明日は一段と強いチームが相手になるんですけど、関大の強みは粘りのレシーブなので、明日も粘ってラリーを取りきって、セットも取りきって勝ちたいです」
▼黒田
「昨年はこの大会がなくて、Bとして出れる初めての試合だったので、とにかく楽しむということを前提に、1勝して関大対関大をやりたいなと思って挑みました。試合には負けてしまったんですけど、ミスしても雰囲気落ち込まずにみんなで集まって盛り上げて、声かけあってできていたし、最近練習で強化しているレシーブの成果も出ていたと思います。(これからへ向けて)あと1個つなげたらというところも結構あったと思うので、もっとつなぎをAにも負けないくらいしていきたいです」
▼吉岡
「昨年は全然大会がなくて、試合が初めてだったので、楽しんでみんなでできたらと思ってやりました。結構相手のブロックが高くて、スパイクがあまり決まらなかったりしたんですけど、2セット目で相手の雰囲気とか速い攻撃に対応して拾えていたことはすごく自分たちBが成長できていたところかなと思います。(これからへ向けて)個人的な技術のアップとかはできてきているので、Bの中でももうちょっとチームとしての力はつけていかないといけないなと思いました」