SO戦の末、関学大に勝利!

◇2021年度関西学生秋季リーグ順位決定戦◇対関学大◇12月11日◇立命館OICフィールド◇
[第1Q]関大0―0関学大
[第2Q]関大0―0関学大
[第3Q]関大0―1関学大
[第4Q]関大1―0関学大
[SO戦]関大3-2関学大
[試合終了]関大1(3-2)1関学大
負けるとリーグ入れ替え戦にもつれ込む、負けられない今試合。ここ数年勝ち星のない関学大相手に攻めの姿勢を貫き、見事勝利を手にした。

相手のセンターパスから始まった第1Qは、終始果敢に攻めるも得点には結びつかず。6分に相手選手が1人退場すると、大きなチャンスが到来する。FB森川瑤(人2)が相手ディフェンスを抜き去りチャンスメークする。FW杉山涼(商4)とFB水川幹也(経3)が立て続けにシュートするが、惜しくも相手の守備に阻まれる。FB五味亨介(環都4)が積極的に前に出たり、FW柳田昴輝主将(情4)がパスカットから攻撃を展開するも、味方にパスがつながらない。その後、相手にボールを奪われ形勢逆転。しかし、皆が守備に戻る中、FW森優吉(商1)が見事なディフェンスで相手を防ぎ、関大ボールに。その後も攻めの姿勢を見せるが1点を取りきることはできなかった。






続く第2Q、前半は確実にパスをつなぎ得点のチャンスを演出する。開始6分、FB水川のパスカットからサークル内のFW杉山へつなぐも、うまく合わせることができない。8分には関大がペナルティーコーナー(PC)を獲得するも、ミスが絡み先制点とはならなかった。それでも攻撃の手を緩めない関大は13分、FW柳田主将が相手ボールを奪いシュートするが惜しくもゴールは捉えられない。徐々に関学大の攻撃が激しくなり、相手にPCを与えてしまう。しかしここは堅いディフェンスでピンチをしのぐ。前半の優位とは一転、後半は関学大のペースになった。

なんとか先制点を奪いたい試合後半は関大のセンターパスから始まる。速い攻守交代が繰り広げられ、両者一歩も譲らない。関学大のペースにのまれ、2つ目のPCを与えてしまう。決死の守りも虚しく、先制点を献上してしまう。その中でも気持ちを切り替え攻める関大。FB森川が3人がかりのディフェンスを抜いたり、FB五味がパスカットでチャンスメークするも攻めきることができない。
後がない最終Q、開始早々相手サークル内で激しい攻撃が繰り広げられ、試合が動く。開始3分、FW澤田尚志(商4)が相手キーパーに当たりはね返ったボールをプッシュシュート。試合を振り出しに戻す、先制点をあげた。そのまま勢いに乗りたい関大。しかし、相手も負けまいとサークル内で激しい攻防戦が繰り広げられる。緊迫した展開が続く試合後半、相手の2回のシュートをGK平山雄大(情3)がスーパーセーブ。続く攻撃もMF紀野来音(人2)が相手に食らいつき守る。残り4分のところで相手にPCを与えてしまう場面もあったが、粘り強く守り切り試合終了。決着はSO戦へと持ち込まれる。



SO戦1人目はFB森川。相手キーパーの位置を冷静に見極め、ゴールを決めた。その後1ー1で迎えた関大3人目。なんとしても決めたい場面でFW柳田主将。相手キーパーを素早くかわして見事ゴール。キャプテンとしての意地をみせた。続く4人目FB水川もゴールを決めきり3点目を獲得し、有利に試合を進める。その後、止めると関大の勝利が決まる関学大5人目。SO戦2人目からゴールを任されたGK若生知嵩(化生3)が積極的に相手に向かっていき、ファインセーブ。無事に関学大相手に勝利を収めた。


明日の試合でリーグ順位が決まると同時に、4年生が引退する。目標のリーグ5位で有終の美を飾れるよう、全力を出し切る。【文:松尾有咲/写真:上田紫央里】

▼FW柳田主将
「(今日を振り返って)1年からずっと関学とやってて、ずっと接戦で負けだったり引き分けだったりしていて、ついに4年になって勝てたというのが本当にうれしいというのが率直な感想です。(チームの雰囲気は)試合の前からみんなで声出して今日はしっかり勝ちに行こうという話はしてたんで、1、2Qあたりでベンチだったりみんなが盛り上げてたんで、最高の雰囲気でできたと思います。(試合内容について)1点取られて少しだけムードが落ちたというのはあったんですけど、そこからもう1回ムードを取り戻して、澤田が決めてくれたんで、そこからまた気持ちも上がったと思います。(SOについて)しっかり練習はしてきたんで、その中で3/5決めれてキーパーがしっかり止めてくれたというのは良かったというのはあります。僕自身はしっかりキーパーに背負って見て回って打つという練習は今までしてきたので、それが結果として出たと思います。(良かったところは)全員の運動量がすごくて、そこでしっかりプレスをかけ続けて前から2枚でボールを取れて、さらにカウンターや押し上げをできていたので、そこが良かったと思います。(課題は)今日はずっと6、7割攻めれていたんですけど、その中でシュートを決めきれないところとか、審判に文句言っちゃってプレーをやめてしまうという気持ちの面では課題かなと思います。(次戦に向けて)ずっと聖泉に勝てていなくて、目標の5位は聖泉が壁なので、明日しっかり勝ちきって5位で引退したいと思います」
▼FW澤田
「(今日の試合を振り返って)4年間関学には勝ててなくて、同点でSOという形ですけど、集大成の試合でしっかり勝ち切れたっていうのは本当に4年間大学でホッケーやってきてよかったなって思いました。(第4Qでのゴールについて)実は関学に勝つ夢っていうのを試合前に3回見てて、そこで試合の中であの形で決めるっていう夢を見てたので、自分でも恐いくらい現実になってしまって、なんで自分にあの形で回ってきたのかわからないですけど、夢と同じ形で何か予言してたかなって言う感じで完璧でした。(アシストは)誰かがキーパーに当ててくれて、その跳ね返ってきたのをゴールに押し込んだ形です。(明日が最後の試合になるが明日に向けて)聖泉大学とは今年3度目の試合になっていまして、やっぱり2回とも負けてしまっているので、最後の引退試合ということで明日ぼく自身も得点を決めてしっかり勝ちきれるように頑張っていきたいと思います」
▼FB森川
「(今日の試合を振り返って)今日最初に先制されて厳しい試合展開になったんですけど、最後まで気を抜かずにちゃんと攻めれてたので、最後は同点になって最後SOで勝てた勝因になったかなと思います。(攻撃面で意識していたこと)攻撃の面では相手からのプレスが結構真ん中の方でボールを持っていたら来てたので、なるべくちらして外から詰めていけるっていう風に自分の中でゲーム展開していきました。(SO戦1人目でしたがどんな気持ちで臨んだか)元から練習でSOの練習してたんですけどその時からSOきたらもう自分が決めるしかないっていう気持ちでずっと臨んでいたので、100%決めないとチームが負けるって言う気持ちで臨んでちゃんと決めることができてよかったです。(SO戦のシュートについて)思ってた通りにいけたのでほっとしました。(明日の試合に向けて)今日関学に勝てたっていうことが自分達の中でもちょっと意識していたので、とりあえず関学に勝ててよかったです。でもここで気を抜かずに明日、目標がチーム5位ということなので、気を抜かずに最後まで戦い抜きたいと思います」
▼FB水川
「(今日を振り返って)ずっと攻めてたんでいつか決めれるかなと思ってたんですけど、1点目取られてやばいなと言う雰囲気はあったんですけど、フォワード陣が気合入ったのかそこからすごく攻撃が激しくなって、途中からこれ行けるなという確信は持てました。3Qくらいから攻撃がしっかり回っていました。(チームの雰囲気は)いつもは1点決められたら落ち込むという感じだったんですけど、今日はいつもと逆でした。決められたあとのほうが燃えていました。(SO戦について)安全に行きました。難しい洒落たことしようと思ってたんですけど、本番になったら絶対に決めようという気になりました。簡単にミスなく行けました。練習もめっちゃしてたんで、絶対決まるという気はありました。(次戦に向けて)今日のモチベーションのまま明日も挑めたらなと思います」
▼GK若生
「(今日を振り返って)時間が来て、相手にプレッシャーをかけて2本外してくれたんで、そういう面ではいいプレーができたと思います。(いきなりの出場で)平山がけがした瞬間に出たくないなとかなんでけがすんねんって思ってて、ほんまに無理やから行けって周りに言われて、SO自体は1年も2年の時もやってたのでなんとなく雰囲気は分かってたし、練習でもやっていたのでそこに関しては大丈夫だったんですけど、メンタル的に試合の感じに乗れてないというのはありました。(次戦に向けて)聖泉は格上で今まで勝ったことの無い相手だし、明日勝てば目標であったリーグ5位も達成できるんで、これからしっかり準備して明日はSOにならんと勝ちきって、平山に良い報告が出来るように頑張ります」