本戦1日目、4選手が2回戦に進出

◇2021年全日本学生室内選手権大会◇本戦1日目◇12月1日◇江坂テニスセンター
【男子シングルス1回戦】
○高橋2(7(3)-6,6-2)0佐藤(法大)
○松田2(7(5)-6,6-4)0石榑(筑波大)
●大植0(3-6,1-6)2目黒(亜大)
【女子シングルス1回戦】
○坂本2(6-3,3-6,10―6)0徳安(明大)
○中村天2(6-1,6-3)0東谷(園女大)
本戦1日目は男女シングルスの1回戦が行われた。最初に戦ったのは高橋勇人前主将(経4)、松田康希主将(商3)、大植駿(文3)の3人。
高橋は第1セットの序盤、サービスからの攻撃がはまり、4ゲームを連取する。しかし、ここから相手の反撃にあう。ドロップショットを巧みに使われ、前に振られるなど相手のペースが続く。ゲームカウントは6-6となり、第1セットは延長戦にもつれこんだ。タイブレークでは力強いストロークでラリー戦をものにする。流れを大きく引き渡すことなく7-3で制した。第2セットは第1ゲームから力強いリターンでブレークに成功。勢いに乗った高橋は気迫あふれるプレーで勝利をつかみ、2回戦に駒を進めた。

松田の第1セットはキープし合う展開が続く。ゲームカウント4-4で迎えた第9ゲーム。相手にブレークを許し、一度はリードを許す。しかし、直後にブレークバックに成功。粘り強さを見せつけた。その後は両者引かずタイブレークに持ち込んだ。タイブレークでも競った状況が続く。7-5と接戦の末、第1セットを手にした。第2セットは拮抗(きっこう)した展開が続くものの、中盤以降は得意のサーブからリズムを作り、勝利を手にした。

大植は8月に行われたインカレでファイナルセットの末、12-10で辛勝した目黒(亜大)と相まみえた。序盤からバックを中心に狙われ、苦しい展開が続く。中盤以降もラリー戦で勝つことができない。大植は悔いの残る初戦敗退となった。

坂本陽菜(法3)は第1セットを武器であるストロークで相手を翻弄(ほんろう)。ラリーを優位に進め、流れを手にしたまま第1セットを取った。しかし、第2セットはファーストゲームこそブレークに成功するも、すぐにブレークバックされ流れを呼び込めない。そして第6ゲームにラリー戦で敗れ再びブレークを奪われると反撃することはできず。第3セットに突入した。迎えたファイナルセット。最後の1ポイントからこそつめよられるも、サービスゲームで10点目を決め勝利を手にした。

中村天音女子主将(文3)は序盤から圧巻のプレーを見せた。強い球で相手を崩し、浮いた球をボレーで決める。流れを渡さずに6-1で第1セットを取る。第2セットもファーストゲームからブレークに成功する。その後ブレークを奪われ追い付かれるも、第6ゲーム以降は1ゲームも落とさずに試合を決めた。

室内インカレ1日目は男女共2選手が勝利。次に駒を進めた。本戦2日目は髙橋と松田のベスト8を懸けた同志討ちが行われる。先輩後輩対決から目が離せない。【文/写真:荒川拓輝】