新人戦で多くの種目で入賞、実力を見せつけた!

◇ 令和3年度関西学生秋季選手権代替特別大会 ◇11月27・28日◇大阪府立漕艇センター◇
[新人男子ダブルスカル]
<1日目>
予選A組 S:向原 B:木舩 2位 8:04.58→決勝
予選B組 S:長島 B:内田 6位 8:46.63
敗者復活B組 S:長島 B:内田 2位 8:32.21
<2日目>
決勝 S:向原 B:木舩 3位 7:55.18
[新人男子エイト]
C:庵床
S:斎藤
7:古川
6:池内
5:永島
4:虻川
3:川口
2:落合
B:吉岡
<1日目>
予選A組 1位 6:46.14→決勝
<2日目>
決勝 4位 6:37.15
[女子シングルスカル]
<1日目>
予選A組 井元 3位 9:24.27
敗者復活 井元 1位 8:52.39→決勝
<2日目>
決勝 井元 6位 8:54.71
[男子舵手付きフォア]
S:直井
3:城野
2:光村
B:川上
C:西村
<1日目>
予選A組 3位 7:42.85
敗者復活A組 2位 7:08.74
[新人女子ダブルスカル]
<1日目>
予選A組 S:新川 B:横山 1位 8:43.83→決勝
<2日目>
決勝 S:新川 B:横山 1位 8:19.72
[新人女子舵手つきクォドルプル]
S:細野
3:秋田
2:栗谷
B:村上
C:杉山
<1日目>
予選A組 3位 8:02.30→決勝
<2日目>
決勝 3位 8:04.33
[新人男子舵手つきフォア]
S:松村
3:武井
2:若松
B:札埜
C:藤尾
<1日目>
予選 1位 7:22.56→決勝
<2日目>
決勝 1位 7:15.83
新人女子ダブルスカルと新人男子舵手つきフォアで1位、新人男子ダブルスカル、新人女子舵手つきクォドルプルで3位入賞、他の種目でも決勝に進出するなど新人戦で関大生が強さを見せつけた。

新人男子ダブルスカルの予選では、2組が登場。長島鷹治郎(人2)・内田直希(安全1)組は尽力するも、惜しくも6着でゴール。向原巧(法2)・木舩幸太(経1)組はスタートから前に出る。決勝圏内に入り、少し緩みが出たのか最後の500㍍で1位争いをしていた鳥取大に抜かされ、惜しくも2位に。その雪辱を果たすために意気込んだ決勝戦。和歌山大と近大にスタートで先行され、同大との3位争いになる。序盤はリードされ、関大が追う展開に。「練習をしっかり頑張った成果が出た」と向原。1000㍍を超えた地点で同大を追い抜き、逆転3位となった。


新人男子エイトは予選、スタートは先行されるも、スピードを落とさず残り1000㍍に。1000㍍から1500㍍の間でスピードを少し落としてしまうも、ラスト500㍍、庵床数馬(政策4)の全身全霊のコールで3秒もタイムを上げ、2位の神戸大を追い抜き1着でゴールし決勝に駒を進めた。決勝戦でも1日目と同様に1000㍍までスピードをキープする。ラスト500㍍で関大はメダル圏内に入るか否かの瀬戸際になる。しかし体力面で相手を上回ることができずわずか1秒差で4位となり、メダルに一本手が届かなかった。

女子シングルスカルには井元寿々子(社2)が出場した。予選では3着となり、敗者復活戦に挑む。敗者復活戦では1着でゴールし、決勝に進出。しかし決勝では他艇に追いつけず6着となった。男子舵手つきフォアは予選で、他艇を猛追するも悔しい3着で決勝に進めなかった。


新人女子ダブルスカルに出場した新川真梨(文3)・横山翠(社1)組は初めに数艇が船の不備で止まるアクシデントに見舞われる。しかし、関大はそこから他艇を突き放し、2着と20秒の差をつけ余裕の1着ゴールとなる。決勝戦では隣のレーンの滋賀大に迫られるも、スタートスパートからスピードをどんどん上げていき、1日目と同様に、他艇を圧倒し1着となった。


新人女子舵手つきクォドルプルではスタートから蛇行してしまい、他艇に先行される。だが、他大学のスピードが落ちるタイミングでも粘り強くこいで3着につける。決勝ではスタートスパートの時間を調整。スタートで飛び出された2艇にも喰らい付いていき、最後は2着と1秒差となった。


新人男子舵手つきフォアは悪天候で波が荒れるところでのレースとなった。しかし、関大は日頃から神崎川で練習していたため、荒れた川でのレースは慣れていた。レースプラン通りにスタートスパートに成功し、リードし、決勝をトップで進む。決勝戦が行われた2日目は快晴で、どの大学も実力を出すことができ、関大に迫る。だが、そこでも関大はトップでゴールし、強さを示した。


新人戦では1回生を中心に多くのものが入賞し、今シーズンは笑顔で幕を閉じた。来シーズンでは今大会で活躍した期待の1回生と実力と経験のある2、3回生の更なる飛躍に期待がかかる。【文:中山秋桜津/写真:大森一毅・松尾有咲】
▽向原
「(結果を受けて)本当は優勝を狙っていたんですけどやっぱりそう甘くないなというのを思い知らされたかなと思います。いい面でいうと、このクルーを組んであまり期間がなかったんですけど2人で話し合いながら結構練習できたんでその努力が報われてうれしいなと思いました。(良かった点)日頃の練習が良かったです。インカレが終わってこの大会まで3週間でどう仕上げるかという中で2人で言い合いながら試行錯誤して途中で貴船が新人で伸び代しかなくて毎練習成長してくれて、こっちもすごい楽しかったし、きついメニューの時もしっかりついてきてくれて心強かったです。(課題点)最後、疲れてきてこぎが雑になるところがあるのでまだまだ丁寧さとかオールさばきとか技術面とかをもっとあげたらもっと早く楽になれるかなと思います。今大会は1年生がメインの新人戦だったんですけどその新人の大会で1年生がしっかり活躍してくれていっぱいメダル取ってくれたんですけど、2、3年生からしたらすごいうれしいなと思う反面、1年生の成長スピードがすごい早いんでそれに負けないようにしっかり練習してこの3学年と次はいってくる1年生と力合わせて次の大会も今大会みたいにいっぱい賞状やメダルをとれるように頑張りたいです」
▽木舩
「メニューはいつも決めてもらうんですけどメニューの後にも追加で練習とか入れるんでそれで自信がついて、何も緊張しなくて結構自信につながりました。今大会とか経験が浅くて、ずっと任せっきりで引っ張ってもらう感じだったので自分でも引っ張っていけるようになりたいです」
▽庵床
「クルーが結成されてみんなの目標が優勝だったので、せっかくこいでくれている新人のために優勝を届けたいという思いでレースは絶対勝つという思いでコールしていました。良かった点は徐々に良くなっている、タイムも1日だけで10秒上げることができて、僕のクルーは結成されてまだ1週間しか経ってなくて実際、練習でも2000㍍やろうと思ったんですけどできなくて、大会でぶっつけ本番という形で新人の多くは2000㍍は2回目とかで、2回目の中でどんどんタイムを上げたのでそこは良かったかなと思ったし、他の大学さんは1ヶ月程度同じクルーメンバーで練習していると思いますので、1ヶ月練習しているクルーメンバーか1週間で練習しているクルーメンバーで勝負して、ギリギリ1秒差で負けてしまったんですけど、1秒差で抑えられたのはすごい良かったかなと思いました。悪かったところはちょっと焦ってしまったところですね。もっとそこはオールを浮かした時にどんだけ船を立たせてまっすぐ進めるかというところもまだ新人は甘いかなという感じなのでそれもシーズンオフの間にしっかりみんなで鍛え上げてもらって、来年の春の大会に仕上げてもらいたいなと思います。僕が他の2、3回生に求めるのは僕は春になると社会人なので是非優勝してその知らせを聞いて僕も喜びたいと思うので、ぜひ優勝してOBを喜ばせてください」
▽新川・横山
「(結果への感想)うれしいけどもっと(他艇を)離したかったなというのがあります。初めのスピード感、初めに他の船から離せたことが一番気持ちの余裕にもつながったので、初めの瞬発的な速さが良かったです。結果を見て記録を見た時に最後の500は隣の滋賀大学の方が1秒ほど速いんですよ。だから中盤から最後にかけての伸びがあまりないのが課題です。(どのような思いで臨んだか)とにかく優勝!みんなから先輩とか女子ダブルは速いと言われていたのでその期待に応えられるようにとにかく1位になるようにがんばりました。(次戦に向けて)今回出たそれぞれの課題、パワーの面が全然まだまだなので冬練でパワーの面と技術的な問題を冬練でぶっ潰して、今回は新人戦で新人としか戦えなかったので次は上回の人たちと戦うので問題をぶっ潰していきたいです」
▽杉山・秋田
「(今大会を振り返って)うれしい半分、悔しい半分です。4位のクルーと4位のクルーの差が2位の人は2秒差で4位の人は0.2秒差で4位の人には勝てて良かったなということと2位の人にはもうちょっといけたんじゃないかなって言う悔しさがあります。ワンストローク、1本が強く押せていたら変わってきてたかなと思います。でも今までの練習してきた中で1番いいのが出せたのでやり切ったなという思いです。クルーを組んで1ヶ月も経っていないんですけど、2000のレートでこぐのも昨日がぶっつけ本番だったんですけど、しっかり2000こぎきれたのと表彰ももらえたのでうれしかったです。(良かった点と悪かった点)技術的なところは見ていったら沢山あります。ここまでの大会の期間が短かったんでその期間でどこまで試合まで仕上げられるかというところだったんですけど、個々の技術もそうなんですけど、それよりも全体の動きを合わせるというところに重きをおいてやってきて、最初は本当にバラバラやったんですけどレースでここまでそろったからそこはうれしいです。あとは冬の練習で1人1人の技術を上げていくのと体力もつけていかなくてはいけないです。自分のコックスは1日目は蛇行しちゃったから舵取りをもっとできたら良かったかなと。課題は固くなっちゃって、レースだからって固まっちゃってあんまり力入れなくてもいいところで入れちゃって痛くなっちゃって、本当は全身で焦げたらいいし、足で押せたらいいんですけど昨日はみんな力んじゃって腕らへんが痛くなっちゃって。もっとリラックスして、伸び伸びしてやらなダメだと思います。(次戦への意気込み)順位を上げて、女子全体でも男子を入れてももらえる賞の数を増やしたい、パワーアップしたいです!」
▽藤尾
「課題はまだまだあるけど優勝できてよかったです。良かったところはスタートで出れたことで、悪かったとこは最後の方でスピードがどんどん落ちていってそれで結構差を詰められて最後のラストスパートであげるんですけど体力がぜんぜん残ってなくてあげれなかったところです」