全国個人は勝ち星つかめず。次戦の団体戦でリベンジ果たす

◇2021年度全日本学生体重別選手権大会2日目◇11月26日◇於・千葉ポートアリーナ
[男子100㌔級]
奥野友輝(文4)1回戦敗退
小倉樹(法3)2回戦敗退
全国体重別2日目は男子100㌔級の奥野と小倉が出場。一つでも多くの勝利をつかみたいところだったが、全国の壁は厚かった。勝ち星を挙げることはできず、全国の地を後にした。
奥野は、序盤から積極的に攻撃を仕掛け、相手を崩す場面を多く作る。それでも決定機を作ることができずに時間が過ぎていってしまう。徐々に相手が仕掛ける展開が増え、延長戦に突入した。体力的にも苦しくなる延長2分。足技を使い前に出るが、相手を崩し切ることはできない。拮抗(きっこう)した状態が続き、会場に緊張感が漂う。そしてその均衡を崩したのは相手選手。うまく体を持ち上げられ、そこから大腰を決められ技あり。悔しい1回戦敗退となった。


男子100㌔級2人目の出場者は小倉。2回戦からの出場となった小倉は、鹿屋体大の尾上と対峙(たいじ)する。互いに組み手を争い、積極的に前へ詰める。しかし開始1分32秒、支釣込足で技ありを取られ、劣勢に立たされる。なんとか追いつきたい小倉は最後まで果敢に攻めの姿勢をみせるも、相手を崩し切ることはできず、敗北を喫した。


2日間を通して勝利をつかむことはできなかったが、全国の舞台での経験は今後の糧となる。そして12月8日からは全日本学生体重別団体優勝大会が開催される。4年生にとってはこれが最後の大会。チーム一丸となって、全国の地でのリベンジを誓う。【文:宮本晃希・吉田千晃/写真:吉田千晃】
▼奥野
「勝つ気で行っていたので悔しい。個人戦は最後になるので、次につなげられるベストエイトを目指していた。もう少し工夫はできたのかなと思う。自分の得意な技が決まらなかったのもあるけど、組手も持たせてもらえなかった。もっと考えて柔道できたはず。途中までは自分のペースで進められたけど、体力がなくなってきたら考え方も簡単になっていた。ただ攻めればいい感じになったのは良くなかった。相手はガンガン攻めてくるタイプだったので、後ろに下がらないことをやっていた。そこはできていたので、最後の部分を考えて前に崩したりとかできていたら試合も変わっていたのかなと思う。(次戦に向けて)次で学生最後の試合なので、悔いを残さないようにする。4年間で成長できた部分もあるし、できなかった部分もあるけど、次の試合ではちょっとでも成長できなかったところを無くして、人間的に成長できる試合をしたい」
▼小倉
「直近の団体戦の内容が悪かったので、あまり時間はなかったけど、多少は修正できたと思う。それでも組手の甘いところが出てしまった。相手にペースを握られて自分のしたいことができなかった。全国大会に出るのは初めてで、あまり気負わずに自分がどこまで通用するのかやってみようという気持ちでいた。そこまで勝たないとというプレッシャーはなかったけど、やっぱり勝ちたかった。序盤から組手を意識していたけど、逆に自分から技をかけていくことができなかった。この2つの両立をこれからできるようにならないと満足して引退できない。次の大会で4回生と試合できるのが最後。今まで4回生に頼りっぱなしなので、これから自分が先頭に立ってポイントを取れる選手になれることを証明したい」