得点決めるも敗北

◇2021年度関西学生秋季リーグ◇対福井工大◇11月23日◇グリーンランドみずほ◇
[第1Q]関大1-1福井工大
[第2Q]関大0-2福井工大
[第3Q]関大0-1福井工大
[第4Q]関大0-1福井工大
[試合終了]関大1-5福井工大
1勝1敗で迎えた秋季リーグ3戦目。春季リーグで7点差を付けられた福井工大と対戦した。第1クオーター(Q)では互角の戦いを繰り広げたが、その後の猛攻を止めきれず、惜しくも勝利をつかむことは出来なかった。

相手のセンターパスから始まった第1Qは、一進一退の攻防が続く。序盤は主導権を握られるが、GK平山雄大(情3)が落ち着いてクリアするなど、ディフェンス陣が粘りを見せる。ここでチャンスが訪れる。FB森川瑤(人2)のスクープで前につながると、受け取ったFW澤田尚志(商4)がスイープでFW粕渕正真(人3)にパス。しかし、惜しくも相手GKに弾かれ、先制点を奪うことはできない。




その後のピンチをFB水川幹也(経3)が飛び出して止めると、流れは関大に。FB森川がハーフラインからドリブルで一気にサークルイン。しかし、シュートを決め切れない。続けてFB多田周平(商3)のパスからMF紀野来音(人2)がゴールを狙うも、なかなか得点には至らない。



すると開始9分、相手選手がグリーンカードを受け、有利な状況に。先制したい関大はペナルティーコーナー(PC)のチャンスをつかむ。だが、このチャンスをものにできず、次はピンチを迎える。残り4分にはPCを与えてしまい、一度は切り抜けるも、今度は関大側がグリーンカードを受けて数的不利となる。薄くなったディフェンスの隙を突かれ、サークルのセンターからヒット。先制点を許してしまう。流れをつかみ切れない中、このQ残り20秒の場面。ロングパスがFW柳田昴輝主将(情4)につながると、相手DFをかわしてボールはFW杉山涼(商4)のもとへ。リバースで放たれたパスを見事に捉え、同点のゴール。試合を振り出しに戻した。




第2Qは苦しい展開が続く。開始5分、パスのミスからピンチを招いてしまう。GK平山がセーブするものの、再びのピンチでエンドライン際からしぶといパスに合わせられ追加点。流れを止めきれずにPCを与えると、さらにゴールを許して1-3に。その後もFW粕渕、FW柳田がドリブルで前へボールを運びチャンスをつくるも、追加点は奪えず前半を終える。


第3Qではチャンスを量産。FB森川、FW杉山、FW甲斐心之介(人2)がそれぞれヒットでゴールを狙うも、あと一本がつながらない。さらにサークル付近へボールを運ぶが、相手ディフェンスに阻まれる苦しい時間が続く。このQも残り数分の場面。サークルにボールを入れられて押し合いとなると、反対サイドに転がったボールを押し込まれ、リードを広げられる。

3点ビハインドで迎えた最終Q。関大は序盤からチャンスをつくる。だが、2度のPCをものにできず、さらにはカウンターを受け、一気にピンチに。GK平山が横に飛び込む好セーブで再びチームを救うも、残り4分でヒットを打たれて5点目を失う。その後も必死に攻撃を仕掛けるが、健闘もむなしく4点差を付けられたまま試合終了のホーンが鳴った。

この試合を終えて関大はBプール3位。次の順位決定戦では関関戦となる。目標であるリーグ5位を達成すべく、最後まで戦い抜く。【文:上田紫央里/写真:松尾有咲】
▼柳田主将
「(今日を振り返って)最初1点取られてから、第1Qで1点取り返して同点に持ってこれて、第2Qまでいい感じに戦えていたっていうのはあったんですけど、第2Q後半や第4Qに自分たちの足が止まって、相手のプレスが前から来ていて取られてしまって、思うように攻撃出来ていなかったのは今日の反省です。(序盤の速い展開について)第1Qでまず1点取ることを全員で意識として共有していて、その1点取りに行くみんなの意識がスピーディーな展開につながったと思います。(チームの雰囲気は)ベンチもしっかり『ナイスプレー』とか『ナイスディー』と声を出せていたので良かったっていうのはあったんですけど、後半で足が止まった時に、気持ちを切り替えられるメンバーが数少なかったかなというのは正直なところです。(チャンスもあったが)ラストパスがつながらなかった理由としては、前線のフォワードや中盤が相手の前に出れなかったのがあって、相手ディフェンスに隠れてしまって、体を張って前に出れなかったというのはありました。(良かったところは)第1Qで同点までいけたというところと、全員の運動量が多かったところです。(課題は)前からプレスをかけられたときの、中盤だったりフォワードへのボール供給で、ボールをもらえないというのが課題です。(アシストについて)相手の反則をとって、リスタートするところで押し上げがあまりなかったので、前で勝負しようと思って、1枚抜いて杉山が見えたので、リバースパスを出したらいい感じにタッチしてくれました。(順位決定戦に向けて)相手が関学大になるんですけど、僕たちが目指しているのがリーグ5位なので、まず関学大に勝たないとその目標をかなえられないので絶対に勝って、勝てば今までずっと負けてきた聖泉大になると思うので、そこにしっかり勝ちきって、5位で4回生は引退したいなと思います」
▼杉山
「(今日を振り返って)最初は失点しましたけど、前半はいい流れで互角にやれていたかなと思うんですけど、1人退場したところで失点して、そこから点を取りに行かなければいけない状況で失点を繰り返してしまってなかなか厳しい展開になったと思います。(得点時について)ボールが来る前のタイミングで相手のマークをうまく外せて、フリーでボールが来た時にゴールの道筋が見えて、そこにしっかり流し込めて、自分としても狙い通りのゴールでしたし、大学からホッケーを始めたので技術の面では他の選手に劣るかもしれないんですけど、そういう所で勝負しないといけないので、点を取れたのは良かったなと思います。同点のゴールを決めたことで勢いを付けれて、それが相手にも伝わってミスも誘えたので、自分たちが押し込んでいきたかったところではあるんですけど、そこで決めきれなかったのはチームの悪さでもありましたし、チーム全体としても、僕自身としてももっと点数を取る事ができれば、状況は変えられるかなと思います。(課題は)個人としては毎試合1点取れてるというのはすごくいい事だなと思いますし、それが仕事なんで前にいる以上は点を取らないといけないとは思うんですけど、もう1点、もう2点というところで自分がエースとしてもっと点を取らないと今日のような厳しい展開になってくると思うので、そこは課題だと思います。チームとしては失点したあとの対応が、気持ちが落ちて押し込まれて連続失点というのが多いので、そこは改善して、失点しても取り返すというマインドは大事かなと思います。(順位決定戦に向けて)次は関学大で難しい試合にはなると思うんですけど、ひとつひとついいプレーをして、残り約3週間のなかでいい準備をして研究して、関学大はライバルであり負けてはいけない相手だと思いますので、4年間の集大成を見せれるように、もっと点を取れるように頑張ります」