関カレ初戦、天理大に一歩及ばず。小林女バレ閉幕

◇ 2021年度Phiten CUP関西大学男女選手権大会◇対天理大◇11月20日◇
[第1セット]関大25ー17天理大
[第2セット]関大20―25天理大
[第3セット]関大28―30天理大
[セットカウント]●関大1―2天理大
秋リーグを1部第10位で終えてから2週間。4年生にとっては引退試合となる関西インカレが開催された。相手はリーグでストレート負けを喫している天理大。今回こそ勝利するべく、戦いに臨んだ。第1セット中盤、7連続得点で相手を引き離しそのままセットを先取。しかし第2セットは相手にブレイクを連発され、落としてしまう。運命の第3セットはデュースにもつれ込む激戦に。しかしあと一歩及ばず、セットカウント1-2で惜敗となった。


第1セット、先制点を挙げた関大。立ち上がりは互いにサイドアウトを取り合ったが、岡崎凜華(人2)のサーブのターンで試合は大きく動いた。長畑蒼衣(人4)の速攻や小林瑞季主将(商4)のストレート、岡崎のサービスエースなどで驚異の7連続得点を見せた。ここで一気に相手を引き離す。その後、中盤から終盤にかけては、ミドル陣の活躍が目立った。日野美里(人2)のセンターから穴を突く攻撃や、長畑のブロックポイントなどで順調に点を重ねる。広げた差を詰められることなく、日野がクイックでセットポイントを制し、第1セットを先取した。




この流れのままストレート勝ちを収めたい第2セット。しかし、立ち上がり3連続得点を許してしまう。相手のミスで何とか1点を返したが、その後もブレイクを相次いで取られてしまう展開に。しかし相手のミスで10点目を取ったことを契機に、関大は巻き返しをはかる。11点目には児玉光涼(文2)のディグが直接相手コートに返り、そのまま得点。チームを勢いづける好プレーを見せた。その後は岡崎・日野の2枚ブロックが連続で決まる。竹川瑞貴(情4)の穴を突いたプッシュも決まり、5連続得点を果たした。



しかし序盤でついた差はなかなか埋まらない。終盤にかけて岡崎・日野のブロックや竹川・小林主将のアタックラインギリギリを狙うインナークロスが決まるも、追いつくことはできず。5点差でこのセットを落としてしまった。


3セットマッチのため、ここで取りきるしかない第3セット。関大は開始2連続得点を決めた。しかし序盤から相次いでブレイクを取られてしまう。3点差をつけられたところで、関大はタイムアウトをとった。タイムアウト明けは小林主将の強烈なバックアタックや相手のミスで同点まで追いつく。しかし中盤にかけてブレイクを連発され、背中を追う形に。だが、途中でコートインした芦田幸音(安全3)のサーブのターンで関大が見せる。小林主将の軟打や嶺明華(人1)のスパイク、さらには芦田幸のサービスエースが決まり、4連続得点を見せた。だが、相手も簡単にはリードを許さない。直後にブレイクを許し、先に20点台に乗せられてしまった。ここで関大は意地を見せ、またも4連続得点を決める。終盤に追い上げ、23―21とリードを奪った。リズムよくあと2点を取りたいところだったが、試合はデュースにもつれ込む。竹川や岡崎の強烈なスパイクで得点するも、なかなかブレイクできない。熾烈(しれつ)な戦いを繰り広げたが、最後は粘れず。悔しい敗戦となった。




4年生にとっては最後の試合で、悔しくも敗戦となってしまった。しかし試合中のチームからは、楽しんでいる様子がうかがえた。「4年間続けてよかった」と、小林主将も振り返る。決して納得のいく結果を残せた年ではなかったが、今後の女バレは後輩たちがしっかりと引き継いでいくに違いない。今年果たせなかった目標を後輩に託し、小林女バレは閉幕した。【文:横関あかり/写真:宮本晃希】


▼小林主将
「1セット目をしっかり取れていたという流れだったのに2セット目は取り切れなかったというのと、3セット目も自分たちのいいムードだったのに、最後は取り切れなかったというのがすごく課題でした。ブレイクをしっかり取った後に相手にもブレイクを取り返されてしまいました。責められている時はいいリズムだけど、そうじゃない時は引いてしまうというのがよくなかったかなと思います。(リーグから修正した点)自分たちのミスはなくしていこうというのを頑張ろうと言っていました。だけど今日もそのあたりはミスがあったし、レセプションも少し乱れてしまっていたので、もったいなかったなと思います。(この1年を振り返って)自分はそんなに、「みんなを頑張ってまとめよう」とか、そういうのではなくて、自分が一生懸命やっている姿についてきてほしいなと思っていました。特にまとめられていたかなというのはなくて、後輩も同期も、本当に自分たちのプレーを一生懸命やってくれていました。(自分は)自分のプレーばっかりに集中していたなと思うんですけど、みんながやりたいことをしっかりやれたチームかなと思うので、1人1人の自主性が出てきたのではないかなと思います。主将としてまとめられていた感じはないけど、でもやっていてよかったなと1年を振り返って思います。(4年間を振り返って)1回生の時はなんとなくで、「部活したいな~」と思って入ったバレー部でした。2回生の時には試合に出ることもできて。そこからまさか自分が主将になるとは思っていませんでした。でも、本当に一生懸命にやっていたら周りも変わるし、自分の頑張りを続けたことが、今こうして主将でチームの中心となって頑張れていることにつながっていると思います。入部して一生懸命やり出して、4年間続けてよかったなと思います。(後輩たちへひとこと)今年はセイバーオードリン、秋リーグと関カレの3つの大会があって、自分たちの目標にしていることは全然達成できませんでした。自分たちの力を出しきってこの結果、というのではなく、心残りがある部分が多かったので、その悔しさをしっかり来年につなげてほしいなと思います。後輩もたくさんコートに入っていて、速攻を多く使おう、コンビを多く使おうというようなことをやり続けていたので、そういうふうに1年間成長したことを、さらに来年につなげてほしいなと思います」