関カレ立命大に敗北も「自分たちのペースでバレーできた」

◇2021年度Phiten CUP関西大学男女選手権大会第1戦◇対立命大◇11月20日◇
[第1セット]関大24―26立命大
[第2セット]関大23―25立命大
[セットカウント]●関大0―2立命大
秋季リーグも無事終わり、満を持して関西インカレが開幕。田村幸大主将(情4)率いる関大男バレの集大成を見せる時だ。初戦の相手は秋季リーグ2位の立命大。格上の相手にもひるむことなく第1セット序盤から攻めの姿勢を貫いたものの、終盤で逆転されセットを落とす。第2セットは一進一退の攻防が続いたが、ブレイクを許し連続でセットを奪われる。無念の1回戦敗退となった。

第1セットは先制点こそ許したものの、藤井徹太(社4)のサーブで相手を乱すと岡田大雅(経3)と金子玄(人2)のダイレクトスパイクでブレイクする。その後も金子がサービスエースを決め、南本一成(商4)・藤井・安平瑠也(商1)の3枚ブロックで相手の攻撃をシャットアウト。池田勇太郎(法3)の相手の隙をつくツーアタックでチームはさらに盛り上がる。連続で点をもぎ取り、好調な滑り出しを見せた。






しかし、13―8の場面で相手の猛攻を受ける。4連続でスパイクを決められると、ダメ押しのノータッチエースで同点に追いつかれる。シーソーゲームが続き、終盤で試合が動いた。藤井が3連続で得点し、金子がレフトから強烈なクロスを決める。相手のスパイクを安平が見事Aパスでセッターのもとへ返し、岡田のクイックで24―22とセットポイントを握った。しかし、相手が粘りを見せ追いつかれてしまう。デュースに持ち込まれ、そのままセットを取られてしまった。




逆転され第1セットを落としてしまった関大には後がない。何としてでも取り切る思いで第2セットに挑んだ。金子を筆頭に得点を重ね、安平のレフトからのスパイクや南本のブロックでリードする。しかし、またも連続失点し中盤で追いつかれてしまう。藤井のクロスや金子のスパイク、岡田のブロードで得点するも、互いに譲らず拮抗(きっこう)した展開が続く。20点台に入ったところで相手にブレイクを許してしまい、南本のバックアタックや岡田のブロックアウトが決まったもののあと一歩差が縮まらない。セットポイントを握られた後も粘りを見せたものの、追いつくことはできずセットを落とし、トーナメント1回戦敗退となった。





秋季リーグに続き関西インカレでも立命大にストレート負けを喫したが、「相手のペースに持っていかれることもなく、自分たちのペースでバレーができた」と田村主将。12月に天皇杯が控えているため4年生全員の引退はまだだが、今大会で世代交代となり新たなチームとなる。次戦の天皇杯初戦の相手は富士通カワサキレッドスピリッツ(V2)と強敵だ。4年生との最後の試合も関大のプレーを展開し、1年の集大成を見せる。【文:小西菜夕/写真:小西菜夕・石井咲羽】


(左から)阿茂瀬・片岡・小川
▼田村主将
「いつもやったら負けてたらテンションが下がってしまって、相手のペースに持っていかれるところが今日はそんなことなく、ずっと自分らのペースでバレーできてて、僕らの代の締めくくりとしては良かったかなと思います。(キャプテンとしての1年間)いい後輩ばかりやったんで、楽しく1年間やらせてもらえました。本当、部員みんなに感謝ですね。今年の代のエース2枚が僕らの代で抜けるんですけど、それでもスタメンは5人も残るので、来年こそはチーム上位目指せると思うので、頑張ってほしいと思います」
▼阿茂瀬大樹(文4)
「今日の試合は、リードしている割にはリズムよくバレーができていなくて、なんか嫌な感じがしていた。立命はリズム良くないけど点は決めてたから、関大の選手も思ったよりも点差が開いていない感じでバレーしていたと思います。最終的に16点ぐらいから追いつかれて、立命の自力だったのかなと感じました。もうちょっと、立命のリズムが悪くて点が取れていない間に、点を取らさないようなバレーができていたらと思いました。(4年間を振り返って)最初は2部からスタートして、だんだん1部が定着してきて、今年はちょっと危なかったですけど、なんとか1部残留もできたし、天皇杯という成績も残せたし、その中でもうちょっと4年生が成績を残せるような責任感や一体感があったら、後輩もやりやすかったと思いました。自分も1つレベルの高いところでバレーがしたくて関大を選んだので、同期や先輩達に全国経験者がいたり、後輩がうまかったり、練習もレベルが高くて、その中でももうちょっと出たかったですけど、練習中の紅白戦も2年生の頃から出れて、レベルの高い中で練習できたのが良かったかなと思います。(4年生としての一年は)春リーグ1戦目勝ったので、もうちょっとリーグ開催されて欲しかったとは思いました。秋リーグ始まる前に、しっかりとチームがまとまって負けたら4年生が責任取る感じで、下がのびのびやれたら良かったかなと思います。(後輩に向けて)試合に出てる子も多いし、もうちょっと練習から意識して、今、1部12位で何も失う物はないんで、のびのびとやって欲しいです。とりあえず1部残留と、2年間出てない全カレ目標に頑張って欲しいです」
▼片岡勇貴(法4)
「サーブレシーブが入っていないというところで、2段勝負をレフトとライトだけで勝負ってなってて、クイックが使えてなくてブロックがいっぱい付いてて、苦しい展開だったのかなと思っていました。1セット目の最後、あの辺でデュースってなっているところで、サーブミスであったり、ミスであと一歩が取れなかったというところが、2セット目にも響いた結果だと思います。2セット目も最初トントンでやってたんですけど、サーブレシーブが入らんかったときに、関大の悪いところのレフト、レフトで勝負しないといけない苦しい状態になっていたので、そこをクイックとかを使えるようになっていかないと、格上の立命館に勝つのは難しいかなと思いました。(4年間を振り返って)入部したての頃は、バレー好きやから入ろうかなっていうノリで入ったんですけど、やっていく内にレベルの高いやつがいっぱいいて、同期と一緒に乗り越えて4年間やってこれて良かったのが1つです。あと、高いレベルのバレーを見せてもらって、一緒に練習をさせてもらえた感謝もあります。3、4年生の頃は後輩もできて、同期には迷惑かける部分もあったので申し訳ないと思っています。僕らの代はまとまりがなくて、正直まとまりのある関係を作れていたらチームもこんな状況じゃなかったと思うし、もっと頼りがいある先輩になれたと思うので、後輩にはチームの輪っていうものをもっと大切にして、これからも頑張って欲しいと思います」
▼小川雅人(情4)
「3セットマッチやったから、もしかしたらあるかなとは思いました。でも、関大の悪いところが出ているなと思いました。1セット目の24―22の時とか、セットポイントこっちが取っているのに、逆転されてデュース持ち込まれてそこから2点連続で取られたのも詰めの甘さが出ていました。4年間ずっと見ていたけど、そういうところが関大の悪いところです。良いところは、弱いチームじゃないし、決まるチームやと思うから、あとは個人でやっていくんじゃなくて団体でやっていったらもっと強くなれるんちゃうかなとは思いました。(後輩たちに向けて)僕らの代が正直1番悪いってみんなが自覚しているので、後輩には頑張ってほしいなと思うし、良いところ見せてほしいです。僕らには見れなかった良いところを見せてほしい」