同大に5点差で快勝!

◇第68回関西学生リーグ戦プレーオフ◇対同大◇11月14日◇関西大学たかつきアイスアリーナ◇
[第1P]関大2-1同大
[第2P]関大2-0同大
[第3P]関大2-0同大
[試合終了]関大6-1同大
10月24日の1部A戦(6校による1試合ずつの総当たり)で同大と対決し、引き分けとなった関大。勝ち切ることができなかったことに加え、1部A戦1位を譲り渡した相手だけに、「力の差を見せつけてやるという強い気持ちでやった」(佐々木隆弥=情3)と勝利への思いをより強めて挑んだ。
第1ピリオド(P)序盤は関大ペース。多くのゴールチャンスを生み出し、開始4分にはDF佐藤翼(法2)、FW徳永龍彌(りゅうや=情4)、DF米津優風(人2)が立て続けにシュートを放つなどあと一歩のところまで迫る。しかし、なかなか決め切ることができない。そして、中盤から相手に攻撃を許す展開に。第1P11分、ディフェンスが薄くなったところに相手が抜け出しシュート。1度はゴールを免れたものの、こぼれ球を奪われ先制点を献上した。

その後、相手は勢いに乗りさらなる得点を狙う。しかし、関大は声を掛け合い、立て直しを図る。試合が動いたのは第1P終了まで5分を切った場面。FW嶋野瑛心(文2)がパックを奪うとFW神山太一(人1)へパスがつながる。そして再びFW嶋野がパックを受け取ると、右サイドからディフェンスとキーパーの間を通してゴール。落ち着いたプレーで同点にした。完全に立て直した関大は猛攻を開始。残り時間十数秒では、相手ゴール前からパスを受けたFW嶋野がドリブルで一気に攻め上がり、そのまま2点目を獲得。1点リードで第1Pを終えた。



さらにリードを広げたい第2P。前半は拮抗した状況が続く。開始10分の時点でFW根本慎太郎(情2)が反則を取られ一時退場すると、その直後にDF熊谷天祐希(たかゆき=情3)も退場。リンク上にいる関大のプレーヤーが2人少ないキルプレー(数的不利な状態)となりピンチを招いた。相手はこの間にアタックしていくが、DF鈴木郁也(情2)やFW高橋佑萌(人4)の好守を見せる。この危機的状況で相手に得点を与えるどころか、まだ関大側が1人少ないキルプレーであった12分に強さを見せつける。FW佐々木隆が隙を突きパックを奪うとディフェンスを寄せ付けないスピードでゴール前へ。このP最初の得点を決めた。


終盤も関大の勢いは止まらない。フェイスオフからDF鈴木、DF岩瀬谷拓哉主将(社4)とパスを回し、最後はDF鈴木の正確なアシストでFW嶋野がゴール。嶋野は今試合ハットトリックを達成した。


3点リードで迎えた最終P。「第3Pが毎回の試合良くなくて」(岩瀬谷主将)と課題になっていたが、全員がその課題をしっかり意識し流れを止めない。関大がパワープレー(数的有利な状態)となる状況も多く生まれ、相手にシュートすら許さない。開始12分、FW根本からDF鈴木へきれいにパスがつながり得点。3分後には、FW高橋が2人のディフェンスを華麗にかわしゴールネットを揺らした。関大は全てのPで点を決め、相手には第2P以降得点を与えないまま試合終了。6-1で快勝した。



各Pで着実に2点ずつゴールを奪い、5点差白星で前回の悔しさを晴らした。だが、岩瀬谷主将は「まだポテンシャルがあるチーム」とさらなるレベルアップを期待する。この調子で他の大学も圧倒し、残りのリーグ戦を全勝で締める。【文:森本明日香/写真:永松愛】
▼岩瀬谷主将
「ずっと課題だったのがピリオドの最初の5分と終わりの5分をしっかりやるというのと、ターンオーバーをあまりしないで簡単なプレーを心がけるということで、それができたのが今日点差が広がった要因だと思う。前までは流れが良くなくてシュートまでいけない部分があった。(第1Pについて)今日は流れ良くできて最終的なスコアの部分も2点取れたのだと思う。(先制点を奪われたことについて)強いていえば最初失点したんですけど、その後修正できていい流れで持ちこたえてたのが良かった点だと思う。第3Pが毎回の試合良くなくて、そこが監督にもよく言われていることで、そこを全員で意識して第3Pまでいい流れで来れたのが良かった。(次戦への意気込み)まだポテンシャルがあるチームだと思うので次はもっと圧倒して関西リーグ全勝で終わりたい」
▼高橋
「(今試合にどのような気持ちで挑んだか)前回リードしている状態で追いつかれて結局同点になってしまった。それでリーグ戦1位通過できずに2位になってしまったという気持ちがあるので、今日は勝ち切りたいという気持ちがあった。(試合を振り返って)第1Pが課題だった。今回も先に点数を取られてしまったけど、そこから全員落ち着いてやって、第2、3Pは自分たちが得点できたので良かった。(自身の得点シーンを振り返って)時間も時間だったので、シンプルにやっていこうという形になった中でパックが前に出てきたので、それで決め切れるところはしっかり決めれたのは良かった。(次戦に向けて)もう関西でできる試合もあと3回なので、しっかり勝ち切って全日本につながる戦いをしていきたい」
▼嶋野
「(自身の得点シーンについて)得点の前に失点があって、それが自分が絡んでしまっていたので、今日は絶対1点は決めようとは思っていた。1点目はそこしかないから打ったという感じ。2点目は本当にラッキーゴールで。3点目は7番(DF鈴木)のパスがよかったです。(試合全体を振り返って)相手が結構きたないプレーもあったりしたけど、精神的にもこっちが勝っていた。(次戦への意気込み)今日みたいなプレーを続ければ、他のチームはもっと点差をつけれるので、関大は強いなというのを関西に知らせてびびらせるくらいでやりたい」
▼佐々木隆
「(同大戦にどのような気持ちで挑んだか)前の試合では4-4で引き分けたので、いつもは勝っているけど引き分けで悔しくて、力の差を見せつけてやるという強い気持ちでやった。(試合を振り返って)序盤で簡単なプレーを意識して、相手のゾーンでプレーすることで自分たちの流れをつかもうというプレーが目立った結果、最終的に6点取れたのでよかった。(自身の得点シーンを振り返って)今シーズン、関関同立の試合でまだ1点も決めていなくて、看板セットとして、3回生としてそろそろ決めたいと思っていた。決めれてよかった。(次戦に向けて)次2巡目なので、負けることはないと思うけどもし負けたときのために1巡目よりも、得失点差を意識して圧倒して勝ちたい」
▼鈴木
「(試合を振り返って)課題に挙げていた第1Pからどんどんハードワークすることが、今日最初はちょっとできてない部分もあったけど、徐々にいい雰囲気でやっていけていたのでこういう結果につながった。(自身が得点を決めた第3Pについて)得点自体は同期の根本からいいパスが来て、コース狙って決めるだけだったので根本にありがとうと言いたい。(良かった部分)無理に行かないでセーフティーなプレーでこっちの流れに持っていくことができたのが良かった。(次戦に向けて)いつも課題としていた第3Pのプレーが良かったので、今後も無失点で、こっちが得点を決めて大差で勝てるように頑張りたい」