入れ替え戦ストレートで制し、1部残留確定!

◇2021年度関西大学連盟秋季リーグ入れ替え戦◇対関福大◇11月14日◇
[第1セット]関大25―18関福大
[第2セット]関大25―20関福大
[第3セット]関大25―22関福大
[セットカウント]〇関大3―0関福大
秋季リーグは12位で終幕し、2部優勝を果たした関福大との入れ替え戦が行われた。今の4年生が入部時に1部に昇格して以来、入れ替え戦になったことがなく、田村幸大主将(情4)は「雰囲気負けはしないように」とチームの士気を高める。拮抗(きっこう)した展開となるもリードを許さず第1・2セットを連取。第3セットでは終盤まで劣勢場面が続いたが、長いラリーを制した勢いそのままにセットを取り、1部の実力を見せつけた。

第1セットは立ち上がり3連続失点となるも、金子玄(人2)や南本一成(商4)のスパイク、岡田大雅(経3)のブロックで5連続得点し持ち直す。久保田滉平(情2)からの2段トスを南本がライト側サイドライン上にクロスで決め込み、またも岡田が相手の攻撃をシャット。ブレイクを重ねリードを広げた。しかし、相手も猛攻を見せ12-12と同点に追いつかれてしまう。焦りが出るかと思われたが、藤井徹太(社4)がライトからストレートを決め、金子と岡田のブロック・スパイクで落ち着いて取り返す。その後もコンビネーションやクイックなどで得点し、セットを先取した。




第2セットは藤井がライトからセンターに切り込むスパイクで先制。金子のジャンプサーブで相手を乱し、南本や岡田が攻撃する。安平瑠也(商1)が相手ブロックをうまく利用し得点すると、金子が大勢を崩しながらも2段トスを打ち切り粘りを見せた。中盤で迫られるも南本と岡田が連続でブロックポイントを獲得。守備も攻撃もはまり、連携の取れたプレーを披露した。終盤でも攻守の調子は良好。岡田がブロックとスパイクで点を重ね、最後は安平が相手の攻撃をシャットアウトしセットを連取した。




このままの流れで取り切りたい第3セットは序盤から一進一退の攻防が続く。南本のクロスや金子のバックアタックが決まるものの、なかなか点差を広げることができない。10―10と同点まで追いつかれると、タッチネットで逆転されてしまう。相手のフェイントやサービスエースで3点差が開いたところで関大が意地を見せた。金子の強烈なスパイクが1本で返ろうとしたところを岡田がダイレクトに叩き込み、続く攻撃でも速攻を決めブレイク。相手のミスもあり15-14と逆転に成功する。その後も取っては取られのシーソーゲームが続き、22―22の場面で試合が動いた。長いラリーを藤井がブロックで制すと、金子のクロス、岡田のブロードで連続得点。南本が相手の隙をつく返球で点を取り、4連続得点でそのままセットを取り切る。ストレート勝ちを収め、1部残留が確定した。




「負けられないと思い臨んだ。自分たちのバレーができた」と南本。岡田は「ブロックとスパイク両方でチームに貢献できた」と試合を振り返った。秋季リーグは12位と目標の3位には届かず。しかし2部落ちを阻止し、関大らしいバレーを繰り広げた。次戦は20・21日に行われる関西インカレであり、リーグ戦でストレート負けを喫した立命大が相手。関大のバレーで必ずリベンジを果たす。【文:小西菜夕/写真:石井咲羽】
▼田村主将
「僕たち入れ替え戦初めてで、周りの大学や知り合いからも入れ替え戦は雰囲気が違うと聞いていたので、雰囲気負けしないようにというのは気をつけていました。ミドルブロッカーがよくブロックしてくれてて、流れが作りやすい展開やったなと思います。(岡田)大雅が3年生ながら、チームを引っ張ってくれたので良かったと思います。(第3セットの劣勢場面について)まだ勝ってないから、気を引き締めてやっていこうとタイムアウト中声を掛けました。(関カレに向けて)立命は(リーグ戦で)負けた相手なんで、しっかり勝って2日目残りたいと思います」
▼南本
「自分たちが入ってきてから1部に上がって定着してやってきたので、負けられないなと思って臨みました。チームの雰囲気も良く、盛り上がってて、自分たちのバレーができてたから勝てたんだと思います。(自身のプレーについて)2段トスは今日調子良かったので、そこに関しては自信もってやってたんですけど、自分としてはもっとできることあったかなとは思います。(関カレに向けて)1年の時に立命には勝っているので、あの時を思い出して、しっかり立命館、自分たちのバレーをして勝って、2日目以降上位に食い込めるよう頑張りたいと思います」
▼岡田
「2部落ちって言うのは、言うたらダメですけど屈辱っていうか、そういう気持ちはチーム内であったので絶対に負けられないと思い臨みました。(自身のプレーについて)スパイクとブロックでチームに貢献できたのは大きかったと思います。相手の攻撃からブロックタッチかけて、そこからこっちの攻撃って時に、ブロックタッチとスパイク両方で自分が働きができたところは印象に残っています。(スパイク賞獲得について)そんな意識はしてなくて(笑)、取りたいなと思っていたのはずっとブロック賞だったので、嬉しいんですけど…次も取れたらなっていう感じです。(関カレに向けて)キャプテンが言っていたように、1回負けた相手ですし、今日も分析とかハマって勝てた部分もあるので、そういうのをちゃんとして臨めたらと思います」