女子は慶大に敗れ決勝進出ならず

◇2021年度全日本大学対抗王座決定試合◇11月11日◇愛媛県総合運動公園◇
【女子準決勝】
関大0ー3慶大(打ち切り)
● D1 喜多・鈴木0(1-6,1-6)2 佐藤・永田
● D2 中村天・川本1(7-5,3-6,4―6)2平田・大川
● S3 桐山0(0-6,0-6)2永田
[打ち切り]
S1 中村天―平田
S2 坂本0(0-6,0-4)1佐藤
前日の中京大戦を見事勝ち抜き、初の王座制覇まであと2勝。大きな壁となる慶大へと挑んだ。最初に戦ったD2(ダブルス)の中村天音(文3)・川本茉穂(人2)が健闘を見せ勝機が舞い込んだ。しかし、その後は全国トップクラスの相手に押され苦しい展開が続く。先に3敗を喫してしまい、力を見せつけられた敗北となった。

この日1番手を切るのは中村天・川本組だ。中村天は前日の数時間に渡る試合明けにも関わらず、強豪・慶大のコンビに食らいつく試合をする。第1セット目はゲームを取られては取り返す時間が続く。ここは関大の粘り勝ち。しかし、2セット目に入ると全国チャンピオンの相手が徐々に実力を発揮してくる。4ゲーム目でなんとか1ゲームを返した。その後の1ゲームも連取するが、悔しくも2-6と追い上げることはできず、次の喜多美結(化生4)・鈴木理子(文4)組の勝利を願うこととなった。

ダブルスで1敗し、巻き返しをはかりたい関大。D1の喜多・鈴木組はファーストゲームを奪うことに成功するもその後はギアを上げてきた相手に苦戦。終盤も勢いに乗った相手を止めることは出来なかった。

ダブルス2組が終了し、初日と同様、S3(シングルス)の桐山陽菜女子主将(社4)には勝敗を分ける一戦がのしかかる。得意なカットで1ゲーム目から、全国ベスト4の強敵に果敢に攻めていったものの、横振りに走らされる。中盤ではミスも増え出し、1ゲームも取ることができないまま個人の勝利と同時に団体の勝利も渡してしまった。

桐山の試合から少し遅れて始まったS2の坂本陽菜(法3)も力を見せつけられる展開に。サービスゲームでも返ってくる強烈なレシーブに苦戦し、自分のペースをつかむことが出来なかった。そして第1セットをラブゲームで落とし、第2セットがゲームカウント0―2の時点で関大の敗北が決定し、以後は打ち切りとなった。

泣いても笑っても女子の王座は残り1試合。3位のかかった重要な試合だ。最終戦を勝利で締め、笑顔で締めくくる。【文:荒川拓輝、木原綺音/写真:遠藤菜美香・木原綺音】