入賞者多数輩出、充実の新人戦を終える

◇第59回関西学生アーチェリー新人戦◇11月7日◇大阪大学吹田キャンパスグラウンド(すいらん)
【最終結果】
【男子】
[50・30mラウンドの部 SH経験者]
1位 住谷和輝(シス理1)50m:318点 30m:337点 total:655点
7位 別府杜倭(とわ=安全1)50m:309点 30m:329点 total:638点
31位 和智主馬(情1)50m:235点 30m:308点 total:543点
[50・30mラウンドの部 SH未経験者]
2位 中山健世(文1)50m:270点 30m:316点 total:586点
【女子】
[50・30mラウンドの部 SH経験者]
2位 中光由陽(文1)50m:299点 30点:329点 total:628点
5位 佐竹稚奈(人1)50m:290点 30m:311点 total:601点
10位 波部日葵(政策1)50m:252点 30m:327点 total:579点
[30mラウンドの部]
39位 金美里(社1)70点
関西学生アーチェリー新人戦が大阪大学で行われた。2年ぶりに行われた本大会には、公式戦初出場でデビュー戦となる選手も名を連ねる。出場者は、30mラウンドの部で1名、50・30mラウンドの部で7名。それぞれの目標を胸に試合に挑んだ。

大会の前半に行われた30mラウンドの部に出場したのは金。試合開始序盤は緊張もあり、思うようにプレーをすることが難しかったが、上回生が後ろから適格なアドバイスを送る。体が慣れ始めた中盤以降は徐々にスコアも安定し、36本の行射を終えた。試合が終了したと同時に戦い抜いた選手たちに大きな拍手が送られる。

大会後半に行われた50・30mラウンドの部では7名が出場。試合序盤は初の1年生だけでの大会出場ということで普段通りの行射をすることができなかったが、行射を重ねるごとに徐々に普段の練習での感覚を取り戻した。


男子経験者の部では、住谷は50mで318点、30mではこの日トップ記録の337点と共に好成績を記録し、男子経験者の部で優勝を果たした。別府、和智も健闘したものの一歩及ばず入賞とはならない。一方で、未経験者の部では初出場の中山が好成績を残す。50mで270点、30mでは316点と惜しくも自身の目標としていた600点には届かなかったものの好スコアで2位入賞を果たした。


女子では経験者3人がそろって出場。その中でも最も目立った成績を残したのは中光。50mでは女子トップ記録の299点、30mでは329点とトータルで2位入賞を達成。優勝には一歩届かなかったものの実力を証明する結果となった。佐竹と波部も要所で落ち着いた行射を見せ、順位こそ振るわなかったものの安定した試合運びを披露した。



それぞれの選手が自身の課題発見につなげた新人戦。初の公式戦を戦い抜いた選手や好成績を記録した選手もおり、充実した内容となった。1年生の底上げによる関大アーチェリー部のさらなる飛躍に期待がかかる。【文/写真:大森一毅】

▼中山
「点数を600点出すという目標を掲げて試合に臨みました。僕の自己ベストが611点でそれに匹敵するくらいよい結果が試合で出せたらなと思っていました。(初出場で)最初の頃は緊張していて点数が振るわなかったところもありましたが、やっていくうちに体が慣れてきていつも通りのパフォーマンスを出せました。(今日の試合に向けて)弓で照準を合わせる時に小刻みに左右にぶれてしまうことが自分の課題だったんですけど、それを直すために長い間練習し続けて今回の試合で目立ったミスがなくできたのでよかったと思います。(自身の結果について)初出場の試合でそれなりのパフォーマンスができたので自分の中では上出来かなと思います。(今後の目標)今回達成できなかった600点越えを目指してこれからも練習に取り組みたいと思います」