甲南大戦は春に続く引き分け

◇第99回関西学生リーグ後期第11節◇対甲南大◇11月7日
【前半】関大1―0甲南大
【後半】関大0―1甲南大
【試合終了】関大1―1甲南大
連勝を続け勢いに乗っていた関大サッカー部。今節の相手は前期にノースコアで勝ち点1を分け合った甲南大だ。FW沼田駿也(政策4)のシュートで先制点を獲得するが、後半にクロスからのプレーで同点に追いつかれてしまう。春と同じ引き分けに終わった。

序盤は深くまでボールを持ち込まれる展開となるが、DF浅羽悠成(安全4)が粘りのディフェンスを見せ、ミドルシュートにはGK田熊航洋(人4)がしっかり対応。ピンチにも動じない勝負強さを見せた。そしてここから関大がゲームの流れをつかみだす。10分にはMF草刈龍星(法4)のフライパスをFW沼田が受け、MF足立翼(人3)につなぐ。そのままクロスを入れるがGKにキャッチされてしまった。



だが、ここで攻撃の手を緩める関大ではない。コーナーキック(CK)を獲得し、MF深澤佑太(社3)が放ったボールは合わないが、DF髙橋直也(商2)が拾う。そして中盤のMF梅津克貴(社4)につなぎ、強烈なシュートを放った。惜しくも枠外となるが、勢いを見せつけた。



スコアが動かないまま時間が過ぎるが、MF足立がペナルティエリアまでドリブルで侵入し、次々に相手をかわしていく。そしてゴール前のFW沼田にパスを通すと、体を反転させシュートに持ち込む。放たれたボールはゴール隅に吸い込まれ、先制点を獲得した。

その後もペースを奪われることなく試合を進める。42分にはDF松尾がドリブルで切り込み、パスを受けたMF梅津がフライパスを放りこむ。そのボールにFW百田真登(経2)が反応し頭で飛び込むが惜しくも合わず。守備面でも隙を与えずリードで試合を折り返した。

交代なしで迎えた後半。DF吉田伸弘主将(法4)を中心に堅い守りでチャンスをつぶし、逆にこちらの展開に持ち込む。DF松尾のドリブルはさえわたり、MF草刈がシュートを放つも追加点は挙げられない。そして18分、左サイドを崩されクロスを入れられる。そのボールにうまく合わされ同点に追いつかれてしまった。

ここでFWを一気に2枚変え、FW久乘聖亜(政策3)とFW西村真祈(法2)を投入。DF松尾が放つクロスにFW久乘が合わせるプレーや、FW西村真が放ったCKからチャンスを作るも得点には至らず。もどかしい時間が続いた。MF前田龍大(人1)の快速を生かしたプレーや、MF谷岡昌(社2)のフィード、MF川島功奨(社1)の積極的なシュートでチャンスを演出するも相手守備に阻まれる。そしてそのままスコアを動かすことができず、試合終了を告げるホイッスルが鳴り響いた。






悔しい引き分けという結果に終わるが、リーグ戦はあと2試合残っている。次節の立命大戦は有観客試合ということもあり、より一層の気持ちを持って挑む。関大サッカー部の意地の見せどころだ。【文:宮本晃希/写真:水野翔太】
▼DF吉田伸主将
「前半の立ち上がりはうまくいかなかったけど、終盤はベンチも含めていいコミュニケーションができて、先制点が生まれたと思う。でも、やっぱり課題の後半のところで粘り切れずに1点を取られた。攻撃陣も1点しか取れていないので、自分たちの弱さが出てまった試合だと思う。多くのチャンスを作ったり、いい形で相手ゴールまで攻められていた。チームでやりたいことを共有できていると思う。そういう意味ではいい形で試合を進められたけど、大事になってくるのはやっぱり結果。そこが一番欲しかった。やっぱりインカレ出場に向けて3連勝するしか自分たちができることはない。チームとしても2連勝で来られていたので、今日も勝ち点3を取ろうと話していた。(次節に向けて)あと2試合というところで、次は有観客試合。コロナ禍で数少ない仲間たちが見に来てくれる試合になるし、大勢の人が期待して足を運んでくれている。そういうところで勝ち点3をしっかり取って、TOPチームとしても、自覚や責任を持って力強く戦って絶対に勝つ」