接戦の末、摂南大戦制す!リーグ残留に向け負けられない戦いが続く

◇2021ムロオ関西大学Aリーグ第5節◇対摂南大◇11月7日◇於・鶴見緑地球技場◇
【前半終了】関大12-10摂南大
【後半終了】関大7-7摂南大
【試合終了】関大19-17摂南大
前半6分。関大のペナルティーにより摂南大がペナルティーゴールを選択。ペナルティーゴールが決まり0-3と先制点を許す。前半8分には関大のノットロールアウェイで摂南大がスクラムを選択し、押し切られトライ。その後のコンバージョンゴールも決められ、0-10と点差を広げられた。
前半20分、摂南大のノットリリースザボールにより関大の攻撃に。グランドの左側から攻め、CTB藤原悠(法4)がトライしたかに見えたが、ノックオンの判定で得点とはならなかった。
ここから関大の逆転劇が始まった。前半28分、摂南大のオフサイドもあり15mラインに侵入。さらに5mラインまで侵入し、相手のモールクラスシングでモールを組む。そのまま相手ゴールラインまで押し切り、WTB澤口飛翔(社2)がトライ。 5-10 とする。
前半16分にはSO高桑基生(人4) のパスに藤原が反応。そのままトライを決め、同点とする。その後のコンバージョンゴールを高桑が決め12-10と逆転を果たした。


リードし迎えた後半戦。後半11分、高桑、 CTB立石和馬(人1)、藤原とパスをつなぎ、 NO.8池原自恩(商3) がトライ。コンバージョンゴールを高桑が決め19-10と点差を広げた。
しかし、後半30分。関大のノットリリースザボールとオフサイドにより5mラインまで侵入される。そのまま押し切られトライを決められた。コンバージョンゴールも決まり、19-17と1トライ決められると逆転される試合展開に。
相手の反則が続き関大の攻撃が続いたが、後半38分。相手のカウンターに遭い22mラインから一気に5mラインに侵入され、トライを許そう場面となったが、それをFL千原拓真(情4)のタックルにより阻止。関大が守りきり、 19-17 でノーサイド。関大が接戦を制し、今季2勝目を挙げた。POM(プレイヤーオフザマッチの略。勝者したチームの中から毎度選出される。今試合で活躍した人に与えられる。)は攻撃の中心になった SH溝渕元気(人2) が受賞した。

また、タックルが光り相手の得点を防いだ場面も多くあった。試合終了間際の千原のトライもだが、後半開始早々もPR宮内慶大(人1)のタックルにより攻撃を阻止。後半22分では5mラインまで侵入され守りが崩される。相手選手が駆け上がるのを澤口のタックルで阻止した。攻撃で得点し、関大ディフェンスで相手の得点を阻止するといった試合を見せた。


総勝ち点9とし、 Aリーグ残留へと前進した関大ラグビー部。しかし、負けることのできない試合が続く。次節の相手は昨季リーグで0-38 で完封負けを喫した立命大。日々進化し続ける関大フィフティーンでリベンジを果たして欲しい。 【文:島田桜介/写真:永松愛】
森監督
「1週間すごくいい準備ができたのと、先週の京産戦でのフィジカルの強さを体験できたことが今日のゲームの入りから最後の粘りのところまでよく我慢できたゲームだったと思います。思っていたイメージ(ボールをキープして継続したアタックをというところで、目標5ポイント、4トライを挙げていたが、中々テンポのいいアタックができなかったということ)とは違っていたけれど、80分通してしっかりファイトできたことが勝ちにつながったと思っています。(試合の流れを変えた藤原のトライについて)準備していたプレーであり、前節でキックを使っていたので縦にアタックしようということで今週練習してきた。それがうまくでたと思う。(次節、次々節に向けて)チーム力が上がってきている状態なので、しっかり立命大、近大に対してもチャレンジしていい結果が出せるように準備していきたいと思います」
PR龍田主将
「僕ら(4回生)が1回生の時の入れ替え戦の時に負けた相手が摂南大であり、雪辱な相手だった。特に4回生が今日の試合にかける想いはすごく強くて、リーグ戦においても負けられない一戦ということもあって1週間の準備期間の中でチーム全体が1つになっていい準備ができた結果が今日の勝利につながったのではと思います。(次節、次々節に向けて)次節の相手は立命大ということで去年悔しい負け方をしているので、その借りを返せたらと思います。リーグ戦は残り2試合ということで、僕たちが4年間やってきたものを証明することができる最後の舞台なので一戦一戦全力で勝ち抜きたいと思ってます」