ストレート勝ちを決め、リーグ4連勝で締めくくる

◇2021年度関西大学連盟秋季リーグ戦第11日◇対大院大◇11月6日◇
[第1セット]関大25―20大院大
[第2セット]関大25―18大院大
[第3セット]関大25―16大院大
[セットカウント]○関大3―0大院大
インカレ出場のためには、絶対にストレート勝ちが必要な一戦。序盤こそ拮抗(きっこう)した展開になったものの、第1セットの終盤から関大のペースに持ち込む。そのまま3セットを連取し、ストレート勝ちで順位決定戦4連勝を決めた。他の大学の対戦結果により、インカレ出場にはあと一歩届かなかったが、「自分たちが主導権を握れている試合だった」(小林瑞季主将=商4)と、充実の内容でリーグ戦を締めくくった。

第1セット、先制点こそ相手に許したものの、竹川瑞貴(情4)の軟打や岡崎凛華(人2)のアタックで落ち着いて点を取り返し、序盤は点を取り合う展開に。しかし、嶺明華(人1)のサーブから日野美里(人2)、竹川のブロックが決まりブレイク。さらに、芦田幸音(安全3)のサービスエースで5点差と相手を突き放す。終盤は小林のアタックを中心に関大のペースに持ち込む。長畑蒼衣(人4)などの速攻も決まると、最後は相手のミスを誘い第1セットをものにした。





第2セットは、コンビネーションを使った相手の攻撃が決まりだす。なかなかブレイクできない時間が続いたが、小林の多彩な攻撃で連続得点。相手ブロックを破る強いスパイクなども決まり、相手をタイムアウトに追い込む。攻撃だけでなく、効果的なブロックで相手のミスを誘い関大のペースに。ブレイクを許す場面もあったが、粘るレシーブや速攻ですぐに取り返す。小林の攻撃や児玉光涼(文2)のレシーブが光り、長いラリーも制するなど完全に関大のペースに。小林のアタックでセットポイントをつかむと、竹川のアタックから25点目が決まり、大差でセットを連取した。




続く第3セットでは岡崎のコースを打ち分けたスパイクが次々と決まる。序盤から5ー1と好調をキープ。さらに日野のクイックでブレイクする。その後も、連続で得点を重ねる。児玉のサービスエースや、竹川のライトサイドからの強いアタックで相手を突き放していく。相手にブレイクを許した直後、レシーブで粘ると日野がブロックでプレッシャーをかけ、すかさず奪い返す。小林と日野のコンビ攻撃や、岡崎の角度のあるスパイクが決まりストレートで勝利を決めた。




インカレ出場はかなわなかったものの、リーグ後半では力を存分に発揮し白星を重ねた。「後半戦にかけてチームの状況がすごく成長しているのを感じた」と小林主将。関カレでも楽しむバレーで、少しでも上の順位を狙う。【文:牧野文音/写真:吉田千晃】
▼小林主将
「あまり気負いすぎたら硬くなってしまうので、最後やし思い切ってバレーをしようって思っていたので、そこがしっかり出せてよかった。第1セットの入りはどうしても硬くなっていた部分もあったけど、中盤からしっかり修正して、レシーブのつなぎのよさとか、攻撃の工夫とか、自分たちの動きのよさを終盤にかけて出せて、相手のミスが増えてきていたので、崩れたところをしっかり修正できていたのがよかった。(第2セットは)相手がコンビを組んで(攻撃して)きて、ノーブロックとか1枚ブロックとか、ブロックが割れるということは予想していた。ある程度そこで決められる部分はしょうがないかなと思っていたので、それ以外の部分でしっかりつないで、やっていこうと言っていたので、相手が崩れた時にしっかり打てていたので切り替えができた。2セット目、3セット目は本当に自分たちがやりたいことががはっきりしてたし、ミスも誘えていたので、ほんまに楽しめる雰囲気でやれて、自分たちが主導権を握れている試合だった。去年のリーグは最後までやり切れず、インカレにも行けなかったことがすごく悔しかったので、今年こそはと思っていたけど、今年も下位で厳しい戦いにはなった。最初からこの(楽しむ)バレーができてたらよかったかなと思うので、悔しいところもある。だけど、リーグを最後まで通してやり切れたというのはうれしいことだし、後半戦にかけてチームの状況がすごく成長しているのを感じて、自分自身も含めてチームが良くなっているのが目の見えてわかっていたので、そこはうれしい。悔しさもあるし、いいところもあったかなと思うリーグだった。若いチームだけど、下の子たちも自分のやることをしっかりやっていて、自分が焦っている時でも周りの子がやることをやってくれていたので、自分がチームをまとめるというよりはプレーに集中して、最後決め切りたい時にボールを呼ぶとか、自分のプレーに集中できるチームだったので、すごい頼りになるところが多かった。まだ関カレはあるので、4回生として最後できることをやって後輩に残していきたい」
▼竹川
「順位決定戦始まってから自分たちのバレーを楽しんでやってきたら結果が良かったので、今日もリーグラストだから気負わずに、自分たちがやってきたことを出し切ろうとした。第1セットはみんな体が硬くなってしまって、相手がコンビを組んできた時に、それにつらられて焦って、上がったボールが落ちて、自分たちが焦った結果で競っていたかな。第2セットからは、攻撃が決まるのがわかってきて、気持ちに余裕ができてきたから、決められても次決めるという気持ちでできたから、要所でブレイクを取られずにいい展開にできたかな。(関カレに向けて)このチームも最後になっていくので、全員が力を出し切れたらいいかな」
▼岡崎
「今日はみんな1つになっていて、最初から勝とうという気持ちが出たのが結果にも現れたかな。競った展開でも、練習の時からそういう展開を想定しながらやってきたので、負けるという気はしなくて、落ち着いてできた。勝ちたいという気持ちの方が強くて、負けたらだめやとかよりも、勝ちたい、自分たちが挑戦していた感じが出ていた。出だしのスパイクは良くなかったけど、終盤守備から自分のリズムを作って、攻撃も幅広いコースに打てたのが良かった。(リーグを振り返って)勝ち切る時に勝ち切れてなかったのが、今の苦しい展開になっていたので、これからは勝ち切るというところにもこだわっていきたい」