大国大にまさかのストレート負け。続く入れ替え戦では必ず勝利を

◇2021年度関西大学連盟秋季リーグ戦第11日◇対大国大◇11月6日◇
[第1セット]関大17―25大国大
[第2セット]関大27―29大国大
[第3セット]関大18―25大国大
[セットカウント]●関大0―3大国大
順位決定戦では3連勝を収め、大国大に勝利すれば残留が決定する大一番。強い気持ちを持って試合に臨むがまさかのストレート負けを喫する。1部残留の行方は来週の入れ替え戦に持ち込まれた。
第1セットの先制点は金子玄(人2)のクロスで獲得する。池田勇太郎(法3)のブロックも決まり、幸先のいいスタートを切った。だが、直後に3連続失点を喫し逆転を許すと、その後は取っては取られてのシーソーゲームに。岡田大雅(経3)のブロックの間を抜くスパイクも決まり、拮抗(きっこう)した試合展開となるが、15―14の場面から相手のサービスエースやスパイクなどで6連続失点となる。池田のツーアタックや、ピンチサーバーとして隅田嵐(社1)を投入するが流れは変えられない。そのまま得点を重ねられ、第1セットを落とした。




第2セットは先制点を許してしまうが、金子のブロックや、安平瑠也(商1)のスパイクで食らいつく。南本一成(商4)や藤井徹太(社4)のスパイクも決まり出し、9―5のリードを握った。一時は1点差まで詰め寄られるが藤井のサーブで得点を量産。勢いを取り戻し、16-11と、終盤まで優勢にゲームを進めた。だが、相手の強烈なスパイクに苦戦し、点差はみるみるうちに縮まっていく。その後は、南本と藤井の4年生コンビで得点を重ね、金子のブロックでセットポイントを握る。このままゲームをつかみたいところだったが、ここで相手が意地を見せた。連続得点からデュースに持ち込まれると、相手のスパイクが強まっていく。果敢な攻撃で反撃するが、勢いを止められない。粘り強さを見せられこのセットもつかむことはできなかった。



もう落とすことは許されない第3セット。金子の強烈なスパイクで得点を挙げるが、序盤から5連続失点を喫し、たまらずタイムアウトを取る。それでも相手の流れを止めることはできず、5―14と大差を広げられてしまった。阿茂瀬大樹(文4)の好判断や、久保田滉平(情2)のディグから逆転の糸口をつかみ出す。陰下雄太(情2)が難しい体勢でのスパイクをブロックアウトで決めるなど、徐々に点差を縮めるが、序盤の連続失点が苦しかった。セットポイントを握られ、最後は相手のスパイクをレシーブすることができず。まさかのストレート負けを喫した。





負けられない試合に敗北を喫し、悔しさを味わった。「悲惨なゲームかなというのが率直な感想」と、田村幸大主将(情4)はゲームを振り返った。だが、ここで落ち込んでいる暇はない。次戦の入れ替え戦へ向け準備を進め、必ず1部残留の権利をつかみ取る。【文:宮本晃希/写真:宮本晃希・大森一毅】
▼田村主将
「悲惨なゲームかなというのが率直な感想。自分たちの力を出し切れなかった試合かなと思う。自分たちが乗り切りたいときにミスが出て相手が乗ってしまったことが苦しかった。リーグ戦を通して、今まで順位が下だったチームに負けてきた。格下だと油断していた部分があったので、国際は格下ではなくて、俺らより強いチームだとみんなと言っていて、挑戦者の気持ちで臨んだ。(相手の印象は)身長は高くないけど、スパイクをしっかり打ってくるチーム。絶対にボールを諦めないし、しつこいチームかなと思う。(次節に向けて)絶対に負けらない。関西福祉は2部でほとんど勝ってきて勢いがあるチームなので、しっかり切り替えて勝てるように頑張る」