サーブやブロックで攻め、芦屋大に勝利!

◇2021年度関西大学連盟秋季リーグ戦第10日◇対芦屋大◇11月3日◇
[第1セット]関大25―23芦屋大
[第2セット]関大24―26芦屋大
[第3セット]関大25―18芦屋大
[第4セット]関大25―19芦屋大
[セットカウント]○関大3―1芦屋大
ここまで、順位決定戦を無敗で進んで来た関大女バレ。連勝記録を伸ばすべく、芦屋大を相手に第10戦に臨んだ。接戦を繰り広げた第1セットでは粘り勝ちを見せたが、デュースまでもつれ込んだ第2セットは一歩及ばず。しかしサーブやブロックが冴え渡り、続く第3、4セットを取り返した。ストレート勝ちとはならなかったものの、連勝記録を伸ばす白星となった。


第1セット、小林瑞季主将(商4)のレフト側からの攻撃で先制点を挙げた。その後、立ち上がりは小林主将のバックアタックや日野美里(人2)のAクイックが決まり、関大優位の展開となる。中盤には日野の高さのあるBクイック、児玉光涼(文2)のサービスエースが連続で決まり、チームを勢いづけた。さらに岡崎凛華(人2)・日野のブロックも決まり、セット終盤に向けて勢いづけた。終盤には互いにブレイクを繰り返し、最後までどちらが取るか分らない展開に。しかし接戦を制したのは関大。小林主将がセンターから鋭いスパイクを決め、2点差で第1セットを先取した。






その流れのまま取りたい第2セット。幸先よく開始4連続得点を決めると、相手はタイムアウトを要求。ここで流れが変わり、タイムアウト明けには相手も得点を量産した。しかし依然として関大がわずかなリードを保ったまま、拮抗(きっこう)した試合を展開する。中盤には、途中でコートインした祢宜萌佳(情3)がサービスエースを決める場面も。しかし直後、相手に2連続サービスエースを含む3連続得点を許してしまう。その後もじわじわと点差を詰められ、試合はデュースへ。最後は粘れず、相手に連続得点を決められ第2セットを落としてしまった。

取り返したい第3セット。小林主将の鋭いスパイクで先制点を挙げた。その後、序盤で一歩リードに成功。相手のミスにも助けられ、3連続得点を決めた。その後も日野のブロックや竹川瑞貴(情4)のスパイクで得点を重ねる。しかし中盤、相手も負けじとブレイクを連発する。一気に点差を縮められ、関大はタイムアウトを取った。終盤に流れをつかんだのは関大。祢宜のサービスエースや嶺明華(人1)の相手レシーバーを吹き飛ばす強烈なスパイクなどが決まり、セットポイントまでたどり着いた。25点目には日野のシャットアウトが決まる。2セット目までの接戦とは打って変わり、7点リードでこのセットを取り返した。


ここで決めきりたい第4セット。相手のミスで初得点を挙げると、児玉のサービスエースや小林主将のブロックが決まり開始4連続得点となった。ここで相手は早々にタイムアウトを要求。しかしタイムアウト明け直後にも、児玉のサーブで相手を乱し、日野がダイレクトで決め得点。序盤から差をつける好発進となった。セット中盤、相手サウスポーの強力なサーブに苦戦する場面も見られたが、序盤で広げた差は大きく追いつかれることはない。終盤にはサイドアウトを取り合う展開となったが、最後までリードを保ち、小林主将のブロックでマッチポイントをものにした。



惜しくも第2セット目を落としてしまったが、順位決定戦3連勝となった。現在の順位は、1部第10位。11月末から開催される全日本インカレに出場するためには、上位9位以内に入る必要がある。秋季リーグも残り1戦。最後までチーム一丸となり、ストレート勝ちを収め全日本インカレへの切符をつかむ。【文:横関あかり/写真:横関あかり・上田紫央里】
▼小林主将
「前回に引き続いて2セット目を取られて、しかも今日はリードしているのに、レセプションから乱れてしまって、ブレイクを取られる展開が多かったです。自分たちがブレイクを取っても、相手にブレイクを取られるという感じで、焦っているところがありました。なので、もう1回明日からの練習でレセプションを返すのと、そういう時に落ち着いてプッシュ、フェイントとか、ブロックアウトとかを考えて攻撃できるようにしたいと思います。(芦屋大の強みは)左利きがいるというところがまずあったのでそこで決められないようにするというのがありました。特に何かがいいというのはないですけど、アットホームなチームでした。やってみたら実際にパワフルだったし、データと違うメンバーも来ていたので、そこに対してちょっと焦ってしまう部分があったとは思うんですけど、ブロックとかは今日もしっかり何本も決まっていました。だいぶブロックとディグの関係がよくなってきているのがよかったかなと思います。(自身の調子は)スパイクは勝負どころではしっかりブロックアウトとか、しっかりトスを呼んで決められているというのもあるし、ブロックも今日は閉めるところは閉められていたので、よかったかなと思います。でも、やっぱりちょっと力が入った時にアウトにしてしまったり、サーブミスをしてしまったりしたところもあるので、落ち着いて全体を見渡してできるようになりたいなと思います。(見つかったチームの課題は)前回の大阪国際大戦と一緒で、1セット取った後であったり、自分たちがブレイクを取った後に、せっかくいい流れで来ているのに相手に結局ブレイクを取られていたりして。そういう時にディグが乱れているし、打って打ってという感じで単調な攻撃になってしまって、レシーブも焦りだしてとなっているので、焦った時でもしっかりと丁寧にやらないといけないなと思います。スパイクも打つだけじゃなくて、工夫するというのも大事だと思うので、焦った時でもレシーブとディグ、レセプションと攻撃の工夫をしっかりと課題にしてやっていきたいなと思います。(次戦への意気込み)次はもう最後の試合なので、今までやってきたことを、もう1回やるだけかなと思います。全員でできることをしっかりやっていきたいと思います」
▼竹川
「下位リーグになって負けられない戦いで、本当はストレートで勝ちたかったけど、1セット取られたのは自分たちの弱いところかなと思います。でも最後は、自分たちのバレーをして勝てたのでよかったかなと思います。(自身の調子)いつもよりはブロックアウトや下に落としたりという、自分の調子を上げていけるようなスパイクが打てていました。いつもよりは楽しんでできたのでよかったと思います。(見つかった自身の課題)スパイクだったら、相手の正面に打ってしまったり、相手の対策にそのままはまってしまうという感じでした。自分で考えて次のプレーを変えていけるようにしていかないといけないなと思いました。あと、ブロックアウトされてしまうことも多かったので、後ろの人が取りやすいワンタッチを取れるようにやっていきたいなと思います。(チーム全体の雰囲気)負けている時には静かになる場面もあったんですけど、外からも中からも、「まだ勝ってるよ」という声が出せていたり、自分たちでどんどん点を取っていくという声かけができていたので、士気はよかったと思います。(次戦への意気込み)大阪学院は初めて戦うチームですけど、自分たちのバレーをして、ストレートで勝って、全カレへの切符を取れるように勝ちきりたいなと思います」