全学総合、団体3位入賞!

◇第64回全日本学生賞典総合競技大会◇11月2・3日◇山梨県馬術競技場◇
[馬場馬術競技]
荒川将暉(文3)・千功組 総得点率64.03% 減点36.0
福島秀太(人4)・千翔 総得点率62.41% 減点37.6
仁部泰夢(情2)・千優組 総得点率57.34% 減点42.7
布村翼(商3)・千里 46.16% 減点53.8
[クロスカントリー競技]
荒川将・千功組 減点0 タイム4分29秒
福島・千翔組 減点0 タイム4分11秒
仁部・千優組 減点6 タイム4分51秒
布村・千里組 失権
[障害飛越競技]
荒川将・千功組 減点 16 タイム59.20
福島・千翔組 減点4 タイム65.77
仁部・千優組 減点4 タイム60.51
【最終順位】
[団体]
3位 関大 総合減点146.3
[個人]
10位 福島・千翔組 合計減点41.6
18位 荒川将・千功組 合計減点52.0
20位 仁部・千優組 合計減点52.7
全日本学生賞典障害競技大会(全学障害)に続き、全日本学生賞典総合競技大会(全学総合)でも団体3位に輝いた!全日本学生大会2021の最後を飾る全学総合。この大会では、馬場馬術競技、クロスカントリー競技、障害飛越競技の3種目を同一人馬で行う。
最初は馬場馬術競技が行われた。決められた演技を行い、その正確さや美しさを競う3種目の中で唯一の採点種目。関大からは4組の人馬が登場した。荒川将・千功組は落ち着いた脚取りで要素をこなしていき、関大勢でトップの成績を出して出場者全体でも入賞圏内に入った。全学障害では馬の不調で大会に出られなかった福島主将・千翔組は、荒川将・千功組に続いて総得点率60%以上を記録。仁部・千優組、布村・千里組も最小限のミスで終えた。1種目目終了時点で団体6位となったものの、「上位との点数の差がそこまでなかった」(福島)と、上位入賞を狙える位置につけた。




翌日はクロスカントリー競技からスタート。多くの障害を越えながら、全長約2㌔のコースを駆け抜ける。東京五輪で使用された障害も複数設置された。馬場馬術競技で、個人でも上位を狙える成績を出した荒川将・千功組はここでも実力を発揮。幅のある障害を着実に跳び越え、タイムインも果たして減点0をたたき出す。仁部・千優組は、跳び越える障害の難易度が下がる代わりに、より長い距離を走らなければならないロングルートを選択。規定タイムを超えてしまいタイム減点6が加算されたものの、ミスのない走行でゴールまで走り切った。


後半には布村・千里組が登場。順調に走行しているように見えたが、和室を模した5番障害前で馬のコントロールが利かなくなる。何とか落馬は免れたものの、危険走行の判定が下り悔しくも失権となった。関大人馬の最後は福島・千翔組。序盤から猛スピードで駆け抜けていき、障害も難なく越える。規定タイムは4分36秒だが、4分11秒という速さでフィニッシュした。団体成績では上位3組の成績が反映されるため、この種目で加算された減点は6点のみ。前日の団体6位から一気に追い上げ、団体2位まで浮上した。


今大会の最終種目は障害飛越競技。関大が最も得意とする種目で上位を死守したい。クロスカントリー競技で布村・千里組が失権となったため、関大の人馬で残ったのは3組。1組でも失権になれば減点1000が団体成績に反映され、団体で上位入賞はかなわない。プレッシャーのかかる場面で最初に出場したのは仁部・千優組。馬の疲労が残る中行われる最終種目でも懸命に走り、障害の落下を1つにとどめて減点は4。団体入賞へ望みをつなげた。

福島は主将としての最後の走行。減点0で終えたいところだったが、2つ目の障害が惜しくも落下。その後は立て直しミスなく完走したが、「満点で走行してもう少し上に行きたかった」と悔しさが残った。上位入賞が期待された荒川将・千功組は、序盤で1つ障害を落とし流れに乗れない。立て続けに迫る終盤の障害も連続で落下させてしまい、減点16が加算された。


障害飛越競技では悔いの残る結果となったが、団体成績では3位に食い込んだ。昨年は失権せずに3種目を終えた人馬が2組のみで、団体上位入賞がかなわなかったため成長を見せる結果となった。ウイニングランでは福島・千翔組、荒川将・千功組、仁部・千優組が笑顔でアリーナを周回。主将として部を率いた福島は「それぞれの馬が得意な競技と苦手な競技をうまく補い合いながら勝ち取った団体3位なのでとてもうれしい」と振り返った。



今年の全学は、障害、総合ともに団体3位と安定した結果を残した。そして1年生から4年生まで全ての学年から選手が出場。3年生以下は今大会の経験を糧に成長し、さらなる高みを目指す。【文/写真:森本明日香】
▼福島主将
「(競技を振り返って)最初の馬場馬術競技では、みんな自分のできる最大限に近いパフォーマンスをしてくれたと思います。初日は6位スタートとなりましたが、上位との点数の差がそこまでなかったのでいい位置につけたかなと思います。クロスカントリーでも、タイムインできた馬が2頭いて、ロングルートを多く選択していた千優も減点を6で抑えてくれて団体も2位に上がることができたのでとても良い内容だったと思います。障害競技では、関大が得意とする競技だったので全頭減点0で終えて団体2位の座を死守したかったのですがミスが重なり、団体を3位に落としてしまったのでそこは反省しなければいけないところだと思います。(個人順位では10位入賞を果たしたが)素直にうれしいです。欲を言えば最後の障害を満点で走行してもう少し上に行きたかったです。(団体では3位になったが)それぞれの馬が得意な競技と苦手な競技をうまく補い合いながら勝ち取った団体3位なのでとてもうれしいです。関大は障害を得意としているので障害でもう少し頑張りたかったです。(4年間を振り返って)1回生から4回生までの間で成功も失敗もたくさんして、この4年間でこの先の僕の人生の基盤になるようなことを学びました。振り返ればつらいことの方が多かったですが、そのおかげで人間的にも強くなれたと思うので関大馬術部にはとても感謝しています。(後輩へのメッセージ)これから色々なことに対して選択をする時がくると思うけど、その時の結果や自分の気持ちに後悔がないように過ごして欲しいと思います」