激戦を繰り広げるも粘り勝ち。順位決定戦2連勝!

◇2021年度関西大学連盟秋季リーグ戦第9日◇対大阪国際大◇10月31日◇
[第1セット]関大28―26大阪国際大
[第2セット]関大15―25大阪国際大
[第3セット]関大25―21大阪国際大
[第4セット]関大25―23大阪国際大
[セットカウント]○関大3―1大阪国際大
前日、関学大を相手に勢いあるプレーでストレート勝ちを収めた関大女バレ。連勝を目指し、大阪国際大を相手に第9戦に臨んだ。第1セット、終盤に驚異の追い上げを見せこれを先取。しかし2セット目は相手に主導権を握られ10点差で落としてしまう。第3、4セットは互角の戦いを繰り広げるが関大が粘り勝つ。1セットを落としてしまったものの、連勝となった。


第1セット、先制点を挙げたのは関大。多少のバタつきを見せたものの、小林瑞季主将(商4)が軟打で押し込み初得点となった。直後には小林主将のサービスエース、日野美里(人2)のクイック攻撃が決まり関大は試合開始3連続得点を挙げる。幸先のいいスタートを切った関大だったが、その後は拮抗(きっこう)した展開となる。長畑蒼衣(人4)のクイック攻撃や日野のブロード攻撃が決まるも、なかなかブレイクできない。しかしセットも終盤にさしかかった頃、相手がブレイクを見せる。5点のビハインドでセットポイントを許してしまう展開に。このセットは落とすかと思われたが、ここで関大が意地を見せた。長畑がクイックでサイドアウトを取ると、ブレイクを果たす。相手のタイムアウト明け直後には小林主将が1人で相手のスパイクをシャットアウト。その後も小林主将が4連続得点を見せ、試合はデュースへもつれ込んだ。どちらが取るか分らない接戦を繰り広げたが、関大がこれを制す。日野のブロックポイントで28点目を取り、驚異の追い上げで第1セットを先取した。



勢いづいて迎えた第2セットだったが、開始4連続得点を決められてしまう展開に。小林主将の強打でなんとかサイドアウトを取ったものの、直後にも3連続得点を許す。立ち上がりから大きく点差をつけられ、たまらずタイムアウトを要求した。しかし試合は完全に相手のペースに。その後も繰り返しブレイクを許し、倍近くの点差をつけられてしまった。祢宜萌佳(情3)のサービスエースなどで終盤に粘ったものの、点差は埋まらず。10点ビハインドでこのセットを落とした。

なんとしても取り返したい第3セット。日野のプッシュで先制点を挙げると、直後には岡崎凛華(人2)のブロックアウトが決まり開始2連続得点を挙げる。その後は芦田彩音(人3)の確実に捉えるディグや長畑の速攻などで点を重ねた。終盤までは互いに点を取り合う激戦を繰り広げる。しかし21点目、岡崎が相手コートの中央に落とすフェイントを見せると、直後には長畑が相手ブロックをうまく利用し得点。ここでようやくブレイクを果たした。その後もリズムよく得点していく。小林主将が相手ブロックを吹き飛ばすスパイクを決めると、関大は25点を先取。このセットを取り返し、勝利へ王手をかけた。



第4セット、竹川瑞貴(情4)のブロックアウトで先制点を挙げる。直後には竹川・日野のブロックが決まる。続いて小林主将がプッシュで得点し、開始3連続得点を決めた。その後はわずかなリードを保ったまま、互角の戦いを展開する。11点目には児玉光涼(文2)が1枚ブロックを決め、盛り上がりを見せた。どこかでブレイクしたいところだったが、中盤にようやく成功。岡崎のサーブで乱して単調になった相手の攻撃を小林主将がブロックするなど、見事なサーブアンドブロックも見せた。その後は日野のダイレクトやシャットアウトなどが決まり、1点リードでセットポイントを迎えた。そしてこれを岡崎が決める。強烈なスパイクで相手レシーブを乱し、そのまま得点となった。25―23という接戦を制し、第4セットを獲得。1セットを落としてしまったものの、前日に引き続き白星を飾った。



勝利したものの、2セット目を大きな点差で落としてしまう結果に。1つでも高い順位を取るためには試合内容も重要になるため、これは痛手となった。しかしリーグは残り2戦ある。少しでも多く点を取り勝利を重ねるべく、次回は芦屋大を相手に挑む。【文:横関あかり/写真:大森一毅】
▼小林主将
「勝てたのはまずよかったんですけど、2セット目が本当にもったいないゲームでした。点差がすごく開いて負けていて、得失点とかも順位に関わってくるので、そこだけ本当にもったいなかったなと思います。(2セット目を落としてしまった要因)1セット目をあの展開で取れたというので、そんなつもりはないと思うんですけど1人1人の中で「もう1回いける」というような緩みもあったと思います。2セット目の序盤でレセプションが崩れてしまっていたので、プレー面ではそういうところで自分たちのリズムを作れませんでした。序盤であれってなったところを中盤に立て直せずに、ズルズルといってしまったというのがありました。1セット目を取っても次のセットは0-0になるし、相手も絶対に切り替えて来ると思うので、自分たちもしっかり1セット1セット、気持ちを切り替えていきたいなと思います。(今日の戦略)ブロックがすごくいいチームだったので、中から外という助走の工夫や攻撃の工夫をしていこうというふうに言っていて。でもあまりブロックを気にしすぎずに、ブロックアウトとかをしっかりと決められるようにして、フォローだけは絶対に落とさないようにしようという話をしていたので、その点はできていたかなと思います。相手はすごく勢いがあっても、雑なプレーも多いチームでした。自分たちがしっかりと攻めて攻めて丁寧なバレーをしていたら、向こうが先にボロが出るので、1セット目の後半で自分たちは粘り強くやっていて相手のミスを誘えたのでよかったなと思います。(今日の自身の調子は)あまり何も考えずにやっている時の方がうまくいくので、序盤でリズムを作りたい時は相手のコートとかを見て、プッシュを混ぜていったりブロックアウトを混ぜていったりというふうにやっていました。でもやっぱり勝負所でそういうのを考えても気持ち的に引いてしまうところが自分は多いので、あまり考えないで、とにかく上がってきたところで自分がベストだと思う攻撃を思い切りやれていたので、そこがしっかり結果として出ていたからよかったかなと思います。(次戦への意気込み)今日で1セット落としてしまったので順位がどうなるか分らないんですけど、次の1戦も目の前のプレーをしっかりして相手の対策もしながら、自分たちのバレーができるように、しっかり次もストレートで勝てるように頑張りたいです」
▼日野
「結果的に勝てたのはすごくよかったと思うんですけど、2セット目を取られたことは大きな課題としてこれから向き合っていかないといけないなと思います。(自身の調子は)1週間かけてだんだん調子が上がってきて、1番いい状態で持ってこられたかなと思います。(昨日から修正した点)ブロックが少し流れ気味だったので、まとまってしっかり前に出すというのを意識しました。(見つかった課題)大事なところで、簡単なミスで点をあげてしまうことや、最後、絶対に勝てる場面で追い付かれてから逃げるという場面が多かったので、相手に隙を作らないように大きな点差で勝てたらいいなと思います。(次戦への意気込み)もう勝ちは当たり前なので、1セットも落とさないようにやっていきたいなと思います」