相手のペースにのまれ佛教大に敗北

◇第52回明治神宮野球大会関西地区第1・2代表決定戦準決勝◇対佛教大◇10月31日◇南港中央野球場◇
関 大 000 100 000=1
佛教大 002 001 20Ⅹ=5
(関)定本、辰己、桃尾、金丸、鷲尾―有馬
(佛)木村、木下―井上
1(中)安藤
2(右)中井颯
3(遊)野口
4(三)久保田拓
5(一)上神
6(捕)有馬
7(左)小河
8(二)坂之下
9(投)定本
第1戦の準決勝では佛教大と対戦。3回に2点を先制されると中盤以降も効率的によく点を重ねられ、突き放された。打線は4回に1点を返すものの、相手先発・木村の前に沈黙し、大事な1戦を勝利で飾ることは出来なかった。

先発の定本拓真(文3)は2回までピンチを招くものの、無失点で切り抜ける粘りのピッチングを見せた。

しかし3回、2本の安打と死球で満塁のピンチを作る。その後右前適時打と押し出し四球で2点を先制された。
4回の関大の攻撃。関大が反撃に出る。先頭の中井颯良(政策2)がチーム初安打となるフェンス直撃の二塁打を放ち出塁すると、4番の久保田拓真(社4)が左前適時打を放ち、1点を返した。


その裏、2番手の辰己晴野(人3)が登板。1回を9球で抑えるテンポの良いピッチングを披露した。

6回には1死から野口智哉(人4)が三塁線を破る二塁打を放ち出塁するも、得点には至らなかった。

その裏、桃尾岳宜(情4)が2死二塁のピンチを招くと左中間に大きな飛球を放たれる。打球は前進守備の頭を越し、適時三塁打となった。流れを渡してしまう大きな1点を奪われてしまった。

7回には金丸夢斗(文1)がマウンドに上がる。先頭打者にセーフティバントを決められ出塁を許す。犠打で得点圏に走者を進められると、2本の適時打で2点を失う。ダメ押し点を決められてしまった。

8回裏、怪我から復帰した鷲尾昂哉(経3)が3者連続三振に斬る圧巻のピッチングを見せ、打線の援護を待つ。

最終回、相手投手が交代し反撃に出たいところだったが、三者凡退に倒れ一矢報いることは出来なかった。
この試合で敗れ関大に残された道は3連勝のみとなった。「つないでいく野球をリーグ戦では出来ていたので、それを実現させていい流れを作って3連勝したい」と早瀬万豊監督。秋リーグで猛威を振るった関大打線の再起に期待をかける。神宮への切符につなげるべく、次の1戦で勝利をつかみ取る。【文:荒川拓輝/写真:中西愛】
▼早瀬監督
「(試合を終えて)守りで粘りきれなかったです。攻撃では相手のピッチャーがいいボールを投げていました。戦う前からいいピッチャーなのは分かっていたので競ったゲームになるだろうと予想していました。1点しか取れなかったところは大きな課題です。守りでは向こうの食らい付いてくる攻撃に効果的に点を取られてしまいました。(チャンスでもう1本というところでしたが)同点にしときたかったところでダブルプレーで途切れたのも大きかったですが、2-1で進んでいれば後半での勝負になっていました。次の1点を先に取られたのが流れを引っ張り込めなかった原因だと思います。(残された道は3連勝のみですが)これまで積み重ねてきたことをゲームの中で発揮すればまだまだチャンスはあります。つないでいく野球をリーグ戦では出来ていたので、それを実現させていい流れを作って3連勝したいと思います」