順位決定戦スタート。フルセットの末、甲南大に勝利!

◇2021年度関西大学連盟秋季リーグ戦第8日◇対甲南大◇10月30日◇
[第1セット]関大12―25甲南大
[第2セット]関大25―23甲南大
[第3セット]関大20―25甲南大
[第4セット]関大25―19甲南大
[第5セット]関大15―11甲南大
[セットカウント]○関大3―2甲南大
7戦にわたる1次リーグの結果、Aグループ6位で順位決定戦に臨む関大男バレ。第1セットからアクシデントがありセットを落としてしまうが、続くセットを確実に奪取する。怪我で出場していなかった藤井徹太(社4)の活躍もあり、チームは勢いづいていく。フルセットまでもつれこむ接戦を繰り広げ、見事甲南大戦を制した。

第1セットは南本一成(商4)のプッシュや川合涼太(人1)のサービスエース、池田勇太郎(法3)のツーアタックで好調な滑り出しとなったが、ここでアクシデントが発生。ローテーションミスとなり0―9と振り出しに戻ってしまう。切り替えて攻撃に入るが、大きく開いた点差を埋めることができず第1セットを落とした。



追いつきたい第2セットは南本の2連続得点で幕を開けた。しかし相手も一向に譲らず、互角の戦いが繰り広げられる。藤井のライトからの相手を吹き飛ばす強烈なスパイクや、安平瑠也(商1)のブロックで相手を突き放した。途中、相手の速い攻撃に翻弄(ほんろう)されるも、粘り強いプレーでしのぐ。終盤は相手のミスが重なり、3連続得点を奪取した。そして勢いそのままに第2セットを取り切った。



第3セット序盤は相手に5連続得点を許してしまった。相手の攻守が冴え渡り、苦しい展開を強いられる。その中で、金子玄(人2)の2回の攻撃の末、岡田大雅(経3)のセンターからの攻撃でサイドアウトを取った。長いラリーを制し、ここから関大の得点が決まり出す。藤井のライトからの攻撃や、南本のライン際に落ちるクロスで点を取った。それに加えてブロックも決まり、徐々に点差が縮まる。しかし、序盤についた得点差を埋めることができず、第3セットを落としてしまった。



セットカウント1―2の状態で始まった第4セット。金子のスパイクや岡田・池田のブロックで開始3連続得点となる。攻撃がうまくかみ合わない場面も見られたが、南本のブロックアウトや金子のサービスエースで立て直す。そして、陰下雄太(情2)が1人で相手の攻撃をシャットアウトし、チームは大きく盛り上がった。その後、同点に追いつかれる場面も見られたが、藤井のフェイント攻撃や岡田のダイレクトスパイクでブレイク。攻守ともに輝きを見せる。最後は金子が3連続でサービスエースを決めセットを取り返した。




勝負の行方はファイナルセットへ持ち込まれた。藤井がライトからブロックアウトを決め、南本がバタついた中上がった2段トスを決め切るなど粘りを見せる。レセプションミスやブロックにつかまるなど相手に押されつつも、リードを許さない。徐々に点差を引き離し、金子がレフトからの攻撃でブレイクとなり試合終了。フルセットの末、甲南大戦を制した。




序盤にミスが見られたものの、切り替えて戦うことができた。秋季リーグも残り3戦となり、1部残留のために負けることは許されない。明日もチームプレーで必ず連勝を果たす。【文・写真:小西菜夕・松尾有咲】
▼田村幸大主将(情4)
「1セット目アクシデントがあって焦ったんですけど、その後切り替えて2セット目に臨んでくれたので本当に良かったです。負けてる時はいつも下向いてたんですけど、全員が下を向くことなく声を出していたので、それが次のセットにつながって良かったと思います。悪かったところで言うと、サーブを攻めきれていなくて相手がやりたいようにできてたところです。(久しぶりの藤井の登場について)(藤井)徹太は足と肩を怪我していて、本調子じゃなくて出ていなかったんですけど、4回生の最後の意地もあると思うし、1年生の頃から出ていたので、徹太を信じて出しました。(明日に向けて)明日も絶対勝ちます!」
▼藤井
「自分がこの最後のリーグで怪我をしてしまって、本来ずっと出るべきエースだったのに、勝てる試合でも自分のせいで勝てないときがありました。今日は怪我の状態もあったんですけど、試合状況が厳しくなったら出るって決めていました。そして、出たら流れが変わって最終的に勝てたのは、今日勝つのと負けるのでは全然違うので、良かったなと思います。今までやったらいつも通り決まっているところが決まっていなかったり、託されたところが決まっていなかったり、春リーグの1戦であったりとか、1・2年時に決めていたボールが今まで決まっていなかったのですが、今日はいつも通り自分らしいプレーができたので総合的に良かったなと思っています。(明日について)今の状況で出れるかわからないんですけど、一応格下の相手で2部上がりということで、勝てるだろうと見越してスタートからは出ないです。でも状況によって厳しくなったら出るって感じなので、出ない状況を作ってくれることがありがたいんですけど、それでも出るとなったらやるしかないので腹くくって、チームを引っ張っていくのは自分の役目なので頑張ります」
▼金子
「序盤、1セット目と2セット目は思うようなプレーができなくて、スパイクも全然決まらなくて、ちょっと引っかかる部分があったんですけど、中盤から4セット目の最後のサーブで連続得点取ったところでちょっとずつエンジンがかかり出しました。めちゃめちゃスロースターターなんですけど、そのまま沈んで終わるよりは良かったかなと思います。(第4セットのサービスエースについて)点差もちょっとあったので、普通に攻めようと思って、相手がずっと2枚キャッチやってて、3人目が入ったから狙ってやろうと思って狙ったら、それがちゃんとはまっていい感じに点数が取れました。(試合後半の攻撃について)クロスなどでずっとブロックを意識しすぎてアウトを打ったりしてて、ストレート、ブロック出して決めろとベンチから言われていたので、最後それで1本打って、1番最後のラスト1点も2段トスだったんですけど、僕は結構2段トスを打つのが得意な方なので、それで最後決められて良かったと思います。(明日に向けて)明日はびわこ大戦で、相手はまだ1勝もしていないんですけど、だからといって気を抜いたら普通に負ける相手なので、気を抜かずにしっかり3-0でストレートで勝っていきたいです」