順位決定戦初戦、攻めの姿勢でストレート勝ちを収める

◇2021年度関西大学連盟秋季リーグ戦第8日◇対関学大◇10月30日◇
[第1セット]関大25―18関学大
[第2セット]関大27―25関学大
[第3セット]関大25―17関学大
[セットカウント]○関大3―0関学大
1次リーグを3勝4敗で終え、Aブロック6位で順位決定戦の初戦に臨んだ。サービスエースから幕を開けた第1セットを先取すると、関大は勢いに乗る。第2セットはデュースへともつれ込む接戦となったがこれを制す。第3セットでも勢いは止まらず、ストレート勝ちとなった。


第1セットは児玉光涼(文2)のサービスエースで先制点を挙げると、日野美里(人2)のブロックや、小林瑞季主将(商4)のバックアタックでリードを広げる。日野のサーブも効果的に決まり、7―2となったところで相手がタイムアウトを取る。だが、それでも関大の勢いは止まらない。小林主将の連続クロスや、長畑蒼衣(人4)のクイックで得点を積み重ねた。その後も、竹川瑞貴(情4)のスパイクを始めとする4連続得点もあり、最後は小林主将のクロスでセットポイントを奪取。危なげない展開でゲームを進めた。




第2セット、小林主将の強烈なスパイクで先制点を挙げる。その後は竹川の強烈な連続得点や岡崎凛華(人2)の隙を突いたフェイントが決まり、好調な滑り出しを見せた。しかし直後、連続サービスエースを含む5連続得点を許してしまう。ここで関大はたまらずタイムアウトを取った。これが奏功し、タイムアウト直後には小林主将が強打で3連続得点を決める。さらに相手のミスも重なり、食らいつくかのように4連続得点を決めた。中盤には長いラリーが相次ぐ。日野のダイレクトでのプッシュ、小林主将が的確な位置取りで上げたボールを児玉が隙を突いて押し込むなど、関大はラリーでも粘り勝ちを見せた。その後20点目には日野が高さを生かし、相手ブロックの上からボールを押し込む。セット終盤、3点のリードでセットポイントを迎えた関大だったが、相手にブレイクを許し試合はデュースへ。互いに強打で25点目を取ったものの、最後は関大に軍配が上がる。相手のスパイクが連続でアウトとなり、27―25で接戦を制した。




勢いそのまま取り切りたい第3セット。竹川の強打で先制点を挙げると、立ち上がりは互角の戦いを繰り広げた。しかし中盤にかけて、関大の好プレーが相次ぐ。小林主将がレフト側からのストレートを連続で決めると、12点目には竹川・長畑が相手のスパイクをシャットアウト。直後には小林主将が2連続サービスエースを決め、チームのボルテージは最高潮に達した。その後も勢いは止まらず、中屋ちひろ(人1)の高さを生かしたプッシュやブロード攻撃、嶺明華(人1)の強烈なスパイク、長いラリーを制する長畑のブロックポイントなどで着々と点を重ねた。終盤には小林主将の活躍が光る。サイドラインギリギリを狙ったストレートや相手ブロックを吹き飛ばす強打が決まり、25点目も小林主将のブロックアウトで決まった。8点差で第3セットを制し、見事ストレート勝ちを収めた。






順位決定戦初戦でストレート勝ちを収めた関大。「攻めるバレーができていた」と小林主将が振り返るように、スパイクやブロック、サーブで攻めの姿勢がうかがえる試合となった。普段通りのプレーができれば、順位決定戦全勝も夢ではない。連勝を目指し、明日は大阪国際大戦に挑む。【文/写真:横関あかり・宮本晃希】
▼小林主将
「先週の京産大戦に引き続いて、サーブもしっかり攻められていたし、つなぎもしっかりできていて、コンビもしっかり絡めて攻めるバレーができていたと思うので良かったなと思います。(今日へ向けての対策)今日の相手は1年間戦ったことがなくて、ビデオもちょっとしかなくて。つなぎがいいチームではあるけど、ブロックもそんなに高さはないし、いいわけでもないというのは分っていました。自分たちは粘り負けしないようにまずはつなぎをしっかりするのと、コンビをしっかり絡んでいってブロックを1枚にできるように振っていこうという話はしていたので、その辺りはうまくいったかなと思います。(自身の調子は)最初から力が抜けて、サーブとかも考えながら打てたし、スパイクも相手の空いているところはどこかなと考えながら打てていて、いい意味で力が抜けていました。ただ、いつもの反省でも出るんですけど、レシーブでもったいないミスが自分自身は多いので、そこだけはこれからの試合でもなくしていきたいなと思います。(チームの雰囲気)前の京産大戦と一緒で、しっかり攻められている雰囲気はあったし、1人1人が考えて色んな工夫ができていたかなと思ったので、その点が良かったと思います。やっぱり2セット目の終盤みたいに、焦った時にちょっとずつ気持ちが急って、前のめりになっている部分があって視野も狭くなって、攻撃が単調になっている時があるので、そういう時はもう一度落ち着いて、レシーブも焦らずにしていきたいなと思います。(次戦への意気込み)明日も今まで戦ったことがない相手です。大阪国際大はブロックがいいので、今日決まっていた攻撃が明日は決まりづらくなると思うんですけど、ブロックフォローにしっかり入って相手の対策をして、しっかり決められるコースを見つけられるまで粘り負けしないように、勝てるように、明日も頑張っていきたいなと思います」
▼長畑
「下位に落ちて、目指していた3位以上というのは達成できなくなって、練習の雰囲気も下がり気味でした。そんな中でも少しずつ上げていって、自分たちがしてきたことを全部出せるように頑張ろうと言ってきたので、それがしっかりと出せた試合だったかなと思います。自分たちがしてきたバレーをしたら絶対に勝てるという話をしていたので、1年間信じてやってきたことが出せたと思います。(笑顔が印象的だが、コート内で心がけていることは)自分の取り柄は、誰かが決めたら笑顔で自分が1番喜ぶ、チームの雰囲気を上げていくというところだと思っています。なので、そこは意識しています。(見つかった課題は)自分のリズムを自分で作っていけないという部分があるので、なかなか決められない中でもリズムを作れるように。細かいプレーをもっと落ち着いてやったり、ブロックでしっかりワンタッチを取ったりシャットアウトしたりできるようにしたいと思います。(次戦への意気込み)今日で第1戦が終わったんですけど、とりあえずこの4戦、もう1セットも落とせない戦いになります。でもそういうところで気負わずに、自分たちのプレーをしたら絶対に3-0でどのチームにも勝てると思うので、本当にもう楽しむだけかなと思います」