ブレイクを連発しストレート勝ち!楽しむバレーで3勝目を挙げる

◇2021年度関西大学連盟秋季リーグ戦第7日◇対京産大◇10月24日◇
[第1セット]関大25―21京産大
[第2セット]関大25―17京産大
[第3セット]関大25―20京産大
[セットカウント]○関大3―0京産大
前日、天理大を相手に負けられない一戦を落としてしまった関大女バレ。今日こそは勝利を挙げるべく、京産大を相手に戦いに臨んだ。第1セット、お互いに連続得点を取り合う接戦を繰り広げたが、これを先取。続く第2セットでは序盤から中盤にかけて大きくリードし、ものにする。第3セットでも勢いは衰えず、ストレート勝ちを収めた。


第1セット、先制点を挙げたのは関大。小林瑞季主将(商4)のレフトからの力強いブロックアウトが決まり、幸先のいいスタートを切った。直後には岡崎凜華(人2)がレフト側からプッシュを、日野美里(人2)がコート中央の穴を突いた攻撃を見せ、開始3連続得点を決めた。しかし相手も負けじと3連続得点を見せる。その後は両者サイドアウトを取り合う展開となった。途中では、長いラリーが繰り広げられる場面も。児玉光涼(文2)、芦田彩音(人3)が好レシーブを連発し、攻撃へとつなげる。何度も相手に拾われるものの、攻めの姿勢を崩さなかった。このラリーを制したのは関大。児玉のコート奥を狙ったプッシュが決まり、チームを沸かせた。セット中盤には、小林主将のサーブで崩し日野がダイレクトで決める場面も見られた。しかし直後に4連続得点を許し、たまらずタイムアウトを取る。タイムアウト明けには、拮抗(きっこう)した試合を繰り広げた。セット終盤、関大はラストスパートをかける。小林主将のストレートやクロス、ブロックを吹き飛ばす強烈なスパイクが次々と決まり、一気にセットポイントへこぎついた。そしてこれを決めたのは岡崎。中央を狙った攻撃が決まり、第1セットを先取した。





連取したい第2セット。小林主将の攻撃が決まり、先制点を挙げた。その後、立ち上がりからブレイクを連発し相手を突き放す。長畑蒼衣(人4)が長いラリーをダイレクトで制し5点差をつけたところで、相手はタイムアウトを要求した。しかしタイムアウト明けでも関大の勢いは止まらない。竹川瑞貴(情4)のサービスエースや小林主将の強打がさく裂し、ブレイクを相次いで見せた。終盤に差し掛かった時点で10点以上の差をつける。しかし相手も意地を見せ、終盤に巻き返しを図った。いち早く24点目を取ったものの、直後にブレイクを許す。関大のプレーにもバタつきが見られ、あと1点がなかなか決められない。ここでタイムアウトを取り、決め急ぐ気持ちを落ち着かせた。そしてタイムアウト明け、竹川の強烈なスパイクが決まり、ようやくセットポイントをものにした。終盤に失速したものの、8点差で第2セットも獲得。勝利へ王手をかけた。



第3セットでは、シーソーゲームを展開する。日野のブロックで先制点を挙げると、その後は互いに点を奪い合った。長畑のサービスエースや小林主将の力強いスパイクで着実に点を重ねていく。しかしセット中盤、嶺明華(人1)がセンターから強烈なスパイクを叩き込むと、勢いづいた関大は4連続得点を挙げた。ここで関大が一歩リードする。長いラリーも、岡崎が相次いで決め切った。その後は日野のAクイックや小林主将のサービスエースで点を取り、再び接戦を繰り広げる。しかし中盤で広げた差を埋められることはなく、最後は竹川・長畑のブロックポイントで25点目を挙げた。



リーグ戦最後の戦いを白星で飾った関大。だが、3勝4敗でAブロック全8チーム中6位と、課題の残る結果となった。来週からは順位決定戦に挑む。1次リーグ残留のために負けられない戦いが続くが、チーム一丸となって関大の底力を見せつける。【文/写真:横関あかり】
▼小林主将
「昨日3-0で負けてしまったんですけど、今日は3-0で勝てたのでよかったと思います。(今日の戦略)相手のレフト陣はブロックアウトがすごく多いので、それに対して自分たちはワンタッチとか、自分が予想するところにしかっり走ってレシーブを粘って、というのを言っていました。攻撃はいつも通り速攻とコンビを絡むというのをしっかり意識しようと言っていました。昨日の反省でブロックフォローとサーブが弱いという話があったので、そのあたりはしっかり改善しようというふうに話していました。(チームの雰囲気)昨日負けたのにしっかり切り替えられていたし、序盤からいい雰囲気でできていたかなと思います。(戦い方がよかったと思うセットは)やっぱり1セット目、出だしで粘って最後までリズムよくいけて、そこで波に乗れたと思うので、そこがすごくよかったのではないかなと思います。(順位決定戦への意気込み)多分自分たちは下位になってしまうので、優勝とか全カレというところは目指せなくなってしまいます。でも今日、自分たちのバレーができて、楽しむバレーができたと思うので、残り4戦も自分たちのバレーをして、楽しんで勝てるようにしていきたいなと思います」
▼岡崎
「今日は出だしから自分たちの勢いを作って、雰囲気を自分たちで盛り上げながらやっていたのでいいバレーができたなと思います。(自身のよかったところ)今日は冷静にコートを見られて、自分のコートもやし、相手のコートも見ながらプレーできたというところが1番自分に余裕ができてよかったと思います。(悪かったところは)セッターがブロックを1枚にしてくれたのに、それを打って決め切れられなかったところが課題だなと思っています。(見つかったチームの課題は)相手が打ってきている時は自分たちも対応できたんですけど、フェイントをしてきた時とか軟打にしてきた時に取り切れていない部分があるので、そこは課題だと思います。(順位決定戦への意気込み)自分たちができることを全部出して、行ける範囲の1番上を狙っていきたいと思います」