西カレ、団体で7、8級男女ともに2位

◇ 第15回西日本学生フィギュアスケート選手権大会 ◇10月23・24日◇大阪府立臨海スポーツセンター◇
【個人順位】
[7、8級女子]
3位 白岩 98.60
9位 森下 88.27
16位 滝野 78.17
21位 久保舞 70.91
[6級女子]
11位 久保涼 51.36
[5級女子]
8位 岩本 41.17
[4級女子]
6位 南 30.76
[3級女子]
2位 田中 31.66
9位 合川 27.56
[7、8級男子]
6位 須本 107.95
7位 木科 102.50
[3、4級男子]
1位 酒井 52.52
【団体結果】
[7、8級男子]
2位 関大 15点
[3、4級男子]
2位 関大 10点
[7、8級女子]
2位 関大 83点
[5級女子]
8位 関大 5点
[4級女子]
6位 関大 2点
[3級女子]
1位 関大 13点
西日本学生フィギュアスケート選手権が開幕。昨年全日本インカレが中止となっただけに、予選となる今大会に強い思いで挑んだ。
関大勢最初に登場した久保涼音(政策3)。冒頭のジャンプは回転が抜けてしまうも、その後の2回転フリップや2回転ループは流れよく決める。曲の盛り上がりに合わせ、全身を使ったステップシークエンスや強い眼力でアピールした。

4級女子の南安澄(文2)は、序盤の2回転ループ、2回転フリップは回転不足だったものの着氷する。その後のジャンプでは転倒があったが、丁寧なステップシークエンスを見せ、最後はレイバックスピンで締めた。

酒井優真(環都2)は、3回転トーループに挑戦。着氷時に手をついてしまったものの、高さのあるジャンプを披露した。その後もコンビネーションジャンプやダブルアクセルを跳ぶなど難易度の高い構成を滑り切った。他の出場者よりも1級上の4級所持者の実力を見せつけ、見事このクラスで優勝を果たした。

3級女子は、4年生2人が出場。合川舞(情4)は、最初の連続ジャンプを決め流れに乗ると、続いて2回転ジャンプを成功させ会場を沸かせる。大きなミスなく滑り切った。次に登場した田中桃子(社4)も冒頭の連続ジャンプを決める。その後のアクセルジャンプで転倒するも、安定感あるスピンで実力を見せる。終始笑顔でやわらかく氷上を舞い、出場者の多い3級女子で2位に食い込んだ。


1日目最後に行われた5級女子では岩本理彩(外2)が登場。冒頭の3連続ジャンプなど前半のジャンプを立て続けに着氷する。スピードのあるフライングシットスピンや、後半の2回転サルコー+2回転トーループで加点をもらった。

2日目に行われたのは7、8級男女。木科雄登(安全2)は、近畿選手権で回避した3回転ジャンプに挑み見事成功させた。3回転ループでの転倒はあったが、3回転トーループやダブルアクセル+1回転オイラー+2回転サルコーなど加点が付く後半のジャンプは流れ良く着氷する。クライマックスではステップシークエンスを大きな動きで美しく披露。スピンの回転も速く完成度の高い演技を見せた。


続けて登場した須本光希(政策3)。冒頭の3回転トーループをやわらかく着氷。その後の3回転サルコーも成功する。次の3回転ルッツでは転倒したが、他のジャンプは大きなミスなく軽やかに跳んだ。須本の持ち味である流れるようなスケーティングも健在で、ステップシークエンスでは表現力も見せた。


女子は4人が出場。1人目の久保舞和(人3)は、3回転トーループを成功させ流れに乗る。ジャンプは、回転が抜けたり着氷が乱れる場面が見られたが、表情や指先まで意識された表現力で魅了。優美に滑りきった。


白岩優奈(文2)は、始めの3回転サルコーの着氷をこらえると、幅のあるダブルアクセルを成功させる。転倒は1度にとどめ、3連続ジャンプも華麗に決めた。クライマックスのステップシークエンスでは上半身を大きく使い圧倒。ラストは回転の速いスピンを見せ、全体では3位に入った。


近畿選手権大会では欠場となった滝野莉子(人2)も出場。開始直後に曲が止まってしまうアクシデントがあったが、落ち着いてやり直した。最初の3回転サルコーでは転倒したものの、直後のダブルアクセル+2回転トーループで立て直す。その後も跳び上がったときに手を上げる工夫を見せた連続ジャンプや高いダブルアクセルを披露。柔軟性を生かしたスピンも光った。


関大勢最後に登場した森下実咲(人4)。スピード感のある滑りを披露した。アクセルジャンプでのミスはあったが、後半立て直し回転が速いジャンプを跳ぶ。柔らかい表情でしなやかに滑りきった。


多くの選手が演技を披露した今大会。団体でも、7、8級では男女ともに2位に入った。1月に行われる全日本インカレの出場者は、全国の舞台でさらなる魅力を発揮してくれるだろう。【文/写真:森本明日香】