5得点で甲南大を圧倒!

◇2021年度関西学生秋季リーグ◇対甲南大◇10月24日◇グリーンランドみずほ◇
[第1Q]関大2-0甲南大
[第2Q]関大1-0甲南大
[第3Q]関大2-0甲南大
[第4Q]関大0-0甲南大
[試合終了]関大5-0甲南大
約1カ月ぶりの秋季リーグ戦。第2戦は甲南大と対峙(たいじ)した。関大は積極的に攻撃を仕掛けて5得点を奪い、白星を飾った。

甲南大のセンターパスで始まった第1クオーター(Q)。序盤は相手ペースにされるが、ボールを奪うとFW甲斐心之介(人2)がドリブルで右から攻め、ペナルティーコーナー(PC)を獲得する。しかし、チャンスをものにできず、先制点とはならない。その後も主導権を握るが、点を決めきれずにいた。

開始8分、ボールがサークルに入り、競り合いのうちにボールが浮くと、MF紀野来音(人2)が合わせて先制に成功する。その後も流れを渡さずに攻め続ける。残り1分、徐々に前線をあげてパスがつながると、FW澤田尚志(商4)がなんとか押し込み追加点を挙げる。



リードを広げたい第2Qも主導権を握り、果敢にサークルに攻め入るが、得点には結びつかない。決めきれない時間が続くが、7分にようやく試合が動く。FB水川幹也(経3)がボールをサークルに入れると、弾かれた球をFB森川瑤(人2)がヒットして3点目を奪った。終盤にはカウンターのピンチを迎えるも、FW甲斐の活躍もありサークルに近づかせなかった。

迎えた第3Q。ひたすらゴールを狙い続けて3分、パスがつながったところをFW柳田昴輝主将(情4)がターンから力強いプッシュで4点目を獲得。主将の得点にチームはさらに勢いづく。さらに、このQ残り数秒の場面。右側からの速い球にFW杉山涼(商4)が滑り込んでタッチ。大きくリードして最終Qを迎える。


関大のセンターパスで始まった最終Qは、一進一退の攻防を繰り広げた。ドリブルやヒットで攻めるもあと一本がつながらず、得点を奪えない。すると8分、この試合初めてPCを与えてしまう。しかし、ボールはゴールを外れ、ピンチを切り抜ける。その後も何度かピンチを迎えるも、FW田中溫人(商3)がカウンターを阻止するなど無失点に抑え、5-0のまま勝利を収めた。

秋季リーグ戦初勝利を収め、1週間後に行われる全国インカレに向けて弾みをつける試合となった。この勝利を自信に、さらに白星を積み重ねたい。【文:上田紫央里/写真:中山秋桜津、上田紫央里】
▼柳田主将
「(今日を振り返って)第1、2Qで得点を立て続けに取れたというのは良かったと思うのと、プレスを前からかけれていて、中盤でボールを取れていたというのは良かった点だと思っています。第3、4Qで控えの選手とかを入れたりして、その時からプレスがいってないときとか、マークのズレができたりはあったので、5-0という点数で得点的には良かったなと思うんですけど、内容的には課題の残る試合だったなと思います。(課題は)第3、4Qの集中力の切れや、ディフェンスからフォワードに一本通る線が見えなかったというのは課題かなと思います。あとはトラップミスや最後決めるところで決めきれないという、イージーなミスが多いと思いました。(良かった点は)前半で立て続けに点を取れたということと、マッシュルームを意識していて、その位置にボールが出て、そこから点を決めれたのは良かったと思います。(得点時について)僕がフリーで前に水川がいたんですけど、スルーしてくれて、いつも回ってからシュート打つのはいつも練習していたので、練習の成果が出たんで良かったなと思います。(全日本インカレに向けて)インカレの相手は僕が1年生の頃にインカレの2回戦で1-2で負けたチームなので、リベンジしたいなと思っていて、東農大は今日やった甲南大よりレベルが高いところなんで、しっかり全員のモチベーションを上げれるようにしていきたいなと思います」
▼紀野
「(今日を振り返って)MFだったんですけど、ボールを結構安定して持てたんで、いつもよりは調子良かったなと思います。(得点時について)先輩がトラップしてくれて、それのこぼれ球みたいな感じだったんで、おいしいゴールを決めれたなと思います。先制点だったんで、絶対決めてやろうと思ってたんで気持ちよかったです。(全日本インカレに向けて)今日より格上の相手なんで、自分がまた先制点を決めていい流れを作れたらなと思います」
▼澤田
「(今日を振り返って)自分が得点を決めたのは1回生ぶりで、3年ぶりに得点を決めれたというのは自分の中で大きかったですし、必ず勝たなければいけない試合で5点差で勝てたというのはすごく大きかったと思います。(得点時について)ボールが来た時はドキドキもしなくて、ただボールが来てゴールにねじ込むという感じでシュートしました。久しぶりのゴールで、もちろんうれしかったですし、2点目という追加点でチームを勢いづける点数を決めれたというのはうれしかったです。(全日本インカレに向けて)東農大は僕たちが1年生のときにギリギリで負けた相手でもあるので、因縁を感じていて、レベルは僕たちよりも上のチームにはなると思うんですけど、そこにも接戦で勝っていけるようなチームになれるように、これからしっかり練習して勝ちたいと思います」
▼森川
「(今日を振り返って)絶対に勝たないとダメな相手で、最初は自分らのミスとかあってどうなるんかなと思ったんですけど、始まってすぐにショートコーナーとか点入るチャンスとかもあったんで、そこから自分たちのペースで楽に試合を進められたかなと思います。(試合中に意識していたことは)後ろからのフォワードへのパスとかを自分の中で意識してやっていました。(得点時について)大学に入って初めての得点だったのでやっと入れれたなという思いでした。来るかなと思いながら待っていて、ボールが来たんで走ってきて良かったなと思いました。(全日本インカレに向けて)格上との戦いになるんで、今も少し自分たちのミスとかが目立つところもあったんで、そこを修正して東農大に勝って、2回戦進出を決めたいと思います」
▼杉山
「(今日を振り返って)相手は実力的には少し劣っているかなというところはあったんですけど、そういうチームにしっかり勝てる力が大事だと思っていた中で、最初に先制点を第1Qに取れて、そこから連続して点を取れたのはチームにとって良かったのかなと思います。失点しなかったというところもチームにとっていい所だったかなと思います。(得点時について)前半に自分のパスから2つアシストできていて、あとは自分の得点だけだったんで、ボールが上がってきたら俺に出せと直接言ってたんで、そこにうまく飛び込んでしっかり狙って入ったんで良かったと思います。(全日本インカレに向けて)ここまでやってきた以上に強い相手とやるというのは分かっていますが、自分がしっかり点を決めたらチームもいい方向に向くと思うし、勝ち進んでいってひとつでも上に行って、またリーグ戦につなげられるように、残り1週間いい練習をしてゴールを決められるように頑張ります」