表彰台選手多数!笑顔で関西インカレ折り返す

◇第98回関西学生対校選手権大会2日目◇10月20日◇ヤンマーフィールド長居◇
[男子100㍍準決勝]
本多諒平(人4) 1組3着 10.42 決勝進出
宮内和哉(文2) 2組3着 10.36 決勝進出
[男子100㍍決勝]
本多 5位 10.30
宮内 8位 10.38
[男子1500㍍予選]
岩谷悠(政策4)1組2着 3.53.41 決勝進出
石丸尚弥(2) 2組7着 3.55.64
市林佳育(経3) 2組11着 3.59.50
[男子1500㍍決勝]
岩谷 3位 4.04.86
[男子4×400㍍リレー決勝]
関大 3位(宮内、濱田澪(1)、松井健斗(社1)、本多)40.29
[男子三段跳決勝]
梅野真生(人1) 13位 14㍍50
相川洋亮(M1) 18位 13㍍83
[男子棒高跳決勝]
福原健斗(2) 7位 4㍍60
井上幹太(1) NM
[男子砲丸投決勝]
内海祐樹(人3) 2位 14㍍28
増田直樹(経4) 8位 13㍍03
岡部元紀(3) 14位 12㍍05
[女子100㍍準決勝]
井上晴稀(1) 1組6着 12.09
[女子三段跳決勝]
八田真奈(政策3) 3位 12㍍55
尾石陽菜(1) 10位 11㍍75
上島優里(2) 13位 11㍍47
決勝種目が多数行われる関西インカレ2日目。関大からも多くの選手が出場した。気温が低い中での大会となったが、好記録も生まれ関大の総合力を見せつけた。
この日関大最初の出場者は、男子棒高跳の福原と井上幹。井上幹は4㍍の高さで惜しい跳躍を見せるもノーマークとなる。福原はいきなり4㍍60の高さから試技を始め、2度目に成功。4㍍80を超えることはできなかったが、7位入賞を果たした。


続く種目は100㍍準決勝。女子1組に出場した井上晴は追い風参考記録ながらも、12.09の好記録をマークする。4着の決勝進出ラインには届かなかったが1年生ながら勢いを見せた。続く男子の部には本多と宮内が登場。本多は予選から好走を見せていた近大と京産大の選手に挟まれながらも落ち着いた走りでレースを展開。自己ベストに迫る記録で決勝進出を決めた。続く宮内は1度目のスタートで警告を与えられてしまうが、2度目で修正し中盤での加速を見せる。接戦となるが、3着でのフィニッシュを決め、本多とともに決勝の舞台へ駒を進めた。



続くトラック種目は男子1500㍍予選。1組の岩谷は、レースの流れを集団の中でうかがうと、最後の直線で2位まで順位を上げる。危なげなく着順で決勝進出を決めた。2組はレース終盤まで一つの集団に固まるが、石丸と市林はそこから抜け出すことはできず、予選敗退となった。



女子三段跳には3人の選手が出場。追い風が強く吹く気候となったが、昨年王者として臨む八田はその状況にもうまく対応。1回目の試技から12㍍46の記録を残し上位に位置する。尾石と上島も奮闘するもあと一歩及ばず。4回目の試技へは八田だけが挑むこととなった。この時点で3位につけ、トップとの差は約20㌢。変わらず追い風が吹き荒れる中、4回目の跳躍でさらに記録を伸ばす12㍍55をマーク。順位を上げることはできなかったが、そのまま3位で試合が終了する。連覇達成とはならならないものの、見事表彰台入りを果たした。




男子三段跳は、梅野と相川が出場するも、強風の影響もあってか思うような結果は残せず。そして男子砲丸投に出場した内海は、5回目に2位まで順位を上げる14㍍28の投擲を見せる。納得はいかない記録となったが、関西の舞台でその力を発揮した。






残す種目はトラック競技の決勝。強敵ぞろいの男子100㍍では、本多と宮内が隣同士での出場となる。準決勝と変わらず強い追い風が吹く中、宮内が勢いよくスタートを切った。そして本多も負けじと中盤からの加速を見せ、順位を上げていく。上位3人が抜け出す結果となったが、本多が5位、宮内が8位とハイレベルな競り合いを繰り広げた。


男子1500㍍決勝の岩谷は予選と大きくレース展開を変えることなく後方での位置取りを取る。レース終盤まで集団は広がらないが、残り2周のホームストレートで岩谷がスピードを上げる。一気に上位に立ちスパートをかけると、最終コーナーを回ったところで2位となった。そして最後の力を振り絞りトラックを駆ける。見事3位でのフィニッシュを決め、最後の関西インカレの舞台でメダルを獲得した。


そしてこの日関大最後の種目となる男子4×100㍍リレー。予選と変わらず、下級生を中心としたメンバーで決勝の舞台に臨んだ。日も落ち始め、暗くなりつつある会場。つつまれた静寂を一つの号砲が切り裂いた。1走の宮内が好スタートを切り2走につなぐと、エース区間を濱田が力走。近畿大や立命大には抜け出されてしまうも上位でバトンを渡した。そして3走の松井で3位まで順位を上げ、アンカーの本多がホームトレートを駆け抜ける。前2校とは大差がついていたが、後続の選手を寄せ付けない走りで順位を守り抜く。表彰台入りを果たし、笑顔で2日目を締めくくった。





天候面から好記録を残すことが難しい状況となるが、関大の選手たちはおのおのが変わらず上位争いを演じた。関西インカレも折り返し。残す2日でさらなる躍動を見せる。【文:宮本晃希/写真:宮本晃希・大森一毅】
▼本多
「前とは離れていたけど、3番でもらったので最低でも順位を守って自分の走りをすることを心掛けた。走り自体は追い風があったこともあって良かったと思う。全日本インカレが終わってから他の試合がなかった分、関カレに向けて調整してきた。自分の中では疲労がたまっているのかなと思っていたけど、予選から走れていたのでいつも通り走ったら大丈夫という安心感はあった。リレーは1年生のときから走らせてもらっていて、今年も1走から3走まで心強いメンバーで、来年僕がいなくなっても優勝を狙えると思うので頑張ってほしい」
▼宮内
「個人の100㍍で警告をもらった中での1走だったけど、昨日の予選よりかは前に出て食らいつけた。昨日から気温が低いのは分かっていたので体をしっかり動かして対策できたと思う。(バトンパスについては)濱田やったらしっかり走ってくれると思ってしっかりバトンをつなげてよかった。自分自身、本多さんがいてくれたことでついていくことができて、この1年でタイムを出すことができたので、来年は自分が引っ張る自覚を持って取り組んでいく」
▼濱田
「昨日の予選よりいい走りをしようと思っていたけどなかなか思うようにいかなかった。エース区間でチャンピオンシップの時から足を引っ張ってばかりだと思う。もう少し大きな体にして戦っていきたい。強い選手と比べて体が細いので筋力トレーニングを頑張る。中学から向かい風が吹くとあまり走れないので大学では修正していきたい」
▼松井
「近大が内から来ていて、やっぱり自分が渡すときに1位でないと優勝争いはできないと思っていた。風もあって自分の走りができなかったので悔しい。後半にいつもスピードを上げていけるけど、近大の選手を意識してしまったこともあり足が回らなかった。自分はまだ200とマイルリレーがあるのでこの3位という結果をかみしめて頑張る。前半の加速が課題なので筋力をつけていく」
▼内海
「堂々と言える2位ではないけど、去年より多くの得点を関大に入れられたので良かった。周りもそうだと思うけど、気温が低かったので、徐々に徐々にという感じで上げられたと思う。15㍍を投げられれば関大記録を更新できるので、今シーズンはそこを目標に頑張ってきた。5月に自己ベストを出した直後ぐらいにけがをしてしまって、治ったけど自分の投げが迷走した時期があった。やっと1か月前ぐらいに戻ったけどまたけがをしてしまったけど、支えてくださる人たちもいるので、その期待に応えるためにも必死になって投げることがきた。まずは関大記録を塗り替えることが目標。そこからはけがをしないように頑張っていければと思う」
▼岩谷
「この表彰台しか見てなかったので、3位ではあるけど満足している。この関西インカレにずっとあこがれていたので、決勝に上がれて、その舞台で名前を呼ばれたことはうれしかった。かなりスローペースになったので、どこで抜け出すかなどを1000㍍ぐらいまでは考えていた。監督からも風が強いから無理して出なくてもいいと言われていたので、全体を見て上がった時に対応できるような位置にいることができたと思う。ラストの鐘がなるときにちょうど前が空いたのでそこで前に出られたことは良かった。スローペースの練習もしてきたのでうまく対応できたと思う。1年からタイムは出ていたけどインカレの標準記録が切れなかったこともあるので自分なりに課題を考えてみた。地道な積み重ねが結果につながったと思う。苦しいことも多かったけど、最後の最後で良い結果が出てうれしい」