粘るも、4回戦出場は叶わず

◇第72回全日本学生選手権大会◇女子ダブルス◇10月18日◇桜井市芝運動公園総合体育館◇
[1回戦]
○宮本有・篠原2(21ー15 14ー21 21ー17)1塩飽・松井(愛知淑徳大)
[2回戦]
○佐藤・仲井2(21ー11 21ー17)0宇佐見・小島(同大)
●宮本有・篠原0(17ー21 9ー21)2宮﨑・八角(法大)
[3回戦]
●仲井・佐藤0(18ー21 17ー21)2松久・岸野(関学大)
15日は団体戦で悔しいストレート負けとなった関大女子バドミントン部。今日のダブルスでは15日の経験を活かし、挑んだ。しかし結果は振るわず、4回戦に進むことは叶わなかった。

初めに登場したのは宮本有紗(政策3)と篠原七緒(商1)だ。第1ゲームでは篠原のスマッシュや宮本有のサーブが決まり、順調に得点を重ね、最後は篠原のショットでこのゲームを取る。しかし、2ゲーム目は相手も粘り、追いかける展開となる。宮本がドロップショットとスマッシュを上手く使い分け相手の隙を突く攻撃を行うもなかなか決まらない。そのままリードを奪えず、試合は第3ゲームにもつれ込む。第3ゲームは両者とも得点を許さず、長いラリーが何度も続く。劣勢ながらも粘り強く球を拾い、相手のミスを誘い8点目を獲得。そこから流れにのり、勝利を収めた。2回戦は15日のリーグでも戦った法大。宮本有が先制点を奪うが、相手の高い打点のスマッシュに対応しきれずリードを許す。互いに球を落とさなぬよう拾い続けるも相手に一歩及ばず、このゲームを落とす。2ゲーム目は篠原のスマッシュが決まり、序盤からリードするも、相手のペースを崩せず2回戦敗退となった。



佐藤鈴奈(人4)・仲井杏花里(人3)ペアはシード権により2回戦から出場した。序盤から仲井のスマッシュや佐藤のレシーブが決まり、序盤から快調に得点を伸ばす。激しいラリーも粘り勝ちし、10点差をつけて勝利。2ゲーム目もこのペースで進むと思われたが、相手も得点を譲らすまさかの6連続ポイントを許す。劣勢に思われたが、インターバル後、調子が戻り抜群のコンビネーションで相手を圧倒。ストレート勝ちで3回戦に駒を進める。3回戦は第1ゲーム序盤から激しい打ち合いが続く。仲井が崩し、佐藤がスマッシュを決め得点する場面があるが、なかなか自分たちのペースに持ち込めない。必死に粘るも相手の方が一枚上手。2人がいないコースを狙われ、球を取ることができない。そのまま第1ゲームは取られる。2ゲーム目も仲井と佐藤がスマッシュを放ち続けたり、佐藤がネット前の球を冷静に返したり1点1点を確実に取っていき2点差まで追いつく。しかしそこから相手に突き放され悔しい黒星となった。



この試合で佐藤は引退となる。大学での4年間を「杏花里ちゃん(仲井)と頑張ってきてよかった」と振り返る。結果は振るわなかったものの、この試合が間違いなく佐藤・仲井ペアの集大成となった。インカレ出場という成果は間違いなく関大バドミントンの励みとなる。【文/写真:中山秋桜津】
▽仲井主将
「(試合を振り返って)インカレだったんですけど、関西の大学とばかり当たって、それでも自分らよりも格上の選手たちと当たって、やっぱりスピードとかついていけないところもあったのでそこを改善していきたいです」
▽佐藤
「最後の試合で今まで10年間やってきて最後の試合だったので思い切ってやろうと思いました。でも最後、16位決めで負けてしまったことはそれが10年間の最大だったかなとこれが今の実力だと思いました。社会人は楽しく、成績を追うバドミントンはこれが最後だったので出し切りました。(大学での部活を振り返って)4年間めっちゃ早くて、1年の時は怪我で1つも大会に出られなくて、2回生はインカレ団体が決まっていたんですけど台風で無くなってしまって、3回生がコロナで、4回でやっと開催されてでれたことが嬉しかったのと、でれることができて、それまで杏花里ちゃん(仲井)と頑張って良かったなと思います」