インカレ出場ならずも、朝日大に4点差と健闘見せる

◇令和3年度関西学生選手権大会5日目◇エペ団体戦◇10月17日◇大山崎体育館◇
[1回戦]
◯関大45-21京大
1 澁谷 2(2)-(3)3 山本
2 田中 10(8)-(0)3 村瀬
3 宮津 15(5)-(3)6 松岡
4 澁谷 17(2)-(1)7 村瀬
5 宮津 20(3)-(9)16 山本
6 田中 29(9)-(1)17 松岡
7 宮津 35(6)-(1)18 村瀬
8 澁谷 40(5)-(3)21 松岡
9 田中 45(5)-(0)21 山本
R 木澤 中村
[2回戦]
●関大41-45朝日大
1 澁谷 4(4)-(5)5 佐藤
2 田中 6(2)-(1)6 相内
3 宮津 10(4)-(5)11 近藤
4 澁谷 12(2)-(5)16 相内
5 宮津 16(4)-(5)21 佐藤
6 田中 24(8)-(5)26 近藤
7 宮津 26(2)-(4)30 相内
8 澁谷 28(2)-(3)33 近藤
9 田中 41(13)-(12)45 佐藤
R 木澤 山口
リーグ最終日はエペの団体戦が行われた。京大を圧倒して初戦を突破すると、朝日大戦でも実力を発揮。好勝負を演じたものの、最後はわずかに及ばす。3種目とも団体での全日本学生選手権(インカレ)出場は叶わなかった。

1試合目から、リーグ戦では接戦に持ち込まれた京大と対戦。最初の対戦は再び時間を使う作戦で、澁谷和典(シス理1)が互角の勝負を見せる。強敵相手に2ー3と点差を最小に抑えると、2戦目の田中仁(商2)が先制。すると、相手に得点の隙すら与えず、8連続得点で一気にリードを広げる。宮津綾(シス理3)も確実に1点目を取ると、連続で得点。攻撃にいったところから突き返される場面もあったが、5ー3と勝ち切る。



4戦目、澁谷は再び時間を使い、相手に攻撃させない。互いに得点がないまま、相手にPイエローを与えプレッシャーをかける。続く宮津は京大のアンカー選手に攻撃をかわされる展開が続く。相手に5連続得点を許し、苦しい展開に。それでも、1点を得ると最後の1分は相手の自由にはさせず、4点差で田中につないだ。6戦目はお互い攻め合う展開になったが、開始約30秒で先制すると連続で得点ポイント。クードゥブルから相手に1点は取らせたものの、3分間で9ポイントと実力の差を見せつけた。7戦目の宮津も相手をじっくり待ち、対戦無意欲でPレッドを与え相手を追い込む。そこからさらに連続得点で35点にすると、余裕をもって8戦目に回した。澁谷は開始直後に攻撃を決めると、なんなく勝利。アンカー・田中はインターハイでも上位を経験した実力者相手に、わずか40秒で5得点。相手に1点も与えず45ー21と、圧勝劇に大きく貢献した。



2回戦は、リーグ1位の朝日大との対戦になった。勝てばインカレ出場が確実となる一戦。両者とも気合十分だった。初戦の澁谷は、相手が攻撃をしてきたところを突き返す。相手のアンカーを相手に得点を重ね、4ー4と互角の勝負を見せる。5点目こそ奪われたが、好スタートを切った。続く、田中は先制したもののお互いに探り合う時間が続き、両者Pイエローに。じっくり狙いを定め、2点目も獲得したものの、相手に1点を返され同点で宮津に回した。3戦目の宮津も持ち味を発揮し、点を取り合う。攻撃をかわされたところからさらに仕掛け、連続で得点。時間をフルに使い4ー5と相手に流れは渡さない。


しかし、4戦目の澁谷がアタックした隙をつかれ、12ー16と点差を広げられる。5戦目、宮津も点差は縮められないものの4ー5と健闘。ペースを握りたい関大だが、6戦目田中が相手の距離での戦いに持ち込まれ1ー4と追い込まれる。それでも、2点目を獲得すると、そこから圧巻の7連続ポイント。一気に2点差まで巻き返し、それぞれが最後の対戦に。


まずは宮津が好勝負を見せるが、再び点差を広げられてしまう。8戦目、澁谷も点を取り合い2ー3としたものの、9戦目を前に点差は5。それでもアンカー・田中は笑顔でピストに入った。1点目を先制したもののクードゥブルなども続き、残り30秒で4点差と追い込まれる。一気にたたみかけたいところだが、攻撃のタイミングを合わせられ、なかなかシングルランプが光らない。9点目、10点目を連取し3点差まで追いついたが、残り10秒で失点。ひたすらに攻め立ててたが、両突きで得点を重ねられる。5秒を残して相手が45点目を獲得。春のリーグ優勝校相手に善戦したが、団体でのインカレはここで絶たれた。


強豪相手にそれぞれが互角以上の戦いを見せる場面もあったが、勝利には一歩届かなかった。個人ではインカレ出場を決めている3人。実力ある選手との対戦を糧に、来春の1部リーグではさらなる躍進を見せてくれるに違いない。【文/写真:牧野文音】

▼田中
「京大は春のリーグ戦で1回やっていて、時間を使うという作戦で勝った。その作戦で春は勝てたから、今回もそれを使って作戦通りにいった。最初は相手がエースだったけど、渋谷が時間を使って(抑えて)、春リーグは出れなかったんですけど、僕が結構点を取れる選手だから、役目は果たせたかな。朝日は、最初はまだ点差がなかったけど、2巡目からちょっと差が出て、1回近づいたけど、また離されて、その差をなかなか埋められなかった。朝日は春の1部リーグでも1位だったし、強いから最終周りでは勝っている状態、余裕を持った状態で試合をしたかったけど、それがなかなかうまくいかなかった。負けた状態のまま僕にきて、取らないといけなかったけど、取れなかった。大事な場面で、点を取る、差を縮めるというのができなかったから、課題はそこかな。(大会を振り返って)京大戦は理想的な形で、エース級も抑えて、俺が点を取るという形ができた。だけど、ちょっと相手が強くなって、朝日くらいのレベルだと、その作戦が通用しなくなるから、抑えるべきところでは抑えないといけないし、取らないといけないところではしっかり取らないといけない。(個人ではインカレにも出場)あと1ヶ月しかないけど、今回見つかった課題、フィジカル強化をして、しっかり結果を残したい」