秋関で得た感触をインカレに生かす

◇第68回秋季全関西学生選手権大会/第27回秋季全関西女子学生選手権大会/第18回秋季全関西学生ピストル競技大会
〈団体結果〉
女子 3位
[10㍍AR男女立射60発競技]
〈本選〉
大井将揮(文4) 606.6
藤田龍臣(化生4) 580.2
飯坂太輔(シス4) 585.5
上田皐熙(法4)
共田礼央(化生3) 585.5
北川玄(法3) 592.4
向井辰海(法3) 578.9
内原隆之介(商2) 613.1
新蔵叶夢(文2) 535.6
植松大貴(シス2)552.3
水上雄太(経1) 590.3
古田純大(情1) 611.1
共田礼央(化生3) 585.5
岩川歩希(文2) 593.4
辻川響き(法4) 602.2
久井沙織(法4) 561.6
中村実佑(法3) 620.4
佐々木梨乃(経2) 614.7
高並華鈴(人2) 599.1
栗林悠那(社安2) 578.2
後藤真依(法1) 608.2
樋口彩希(文2) 581.6
〈ファイナル〉
大井 153.5
内原 243.3
古田 222.1
中村 246.1
佐々木 163.0
〈団体結果〉
男子 2位
女子 3位
[50㍍SB男女3姿勢20発競技]
〈本選〉
藤田 508
北川 541
辻川 543
中村 562
佐々木 552
後藤 531
〈ファイナル〉
藤田 343.0
北川 375.5
中村 436.2
佐々木 372.5
〈団体結果〉
女子 2位
[50㍍SB男女伏射60発競技]
〈本選〉
藤田 580.6
北川 589.3
辻川 607.8
[10㍍AP60発競技]
〈本選〉
宮崎環(社安3)531
成山奈々子(経2)524
〈ファイナル〉
宮﨑 165.8
[10㍍BP60発競技]
上田剛(社1) 464
天野 390
角江勝貴(シス2) 506
昨年に引き続き遠隔開催となった今大会。女子ARレギュラーメンバーには、辻川、佐々木、中村が選出された。本戦、中村と佐々木はともに1シリーズから100点代をキープし続け、その強さを見せつけた。ファイナルでは1シリーズ5発を2シリーズ続け、以降2発ずつ撃ち、点数の低い選手から敗退するというシステムに変わる。それでも強さは変わらない。7位の決定時点で中村が2位、佐々木が5位につける。ただ、6位だった選手が次の2発で10.5,9.8点と佐々木の9.6,10.8点より高得点を出したため佐々木は6位で姿を消すこととなった。中村は優勝決定シリーズ直前でトップとの差わずか1.2点。9点台は避けたいところだったが最後に9.8点を出してしまい、悔しくも準優勝でARを終える。団体では3位に入った。



男子ARのレギュラーメンバは、内原、古田、水上。内原は、第1〜5シリーズは全て100点代と好調だったものの、最後の6シリーズでまさかの99点代。残り時間に余裕がなく、焦りが点数に直結した。水上は、第1シリーズから90点代をマークし続け、5シリーズ目には大台の100点を取った。また、古田は第2シリーズまでは99点代だったが、以降は本調子を発揮し100点代を連発。最後の60発目では真ん中の10点を的中させ、ガッツポーズで喜びをあらわにした。両者とも正確な射撃で、1年生ながら確かな存在感を見せつけた。ファイナルには大井、内原、古田が登場。大井は最後の秋関の舞台。「良いコンディションのまま大会に臨めた」(大井)。だが、2シリーズ後に出た8.1点が痛手に。6位となった。対して古田は「久々のファイナルということもあり緊張した」。程よい緊張が良い射撃につながった。初の舞台で3位の好成績を残す。内原は2シリーズ終了後、合計102.1点と1位という良い立ち上がり。このまま優勝へと駆け抜けたいところだったが、前日と同様に失速。すべて10点台に収めることができない。2位という結果に終わった。ただ、優勝にはメンタル面での調節が必要だと気づくことができた。今年度は団体でも2位だったが、来年度は優勝へと導く立役者となる。




3回態勢を変えて撃っていくSB競技には6人が出場。その中でファイナルに出場したのは藤田、北川、中村、佐々木の4人だ。先に行われたのは男子。初めの態勢K(膝射)で15発撃った時点で1位に躍り出た北川だったが、その後のP(伏射)、S(立射)で崩れてしまい6位に下がる。シングルシュートでも上位選手との点差を埋めることができず、6位に終わる。また藤田主将はシングルシュートに挑むことなく8位に沈む。続いて女子が行われた。ARに出場した後の2人がまたも健闘を見せる。佐々木は最終7位。中村はK終了時点で1位と0.2点差という好射撃で試合を進める。さらにPに姿勢を変える際、ゼッケンが外れたことから試射ができなかったというピンチにも動じることなく2位をキープ。Sでは暫定1位の選手より高い点数で3種を終える。本来、5射目のシングルシュートで頂点が決まるはずだったが、5射目終了時2人のスコアが同じに。シュートオフとなった。しかし、相手の方が一枚上手だった。再び表彰台の真ん中に立てず。




AR、SBダブル準優勝した中村をはじめ、さまざまな種目で入賞を果たした関大勢。11月には全日本インカレ(インカレ)が待ち受ける。部員それぞれが全国の舞台でも好成績を残すべく、また練習に励む。【文/写真:坂井瑠那・木原綺音】

▼大井
「(今大会までの調子)自分の中では、良いコンディションのまま大会に臨めたと思う。(今大会での目標)悔いなく撃ち切ること。(今大会の良かった点と反省点)良かったことは最後まで諦めず撃ち切ったこと。悪かった点はファイナルがもう少し頑張れたと思う。(大学最後の秋関で)入賞出来て良かったと思う。(インカレまでに改善したいこと)40発くらいはXの点数で撃ちたい。(インカレに向けて意気込み)学生最後の大舞台なので、自己新を出せるように頑張りたい」
▼北川
「(今大会までの調子)良い方だったと思う。練習内容と自分の感覚どちらも少しずつ良くなっていっているのを実感していたので、ある程度自信を持って大会に臨めたと思う。(今大会での目標)AR、SB共通の目標として、撃つまでの動作を丁寧に行って大きなミスを減らすことだった。(ファイナルを振り返って)シンプルに楽しかった。最初のKの15発で1位だったのは驚きましたが、少し自信にもなった。その後のP、Sで崩れたので悔しい部分もあるが、そこが弱点だと明らかになったので、頑張っていこうと思う。(最終日の良かった点と反省点)良かった点は、リラックスしてKを撃てたこと。試射の時から落ち着いて撃てていたので、本射でも同じようにすれば大丈夫と思って取り組んだ。反省点は、KからP、PからSの姿勢転換の手際の悪さ。結果P、SはKとは逆に試射を十分にできなかったので、本射が始まってもどこかに焦りがあったと思う。(インカレまでに改善したいこと)体の柔軟性。序盤からもう少しスムーズに撃っていけると思う。(全カレに向けて意気込み)まだまだできると信じてやっていきます」
▼中村
「(今大会までの調子)良くもなく悪くもなくいつも通りの調子だった。(今大会での目標)前回の秋関よりも点数を出すことと順位を上げること。(最終日の良かった点と反省点)良かったことは焦ることなく挑めたこと。反省点としてはSBのファイナルで試射ができないときがあったのでそこが反省点だった。(SBファイナルではT→Pのとき試射ができなかったが)銃の設定を変えるのは順調だったがゼッケンが外れるなどして試射ができなかった。でもそこで「試射出来なかったどうしよう」とか思わず今は当てることに集中しようと気持ちを切り替えることで本戦に挑むことができた。不安も特になかった。(インカレまでに改善したいこと)SBのファイナルで姿勢転換を素早くすることを改善したい。(インカレに向けて意気込み)上位に入賞する」
▼宮﨑
「(今大会までの調子)ここ2週間ほどイメージ通りの射撃ができていたので良い感じだったと思う。(今大会での目標)理想の引き金の引き方を60発しっかり続けること。(最終日の良かった点と反省点)良かった点は楽しんで撃つことができた。終盤は、今までのファイナルよりも比較的自分のやるべき射撃をしっかりできた。反省点は時間制限による緊張で序盤のシリーズは雑な射撃になってしまったこと。(高校時代の仲間と試合後話していたが)近況報告などをしていた。射撃の話はほとんどしなかった(笑)ファイナルメンバーが私たち以外全員同志社だったのでお互い励まし合っていた。(インカレまでに改善したいこと)姿勢など、練習と比べて少しでも違和感を感じたらすぐに修正できるようになりたい。また、時間制限で焦りすぎないようにしたい。(インカレに向けて意気込み)自己新、もしくは自分で完璧だと思える射撃をしたい」
▼佐々木
「(今大会までの調子)3姿勢のうち苦手な姿勢の調子が良く安定した射撃ができた。(今大会までの目標)慌てず悪い点を考えずに撃つ。(最終日の良かった点と反省点)良かった点はARでは1発以外大きなミスなく撃てたこと。反省点は緊張で姿勢が安定せず慌てて撃ってしまったことと、SBの準備に時間がかかってしまい試射がまともに撃てなかった。(1番印象に残っている瞬間)10.9撃てたとき。(インカレまでに改善したいこと)SBの準備を素早くできるようにして余裕を持って撃てるようにしたい。(インカレに向けて意気込み)緊張をコントロールしてインカレではいい結果を出したい」
▼内原
「(今大会までの調子)今大会まではあんまり調子は良くなかった。秋関の前にあった夏合宿のときに、自分の撃ち方を見直したら、少しずつ当てたる感覚は戻せた。(今大会までの目標)自分のプロセスをやりきることと妥協する1発は作らないことの2つを目標にしていた。(最終日の良かった点と反省点)最終日の良かった点は、前日から試合の準備をちゃんとやってファイナルに挑めたこと。反省点としては、久しぶりのファイナルだったので、緊張しているのは分かっていたが、そのコントロールがまだやりきれてなかったこと。(優勝に向けて)自分のハードルを下げてあげて、撃ちやすい状態にしてあげることが必要。気持ちの置き方にはなるが、緊張の中で「優勝したい!」と思ってもそれが逆によりプレッシャーにもなるので、自分でハードルを下げてあげて、調度いいぐらいにしてあげる事が必要だと思う。(インカレまでに改善したいこと)インカレまでに今回の試合の良かったことと、改善点をノートにまとめて次からの練習の目標にしていく。(インカレに向けて意気込み)インカレまでまだ時間はあるので、調整を焦らいないで、いい状態をインカレに持っていくように練習を進めていく。インカレで今回のリベンジも果たせるように上を目指す!」
▼古田
「(今大会までの調子)大会前日まであまり調子はよくなかった。その中でどれだけ試合で自分の納得いく射撃ができるかということを意識して試合に臨んだ。(今大会での目標)今大会目標は優勝を目指していた。また、自分の納得いく射撃ができるようにしたいなとも思っていた。(最終日の良かった点と反省点)最終日は久々のファイナルということもあり緊張をしており、自分の納得いくものはできなかった。だが、周りの選手も強い選手ばかりの中で3位という順位を取れたことは嬉しかった。(今大会満足できたか)今大会は自分の中では満足はできなかった大会になった。けれどもその中で自分の中での課題と向き合ういい機会になった大会だと感じた。(インカレまでに改善したいこと)今回の大会で明らかになった課題としっかり向き合っていき、全カレまでの期間により良い射撃ができるよう練習していきたい。(インカレに向けて意気込み)全カレは自分の目標である優勝というものを目指し、また納得のいく試合ができるよう全力で取り組んで行きたいと思う!」
▼上田
「(今大会までの調子)練習では段々と集弾性も向上していてたので、自信も少しずつついてきていた。(今大会での目標)エアピストルの所持にビームピストルの初段が必要なので、まず初段の前に1級の合格点である495点以上を取ることを目標にした。(試合を振り返って)いかに練習通りに撃つことが難しいかがよく実感できた。試合の緊張感に慣れず、手首が震えてしまったり、トリガーを引くタイミングを間違えたりと細かなミスを繰り返してしまった。(最終日の良かった点と反省点)今回の試合で良かった点は以前より時間配分が上手くいったこと。1ヶ月ほど前にもBPの試合に出場しており、そのときよりも結果は良くなかったが、ペース面では良くなったと感じた。反省点は、持久力がまだ弱く、腕や手首が震えてしまった点と少し前傾姿勢になってしまった点。(初めての秋関の感触)初めて秋関に参加してみて、大勢の実力のある選手達の射撃を見ることが出来て大変良い刺激になった。また、自分は学連員として運営の手伝いもしたので、試合の裏方のことも色々と勉強することができて、とても有意義な時間になったと思う。(次戦に向けて意気込み)次の試合までに、姿勢や持久力を更に改善し、緊張する中でも安定した射撃ができるよう頑張りたいと思う」