RB柳井の4TDで開幕2連勝!

◇2021関西学生リーグDiv.1第2節◇対同大◇10月17日◇於・王子スタジアム◇
【第1Q】関大0-0同大
【第2Q】関大14-0同大
【第3Q】関大0-0同大
【第4Q】関大20-6同大
【試合終了】関大34-6同大
同大に勝利し、開幕2連勝を飾った。第2、4Qでは、RB柳井竜太朗(社3)が合計4つのTDを成功させ、その勢いを見せつけた。

第1Q、同大有利の試合展開かのように思われたがDL木下大地(経4)LB鈴木怜央(経2)のタックルがさえ渡り、展開を譲らなかった。
試合が動いたのは第2Qから。RB柳井の46㍎のロングランでゴール目前まで迫ると、最後は自身がランでTDを決めた。このプレーが関大に流れをもたらす。仲村優志(社3)のインターセプトで攻撃権が関大に移ると、さらにその後、ゴール前1㍎から柳井が正面突破のTDをし、このQで2本のTDを決めた。


第3Qのキックオフでは、WR吉識健祐(社4)が約40㍎のリターンをし、いい位置からのプレーとなったが得点には至らず。

第4Qでは初めに相手にロングパスでTDを決められ、無失点勝利とはならず。しかし、その後QB須田啓太(文1)からRB一針拓斗(商3)へボールが渡るとそのまま52㍎を独走し、TD。中盤にも再びRB柳井がダメ押しランTDを決め、勝利を飾った。



次戦は昨秋王者・関学大と相見える。強敵ではあるもののこの勢いを落とさず、必ず勝利する。【文:坂井瑠那/写真:中山秋桜津】
▼磯和雅敏監督
「同大に勝つつもりで来ているし、ミスなく勝って関学大戦につなげるようにしたかったが、前半はたくさんミスが出てしまった。気を引き締めて、改善しないといけない事は多々あった試合だった。特にファンブルを複数回してしまったことが1番良くなかった。次の関学大戦は我々はノーミスでやっても勝てないかもしれない。 関学大が本来の力を出し切れない状況であれば勝機はあるのかなと思う。今日は、当初の予定はもう少しパスを投げたかったが、思った以上に風が強く、パスよりランに比重を置いてしまった。(OLについて)我々の見立てや評価として、OLはそこそこのレベルではないかと思う。もちろん関学大や立命大に勝てるとは思わないが、そんなに差はない。ただ空中戦の部分では差がある。あと2週間しかないが、改善できるところは改善していきたい。(LB仲村について)我々の中では関西を代表するようなLBだと思う。ただ昨年度の青根(奨太=20年度卒)が僕らの中では関西を越えて日本を代表するようなLBだと思っている。そこと比べたらちょっと落ちる。ただ、単体で見れば仲村も非常に優れたLBで、仲村だけでなく前野(貴一=経3)も関西を代表するようなLBであることは間違いない。万全の状態であればDLとLBはある程度いける。DBは若い子が多いので、頑張って欲しい。(今春の関学大戦は勝利したが)結果的には雷で、それで終了という形で記録では一応関大の勝利とはなっている。しかし選手は誰1人関学大に勝ったとは思っていない。まだあの勝負はついてないと考えているので、勝負をこの秋につけたいとハドルの中とかで選手も口々に話している。 また、変な言い方だが次の関学大に勝てば1位か2位、仮に負けたとしても3位決定戦でそれに勝てばまた関学大、立命大と試合ができる可能性が高い。ただ、誰も3位狙いなどは考えていない。後々のことを考えるのではなく、次の関学大戦にやってきたことを全て出せるように頑張りたい。関学大は地力が非常に強く、チャンピオンチームなので全て素晴らしいと思う。しかし、やはり去年との1番大きな違いはQBが新しく変わっていること。もちろん能力的には素晴らしいものだと思うが、経験の浅さが接戦の時に落ち着いてプレイができるのかということがある。そこに我々も付け入る隙があるのではないかと思っている。あえてロースコアのゲームにするつもりはないし、ゲームプランを立てるというよりはディフェンスがちゃんと守り、オフェンスがちゃんと攻め、キッキングはミスをしないことが大事。(QB須田について)我々の中では今日の試合のパフォーマンスよりもう少し発揮できるものがあると考えている。彼の持ち味はパスなので、今日はコンディション的にあまり良いものではなかった。少しかわいそうだったなと。次また投げる機会があるかどうか分からないが、必ず良いパフォーマンスを発揮してくれるのではないかと期待をしている。(QB濱口真行=法3と須田について)どちらが良いかと言われればタイプが全然違う。2人ともエースという感覚で競い合って欲しい。今年のシーズンを通して濱口だけをメインにするとは考えていない。次の試合では、この2週間の練習で良い方を試合に出す」
▼柳井
「すごくプレッシャーをかけてくることが多くて、絶対にやってはいけないシーンでファンブルしてしまった。前半は完全に同大ムードで試合が進んでいたが、その中でしっかりドライブしてランを出し、TDを狙うというのが役目だったのでそれを遂行できたと言う点では良かったなと思う。後半に入ってきて、だんだんと僕たちが同大にアジャストできてきてランが出るようになった。パスも何本か織り交ぜて行ったが、パスは回らなかった。僕自身としては4本と言う大きなTDを取れたが、ゴール目前で走っただけなので誰でもできるかなと思う。僕としては今日の試合は全然ダメダメで、やってはいけないことをしてしまったし、僕のアメフト人生の中でも指に入るくらい悪い試合だった。(関学大について)僕たちが京大と試合をしたときに結構押し込まれたりディフェンスがやられたり、いろんなシーンで持っていかれていることが多かったので、僕個人としては京大と関学大の一戦は面白い試合が見られるかなと思っていた。しかし、やはり関学は王者の当たり前を見せてきた。京大QBの泉くんがどれだけすごくても関学大はプレッシャーをかけ続け、泉くんにランを出さなかった。春は、僕たちとしては今年はランを出そうとオフェンスのコーディネーターから伝えられていてそれを遂行できたので、RBとしてはとても良い試合になっていたと思う。また、終盤にQBの須田が50㍎近いロングパスを投げてそれをしっかりキャッチした。今まで関大でロングパスを決めることがあまりなかったので、新しい力になっていると思う。(次戦に向けて)今日の試合を振り返るとまだまだ甘かったなと1から作り直さないといけないなと思う。両輪でやっている前川さん(前川真司=経4)は僕は高校から同じでずっと一緒にやっている。コミュニケーションもすごく取りやすくランに関していろんなことを教えてくれたり提案してくれたり、いろんな面で頼りになる先輩。そんな先輩と一緒に関関戦を戦える事は僕としても良いこと。前川さんと一緒に様々な面でアジャストしていきたい」