大阪大谷大相手にストレート勝ち。連敗を止め、リーグ2勝目を挙げた

◇2021年度関西大学連盟秋季リーグ戦第5日◇対大阪大谷大◇10月17日◇
[第1セット]関大25―12大阪大谷大
[第2セット]関大25―19大阪大谷大
[第3セット]関大25―15大阪大谷大
[セットカウント]○関大3―0大阪大谷大
第2戦目以降、黒星続きとなっていた関大女バレ。悪い流れをなんとしてでも止めるべく、大阪大谷大を相手に第5戦目を迎えた。第1セットを大差で奪うと、完全に流れは関大のものに。続く第2、3セットでも相手を突き放し、連敗を止めるストレート勝ちを収めた。

第1セット、先制点を奪ったのは関大。日野美里(人2)の攻撃が決まり、チームを勢いづけた。直後には小林瑞季主将(商4)がサービスエースを決める。チームは盛り上がりを見せ、好調な出だしとなった。その後も岡崎凛華(人2)や小林主将の強打で得点を重ね、何度もブレイクを見せる。川上良江(文1)の速攻や竹川瑞貴(情4)のスパイクも決まり、セット序盤から少しずつリードを奪っていった。中盤からは、さらに勢いが加速する。小林主将のブロックやプッシュ、スパイクが次々と決まり、驚異の6連続得点を見せた。セット終盤には、サーブのターンで祢宜萌佳(情3)がコートイン。効果的なサーブで相手を乱し、返ってきたチャンスボールを小林主将の強烈なストレートで得点にした。セットポイントを決めたのも小林主将。ブロックが決まり、13点差で第1セットを先取した。






雰囲気よく迎えた第2セットだったが、先制点は相手のものに。その後は相手のミスも相次ぎ、互いに点を取り合う出だしとなった。その後、川上のコート奥を突いたスパイクや速攻で4連続得点を決めると、関大が一歩リード。中盤にかけても嶺明華(人1)や小林主将の強打が次々と決まり、相手はたまらずタイムアウトを要求した。タイムアウト明けでも、関大の勢いは衰えない。セット途中でコートインした中屋ちひろ(人2)の相手ブロックをはじくスパイクや、小林主将のバックアタックも効果的に決まっていく。終盤には互いに点を取り合う展開を見せたが、中屋のクイック攻撃で25点目を獲得。試合開始2セットを連続で奪い、勝利へ王手をかけた。



第3セット目は、これまでとは打って変わって互いに拮抗(きっこう)した展開を見せる。岡崎のスパイクや川上の速攻、芦田彩音(人3)のディグで確実に得点へつなげるが、相手も食らいつく。しかしセット中盤、小林主将がサーブのターンで試合は大きく動いた。サービスエースや、サーブで崩したボールを日野がダイレクトで叩きつけるなど、4連続得点を見せる。これを機に、試合の主導権は完全に関大のものに。終盤では相手のミスにも助けられ、大きく点差をつけた。マッチポイントを決めたのは小林主将。強打でのブロックアウトが決まり、3セット目もものにする。ストレート勝ちを収め、リーグ2勝目を挙げた。


「ずっと負けが続いていたので、しっかり3セット取り切れたというのは良かったなと思う」と小林主将が振り返るように、快勝を収めた関大女バレ。しかし全日本インカレに進むためには、もう1試合も落とせない。来週は負けられない厳しい試合となるが、しっかりと修正を重ねて連勝をつかむ。【文/写真:横関あかり】
▼小林主将
「ずっと負けが続いていたので、しっかり3セット取り切れたというのは良かったなと思います。でも、2セット目3セット目で相手が自分たちのリズムというか、攻撃に慣れてきた時になかなか決めきれずにしんどい展開になったところがあったので、そこだけしっかり来週に向けて修正していきたいなと思います。(戦い方で意識したこと)今日は、相手がイレギュラーなボールが多いというか、色んなことをやってくるチームだったので、それに自分たちがバタバタせずにいつも通りのバレーをすることを意識していました。(チームの雰囲気)終始サーブも攻められていたし、レシーブもしっかりつないでいて、決めるところは決められていました。そこまで焦るという場面がなかったので良かったかなと思います。(自身の調子は)最後の方で相手が対応してきたのに対しても、ブロックアウトとかで冷静に色んな点の取り方ができていたかなと思います。ただ、つなぎの部分で自分が結構もったいないミスをしてしまったので、そういうのがちょっともったいなかったかなと思います。(見つかった課題)やっぱり2セット目3セット目にかけて相手が慣れてきた時に自分たちも攻撃のパターンを変えていかないと、同じ攻撃をしていたら相手に取られてしまうので、相手が対策してきたのに対して自分たちのリズムを変えて攻撃して点を取れるようにしていきたいなと思います。(次戦への意気込み)来週2戦勝たないと全カレに行けないというような厳しい状況なので、本当に2戦、しっかり勝てるように、もう1回1週間自分たちの課題を見つめ直して、モチベーションを上げてやっていきたいなと思います」
▼日野
「序盤からいい流れができていて、自分たちのリズムでできていたのがすごく良かったなと思います。でも途中で、相手のペースに飲まれてしまうところがあったので、最後まで自分たちの力を出し切れるようにやっていけたらなと思います。(自身の調子は)昨日の試合の疲労が溜まってるところもあったんですけど、やろうと思ったら力が出てきて頑張ることができました。(今日見つかった課題)自分的に、攻めるコースがちょっと狭かったなと思うので、もっと幅広く攻められたら良かったなと思います。(次戦への意気込み)もう1試合も絶対に負けられないので、絶対に勝ちたいと思います」