追い上げ見せるも敗れる

◇令和3年度関西学生秋季リーグ戦第6節◇対同大2回戦◇10月17日◇ほっともっとフィールド神戸◇
関大 000 000 200=2
同大 000 120 00Ⅹ=3
(関)金丸、香川、桃尾、巻、辰己―谷元
(同)真野、道端、東山―有賀
1(遊)野口
2(中)安藤
3(右)中井颯
4(三)久保田拓
5(一)上神
6(左)岑
7(二)坂之下
8(捕)谷元
9(投)金丸
1回戦は逆転負けで、今リーグ初黒星を喫した関大。代表決定戦に向け、秋リーグ最終戦を勝利で締め弾みをつけたいところだった。しかし、4回に先制点を許すと厳しい展開が続く。7回には相手投手の変わったところを攻め、1点差に詰め寄った。しかし最後は及ばず、最終戦を勝利で飾ることは出来なかった。

毎回得点圏に走者を進めるも、無失点で切り抜ける粘投を見せていた金丸夢斗(文1)だったが4回、先頭打者に安打を放たれると、失策で走者を3塁まで進めてしまう。ここでスクイズを決められ、1点を先制された。

5回からは2番手の香川麗爾(文4)が登板した。しかし、連続安打と失策で満塁にすると押し出し四球を与えてしまい1点を献上。さらにここで桃尾岳宣(情4)にスイッチするもスクイズを決められ、この回2点を失った。


関大打線は相手先発・真野の前に苦しんだ。6回には野口智哉(人4)が史上31人目となるリーグ通算100安打目を放ち出塁するも、得点には至らない。落ちる球に苦しみ、三振の山を築かれた。6回まで野口の2安打のみと真野を攻略することが出来なかった。


7回に投手が交代し、関大の反撃が始まる。先頭の久保田拓真(社4)が四球を選ぶと続く打者は5番の上神雄三(法3)。インコースのストレートを引っ張り右越の2点本塁打を放った。その後も相手投手を責め立てる。2つの四球と野選で1死満塁のチャンスを作り、押せ押せムードの関大。しかし、あとチャンスで1本が出ず同点に追いつくことは出来なかった。



1点差で迎えた9回。2死の場面で代打に有馬諒(商2)が送られる。放った打球は三塁線へのゴロとなる。際どいタイミングで有馬はヘッドスライディングを試みるが判定は惜しくもアウト。一矢報いることは出来なかった。

今リーグを8勝2敗で終えた関大。2週間後には神宮への切符を懸けた代表決定戦を控える。「勝った試合も負けた試合も反省するところはたくさんあった」と坂之下晴人主将(人4)。2年ぶりの聖地へ、万全な状態を整える。【文:荒川拓輝/写真:中西愛、上田紫央里、石井咲羽、吉田千晃】
▼坂之下主将
「(今日を振り返って)競ったゲームで勝ちきれなかったんで、それが課題だと思うんで、次の代表決定戦まで2週間あるんで、練習から力をつけ直してやりたいなと思います。(ベンチの雰囲気は)春も真野くんにやられているんで、なかなか攻略できず、打線もつながらず、ヒットも出ずで悪い流れが続いていました。(2戦連続1点差で負けて)しょうもないミスであったり、返せるところで返せなかったりという甘さが出たのかなと思います。(課題は)フレッシュな気持ちで、一から鍛え直すくらいの気持ちでこの2週間、毎日大事に練習して、代表決定戦に挑みたいと思います。(秋季リーグ戦を振り返って)全体で見たら、8勝2敗と悪くない成績だったと思うんですけど、8連勝した後に2連敗したっていう後味の悪い終わり方だったんですけど、8勝したことは自信に変えて、勝った試合も負けた試合も反省するところはたくさんあったんで、その反省点を代表決定戦までに直していきたいなと思います。(スタメンが大きく変わって)特に谷元と岑が初のスタメンやったんで、緊張するやろうと思って、しっかりコミュニケーションをとって声掛けあったりもしたんですけど、本人たちも初スタメンやからっていって、ミスすることも無かったし、チームとしての力不足やったんかなと思います。(代表決定戦や神宮に向けて)ここ2試合2敗で、みんな悔しい思いしてると思うんで、この2週間でちゃんと鍛え直して、代表決定戦で2勝して一発で代表を決めれるようにやっていきたいと思います」
▼上神
「(7回の本塁打について)3点取られたなかで、なんとかしようと、後ろにつなぐ気持ちで打席に立ちました。(球種は)インコースのストレートです。(打席に立つ時に意識していたことは)昨日の最終打席は自分でもホームランかと思ったんで、ショックだったんですけど、昨日は三振3つとライトフライで内容が良くなかったんで、チェンジアップを意識しながら、引っ張るのじゃなくて逆方向を意識しながら打席に立ちました。(リーグを振り返って)この2戦が始まる前までは打率も良かったんですけど、この2戦で結構下がって、首位打者も無理かなって感じなんですけど、ベストナインは獲りたいなと思います。(代表決定戦に向けて)とりあえず佛教大学に勝って、決勝も勝って、神宮に行きたいと思います」
▼野口
「(100安打を達成した感想は)とりあえず良かったという気持ちと一安心という気持ちです。今日、スタメンで1番だと聞いて、それは今日達成しろという意味の1番だったと思うので期待に応えられて良かったです。(打った球は)1本目は真っ直ぐで2本目は真ん中に入ってくるフォークでした。(何か意識したか)今日は試合に入る前から2本打つイメージで入りました。1打席目に正面でしたがいい当たりが出たので今日はいけるかなと思っていました。(1番について)今日の朝にトレーナーから1番は初めてかと聞かれて知りました。リーグ戦練習試合では1番はなく、紅白戦でしか無かったです。真っ新な打席に立つ感覚は良かったです」