京橘大に勝利し王座出場へ望みつなげた!

◇令和3年度関西学生リーグ第4戦◇対京橘大◇10月17日◇関西大学弓道場◇
【試合結果】
関大127-119京橘大(全160射)
王座決定戦出場へ望みをつなげた!負ければリーグ優勝と王座決定戦出場が消滅する大一番の試合。京橘大と拮抗(きっこう)した戦いを繰り広げ、最後で好的中を果たした関大に軍配が上がった。
前回の試合では精神的な面での課題を挙げたメンバーたち。負けられない試合を前に、一層集中力を高め的前に立った。張り詰めた空気の中、國米雄太(社2)、佐々木大河(法1)、田中祥弘(シス理4)、菅野竣介(シス理3)で挑んだ前立の初立は、1本目と2本目が崩れてしまい合計9中で終わる。後立の先発メンバーは大下拓真(シス理2)、林信吾(シス理3)、中西啓(経4)、冨田涼太(シス理4)。林と冨田が皆中を果たす安定感を見せ12中を記録したが、1立目終了時点では相手が1中上回った。




1立目で9中となった前立だが、そこから立て直しに成功して前回の関学大戦との違いを見せる。2立目の1本目で4本皆中を出すと、その後も3中を出し続けて4人合計13中。後立もあとに続き、ここで47-47の同中となる。



中盤から後半にかけては、後立が勢いに乗った。大前を大下から吉田智哉(情4)に替えた3立目は、リリーフ直後にも関わらず吉田が皆中。他のメンバーもその流れのまま的中を重ね、14中をたたき出す。前立も12中にとどめ、3立合計でついに逆転した。しかし、相手も粘って4立目終了時点で同点。勝負は最終立に委ねられた。


オンライン開催であることを生かし、相手の的中を見ることなく試合を進めたのが功を奏した。選手は自分の弓を引くことだけに集中し、最後まで気を緩めることはない。佐々木と井上裕文主将(法4)が交代した前立、後半ますます調子の良さを見せる後立ともに実力を最大限に発揮。どちらも14中という好的中で、僅差の戦いを勝ち切った。



今回の結果により関大、関学大、京橘大がともに3勝1敗で並び、次週順位決定戦が行われることになった。ここで勝利すればリーグ優勝と王座決定戦への切符をつかむ。ピンチをしのいだ関大は、勢いそのままに三つどもえを制して関西の頂点に立つ。【文/写真:森本明日香】
▼井上主将
「最初、前立がこけてしまって、やっぱり最初に悪い数字が出てしまうと取り返せないというのが今までの練習でも多くあって。今日の試合はとにかく、いつも以上のことをやらなくてもいいからいつも通りやろうと言っていて、最初数字が悪かったときにすぐ戻れた、それが続けられたといういい成功体験が、8人だけではなくて男子メンバー全員ができたいい試合だったと思っています。引いていたおのおのの選手が最後まで諦めず粘り切るという風に普段僕であったり他の幹部が言っていたことをみんなが体現してくれたというのが今日最後まで粘り切れた一番の要因なのかなと思います。(井上主将自身も最終立で出場したが)今の自分にできるのは、誰かがこけたときに自分が入ってしっかりやり切ることで、同じSF(スポーツ推薦)の後輩がこけてしまったんですけど1年生にしんどい思いをさせてしまって最初から引いてもらっていたので、そこは先輩として、主将として、同じSF生として自分が締めようと思って入って、結果皆中できたのでよかったです。(順位決定戦に向けて)今日の悪かった点は最初にこけてしまったというところで、なんで最初こけてしまったのかというのを今一度男子メンバー全員で話し合って、その原因を探して練習で解決できるようにして、次の三つどもえでは最後までしっかり関大らしい弓を引けるようにやっていきたいと思います」
▼冨田
「最後の最後まで自分たちのベストを尽くすということをやってきました。でも、最後抜いてしまったのは自分の弱みだなと思います。本当に大事な1本ですし、あの1本で勝敗が変わることもあるので、残り1週間で自分の弱点をなくして来週の試合に僕だけじゃなくて部員全員がベストを尽くして帰ってこれるようにしたいと思っています。(チームとしては)耐えたんじゃないかなと思います。今回は、本来の実力を出せなかったメンバーもいますし、いつも以上の力を出し切れた部員もいるので、そういったところで8人が助け合いながら最終立まで迎えられたんじゃないかなと思います。今までのリーグ3戦と比べると比較的いい試合ができたんじゃないかなと思います。(次戦への意気込み)この1週間、チャンスをいただけたのでしっかり練習をやり切って来週の試合に向かいたいと思います」