新生女ハン、17点差の圧勝!

◇2021年度Autumn match◇10月16日◇対龍大◇武庫川女子大学第三体育館
[前半終了]関大14-4龍大
[後半終了]関大13-6龍大
[試合終了]関大27-10龍大
新チームの強みは「ディフェンスがアグレッシブな形なのと、そこから速攻にいけること」と語る山根菜摘主将(人3)。山根女ハンの1年が始まった。初戦となる相手は龍大。先日の西日本インカレ(西カレ)出場権をかけた一戦では互角の戦いを見せ、関大の粘り勝ちで終わった。ただ、この日は関大が特長を発揮し、優勢な状態で最後まで走り切る。27-10の快勝を果たした。


開始すぐ1分で先制点を奪われるものの30秒後、村田七奈子(法2)が相手ディフェンスからホールディングを受け、7㍍スローの機会を手に入れる。山根がこのチャンスを逃さずゴール。「出だしが緊張していたということもありうまくいかなかった」(山根)と振り返りつつも開始9分には戎井琴音(商2)、12分には石坪彩瑛(社1)らが得点を重ねていく。13分、相手のこぼれ球を村田が回収し、攻守交代となったときにパスミスをしてしまう。今度は関大ボールを拾われ、自陣にはディフェンスがGK大西葵(商1)のみという状態で点数を奪われる。油断の隙にゴールを決められる危ない瞬間もあったが、1点返されてもまた1点を取り返す安定感で龍大を苦しめた。14-4の大差で前半を折り返す。



後半は3分の村田の一撃以降、両者ともにネットを揺らすことができない。どちらが先に得点するかというとき、相手が7分に関大ディフェンスを抜き、そのままゴール。この失点を機に切り替えた関大は、西カレから取り入れている1.2.3ディフェンスをさらに徹底する。ここからは関大のペース。以降、相手に1得点も与えることなく、5連続ゴールを決めた。中でも、相手ディフェンスと3対1の展開でも倒れない体幹で2ゴールを導いた井上真希(人3)の活躍が目立つ。その後もゴールチャンスは確実につかんでいく。信夫麻希(経2)も2連続ゴールするなどスコアに貢献した。試合終了時には27-10と、前半からさらに差を広げ勝利を収めた。



中川昌幸監督は「自信を持っていいと思う」と新チームを好評。発足からまだ1カ月という段階で、相手を圧倒するプレースタイルを形作ったこのチームなら全日本インカレ出場権も夢ではない。今後も成長著しい山根女ハンに注目だ。【文:木原綺音/写真:木原綺音・中村祐貴】
▼中川監督
「(新体制の強みについて)よく走る。一生懸命やる子ばっかりやから。(新チームに期待していることは)より良い結果を残してほしい。インカレ出るとか、リーグ戦で上位に入るとか。(龍大戦に向けて)トップディフェンスを出して、これでいこうと思っていた。それが結構ハマった。(反省点は)ミスをよくしてる。1番目立ったのは単純なパスミス。(順調に見えたが、1番苦しかった時間は?)あまり無かった。最初から点数開いてたから。でも内容は今で満足するか、もっと上を目指すかの違い。今でも満足するなら褒めるけど、まだまだいけると思う。(西カレで挑戦していたディフェンスは機能していた?)やっぱ効いてたね!(オフェンスは?)速攻が速くなった。ものすごく綺麗な展開が何本もあった。自信を持っていいと思う。レベルアップは確実にしている。まだまだ物足りないけど、新体制1カ月という現段階で、それなりの成果が出ていると思う。(次戦に向けて)選手には、「次戦は相手も強くなるから気を引き締めていきましょう。」と言った。次もがんばります」
▼山根主将
「(新チームの雰囲気)全員がしっかり声を出していて、1人1人が強いプレーをしていたり、チームとしてまとまりがあったからすごい良いチームになってきていると思う。(新チームの強みについて)まずディフェンスがアグレッシブな形なのと、そこから速攻にいけるのがこのチームの強み。(試合を振り返って)目標にしてきたディフェンスを固めるというのはしっかりできたが、明日からの課題としてはオフェンスが満足のいかないものだったので、個々の強いプレーを出しつつ、シュートまで持っていけたらと思う。(サイドからのシュートが多かったのは戦略?)結構、サイドシュートやパスをつなげるなど練習していたので今日しっかり発揮できたと思う。(反省点は)前半の出だしが、緊張していたということもありうまくいかなかったこと。でもそのミスを試合を通して改善できたので結果的に良さにつながったと思う。(目立っていたミスは?)相手の特徴を最初につかむというのが大事だが、力強い選手であったりシュート力のある選手に対して最初対応できなかったのがミスだと思う。(次戦に向けて)次はまずいっぱい走って速攻で点をつなげることと、チームとして2戦目なので課題を生かしつつみんなで楽しく全力で思い切ったプレーをしたいと思う」