フルーレ、サーブルとも実力校相手に苦戦

◇令和3年度関西学生選手権大会・令和3年度関西学生新人戦◇4日目◇フルーレ団体戦・サーブル団体戦◇10月16日◇大山崎体育館◇
【フルーレ男子団体戦】
[1回戦]
◯関大45ー17甲南大
1 小坂井 5(5)ー(0)0 尚松
2 伊藤 10(5)ー(0)0 広瀬
3 乾 15(5)ー(6)6 山本
4 小坂井 20(5)ー(1)6 広瀬
5R有働 25(5)ー(1)7 尚松
6 伊藤 30(5)ー(3)10 山本
7 乾 35(5)ー(2)12 広瀬
8 小坂井 40(5)ー(3)15 山本
9 伊藤 45(5)ー(2)17 尚松
[2回戦]
●関大20ー45立命大
1 有働 0(0)ー(5)5 溝口
2 伊藤 3(3)ー(5)10 大竹
3 小坂井 3(0)ー(5)15 西村
4R加賀 6(3)ー(5)20 大竹
5 小坂井 7(1)ー(5)25 溝口
6 伊藤 8(1)ー(5)30 西村
7 小坂井 12(4)ー(5)35 R髙田
8 加賀 19(7)ー(5)40 西村
9 伊藤 20(1)ー(5)45 溝口
【サーブル男子団体戦】
[1回戦]
◯関大45ー21近大
1 浅田 0(0)ー(5)5 宮崎
2 加賀 10(10)ー(1)6 西脇
3 橋本 15(5)ー(4)8 山田
4 浅田 20(5)ー(3)11 西脇
5 橋本 25(5)ー(3)13 宮崎
6 加賀 30(5)ー(4)17 山本
7R村社 35(5)ー(2)19 西脇
8 浅田 40(5)ー(2)21 山田
9 加賀 45(5)ー(0)21 宮崎
[2回戦]
●関大35ー45朝日大
1 浅田 5(5)ー(4)4 永松
2 加賀 8(3)ー(6)10 小幡
3 橋本 8(0)ー(5)15 野中
4 浅田 14(6)ー(5)20 小幡
5 橋本 14(0)ー(5)25 永松
6 加賀 17(3)ー(5)30 野中
7R村社 19(2)ー(5)35 小幡
8 浅田 31(12)ー(5)40 野中
9 加賀 35(4)ー(5)45 永松
大会4日目は、サーブルとフルーレの団体戦が行われた。両種目、初戦は余裕を見せつけ勝利したものの、フルーレは優勝校相手に完敗。サーブルは準優勝となる相手に善戦する場面もあったが、ともにインカレには届かなかった。

フルーレの初戦は、3部の甲南大学と対戦。1戦目の小坂井翼(商2)、2戦目の伊藤真吾(人1)が相手に1点も守らせず勝ち切り、10ー0とリードを奪う。続く、乾真也(情3)は公式戦では初めてスターティングとして出場。中盤相手がポイントを連取し、流れが渡るかと思われたが5ー6で相手の追撃を食い止めた。小坂井、リザーブ・有働隆汰(商1)がほとんど相手に点をとらせず、点差を広げる。6戦目の伊藤は激しい攻防となるが、相手に有効面はつかせない。やや苦戦しつつも5ー3で勝ち切ると、乾も2点目から一気に3連続得点。5-2で勝ち切り、さらにリードを広げる。最後は小坂井、伊藤が危なげない試合運びで、相手を合計17点に抑え初戦を突破した。


2回戦はのちに同大を破った愛知工大を倒し優勝を決めた立命大と対峙(たいじ)した。1戦目けがから復帰しなんとか出場した有働だったが、得点はなし。2戦目の伊藤も2ー2と同点に追いつく場面もあったが、3点まで。その後も相手に点差を広げられていく。7戦目、相手がリザーブに変えてきたところで小坂井が食らいつくが、5点目を先に取られてしまう。その後、リザーブの加賀匠馬(商3)が6連続得点で7ー5と粘ったが、点差があまりにも開きすぎていた。アンカー伊藤も1点に封じられ、20ー45と終始相手に圧倒された。


サーブルの初戦は、リーグ戦でリードしつつも最後に苦戦した相手。近大に「苦手意識があった」という浅田悠耶(商3)が、まさかの0ー5と苦しいスタートとなる。しかし、2戦目の加賀が圧巻の9連続得点。強い気持ちで一気に得点をひっくり返した。続く、橋本拓磨(環都3)も勝利すると、浅田も気持ちを切り替え5ー3でつなぐ。6戦目、加賀は1ー4とされたがそこから4連続得点で、流れは決して渡さない。リザーブで入った村社瑠輝也(人1)も先制すると、勢いよく4連続ポイント。5ー2で確実に勝利すると、8戦目浅田もなんなく勝ち切る。アンカー加賀は再び相手を0に抑え、相手を突き放したまま勝利をつかんだ。


2回戦はリーグ1部優勝校の朝日大と対戦。「絶対にサーブル全員でインカレに行く」と、トップバッターの浅田が5ー4で勝利。しかし、2戦目の加賀は攻撃こそ決まるものの得点にはならないまま4失点。そこから3点を奪い返したが、スコアを8ー10とされ相手に逆転を許した。3戦目橋本も苦戦を強いられたが、続く浅田が4連続で攻撃を決め6ー5と見せ場をつくる。だが、そのままリードを広げらる展開が続き、7戦目にはリザーブ村社を投入に流れを作りたかったが2点まで。最後に意地を見せたのが、浅田と加賀だった。8戦目の浅田が5ー3とリード。相手に4ポイント目を取られ崖っぷちとなるが、そこから7連続で得点を決め12ー5。アンカー加賀も4ー5と粘ったが、10点差でインカレ出場を逃した。


フルーレ、サーブルともに、実力でも雰囲気でも関西の強豪相手に圧倒される結果となった。今年のリーグ戦で1部に昇格した関大は1部校の実力を再確認し、春のリーグに向け照準を合わせ直した。【文/写真:牧野文音】
▼浅田主将
「サーブルの1回戦は0で始まったけど、2回戦以降は実力ではなくて意識の差だなって思ったので、うまいことマインドをリセットして、2本目、3本目は点数つなげた。2回戦は朝日大学が強いのはわかっていたので、その中でどう戦えるかってのを考えた時に、なるべく食らいついていくという意識で試合に入った。(個人としては全勝)調子悪い選手もいたし、近大戦の最初で足を引っ張ってしまったので、そこを挽回するわけではないけど、そこでカバーしてくれたメンバーのためにも、なるべく点数稼いで、ちょっとでも食らいつこうとした。個人戦で僕と加賀と村社はインカレが決まってたけど、やっぱりみんなでインカレ行きたかったので、団体で行くという選択肢しかなかったので、勝ち切りたかった。勝ちきれなかったのは実力の差だと思うけど、残念。初戦は2部と当たって、2回戦は1部でも上位とだったけど、全然勝負できないというわけではないなかったので、春のリーグでは自分たちが1部に昇格してどうやって練習して勝っていくかというところだけ」
▼伊藤
「立命に勝てばインカレ出場だったので、そこだけ勝てばいいと思ってやっていた。(実際に戦って)すごく力の差があるなって感じた。個人としても、高校の時に五分五分くらいに勝てた相手だけど、大学に入って試合したら全部負けて、チームスコアも20というすごく点差が離れて、力の差を痛感した試合だった。個々の力もそうだし、チーム全体のまとまり方というのも全部とっても相手が上だったので、どの面でも負けていた。練習をチーム内としかやってなくて、関大自体があまりレベルが高くないので、そこで満足していたので、他大学に勝てるようになるにはいろんな経験をしなきゃいけない。今回は22点で負けたけど、ここから春リーグでどれだけやれるか、上位2校が王座に出れるので、そこを目指して頑張っていきたい」