関西インカレ開幕!フルーレで4人が全日本インカレ出場を決めた

◇令和3年度関西学生選手権大会・令和3年度関西学生新人戦◇1日目◇フルーレ個人戦◇10月13日◇大山崎体育館◇
【関西学生選手権/男子】
[2回戦]
〇伊藤10-6内山(京産大)
●木澤2-10佐伯(近大)
〇小坂井10-4乾●
[3回戦]
〇伊藤10-4佐伯(近大)
●小坂井6-10阿部(朝日大)
[4回戦]
●伊藤4-10安藤(関学大)
【関西学生選手権/女子】
[1回戦]
●泉2-10
● 飴谷9-10
【関西学生新人戦/男子】
[2回戦]
〇伊藤10-6有吉(愛工大)
[3回戦]
●伊藤8-10谷尾(朝日大)
【関西学生新人戦/女子】
[1回戦]
●泉4-10逢坂(中京大)
関西学生選手権大会(関西インカレ)が開幕し、1日目はフルーレの個人戦が行われた。1部昇格後初めての試合でそれぞれが実力を発揮。男女2人ずつの全日本インカレ出場が決定した。

今大会は例年と違い予選がなく、10点先取のトーナメント方式。関大勢では伊藤真吾(人1)が最初に登場した。「剣の不備があったのでメンタル的にも焦っていた状態だった」とトラブルもあり、相手に3点を先制される。それでも、積極的に攻撃を仕掛け徐々に調子を取り戻す。最終的には10-6で初戦を突破した。


前主将の木澤聡志(環都4)は相手の攻撃をかわしつつ好機をうかがったが、一方的に攻められる時間が続き敗北。小坂井翼(法2)と乾真也(情3)は、初戦から関大対決となる。小坂井が先制点を奪うと、勢いに乗って連続5ポイントを獲得。その間、乾も果敢にアタックをするものの得点につながらない。終盤、乾は一時7点まで開いた差を詰めるよう粘り得点を重ねたが、この対決は小坂井に軍配が上がった。



3回戦は、調子を取り戻した伊藤が序盤からハイペースで得点を重ねる。7-1から相手に連続ポイントを許し3点差まで縮まるが、すぐに流れを引き戻して勝利した。小坂井は互角の戦いを繰り広げ、途中までリードを保つ。しかし、後半にかけて攻撃が得点につながらなくなり、その隙に相手が一気に得点。ここで敗退となったが、「次につながるような試合ができた」と前を向いた。4回戦には伊藤が唯一残り、高校時代の同期と対決。序盤から攻めの姿勢を見せていたが、的確に有効面を突いた相手が一枚上手。立て続けに点を決められて勝利を逃した。




女子は、飴谷女織(人4)と泉直佳(環都2)がエントリー。泉は、強敵との対戦でなかなか得点できない。最後まで諦めず激しく突き合う場面もあったが、初戦黒星となった。飴谷は、両者一歩も引かないシーソーゲームとなる。中盤まで、飴谷が1点のリードを保ち続け、逆転を許した場面でも冷静に取り返して先にマッチポイントを握る。しかし、最後は相手に2点連続で取られ惜敗となった。


関西インカレの後新人戦が行われ、伊藤と泉の2人が出場。泉は3点を先制し、その後も積極的に相手を突く。しかし、得点にならないもどかしい時間が続き、悔しくも敗北を喫した。伊藤は、関西インカレでの疲れも残る中、大きい動きで点を重ねて初戦突破。次戦も、相手との駆け引きを制するなど冷静な試合運びを見せるが、あと一歩のところで敗退となった。


今大会の結果、男子は伊藤と小坂井、女子は飴谷と泉が全日本インカレフルーレ個人の出場を決めた。残りの競技でも善戦し、上位入賞、全日本インカレ出場の切符をつかむ。【文/写真:森本明日香】
▼小坂井
「(初戦から関大対決となったが)動揺するところもあるんですけど、そこは切り替えてうまくやれたかなと思います。(2戦目については)自分の力は出し切れたわけではないんですけど、次につながるような試合ができたと思うのでその課題を次の団体戦が控えているのでそこに向けて頑張りたいと思います。(全日本インカレに向けた課題)個人戦でいうと、体力だったり、今関カレは10本勝負なんですけどインカレだったら15本勝負になってくると思うので、体の使い方であったり試合の組み立て方を自分の中で試行錯誤していきます。(全日本インカレへの意気込み)全日本インカレでは、参加者は50人近くになると思うのでその中で、関東の強い人たちも倒してベスト16に残れるように頑張りたいと思います」
▼伊藤
「(初戦は)3本中2本剣の不備があったのでメンタル的にも焦っていた状態だったんですけど、同期とか先輩が助けてくれたので何とか調子を戻して勝つことができました。3回戦ではいつも通りできました。(4回戦で)戦ったのが高校の時の同期で、高校の時はずっと勝っていたんですけど、大学入って関大でやってきたことが通用しないところがあって、そのことを改めて確認できたので、そこを全日本インカレまでに直すというのをし続けるだけです。何がだめだったかをもう分析できていたのでそれを新人戦のほうでやって、新人戦の初戦では結構できて追い上げることができたのでよかったんですけど、その次の負けた試合は、やっていることは間違っていなかったんですけど、フルーレは剣の先で突かないといけないので、体力の面もあったんですけど、そのポイントの精度がだめだったので、相手に最後に追い上げられました。土曜日が関西カレの団体戦で、1回戦であたるところはもう決まっていてそこは3部リーグの学校なんですけど、2回戦が今回の個人戦でも優勝した選手がいる立命館。明日、明後日もリラックスしている暇はないので有働(=有働隆汰=商1)と練習を頑張ります。(全日本インカレへの意気込み)関東は本当に強いんですけど、目標はベスト8に入ること。出場者が52人いるので1回でも勝って、できればベスト8に入りたいです」
▼飴谷
「(全日本インカレへの意気込み)今日は(けがで)万全な状態ではなかったから、まずは練習に参加することを目標に。今回は負けたけど全日本インカレが決まったから、全日本インカレでは勝って順位を上げたいと思います」
▼泉
「(全日本インカレへの意気込み)目標は、アタックに行くときに無駄なモーションをつけないこと。初心者だと思われないような動きができるようにしたいです」