近大に粘り見せるも黒星

◇2021年度関西学生バスケットボールリーグ戦第4日目◇対近大◇大阪経済大学◇
[第1Q]関大9-26近大
[第2Q]関大10-23近大
[第3Q]関大10-14近大
[第4Q]関大21-19近大
[最終結果]関大50-82近大
昨日の悔しい敗戦から一夜明け、対するは昨年のリーグ戦王者・近大。最終Qに巻き返すも、近大に主導権を握られたまま、今季2敗目を喫した。

第1クオーター(Q)、ジャンプボールを奪われると、試合開始直後いきなりシュートを決められる。開始約2分後に、竹村崚(文4)が運んだボールを武村壮二郎(人3)がゴール下で得点を決める。その後、相手に連続で得点を重ねられるも、岸拓也(経4)のスリーポイントや竹村のブロックをかわしたフローターショットでくらいつく。関大は2度のタイムアウトで流れを断ち切ろうとするも、終盤はシュートを沈められず、ビハインドで第1Qを終える。


第2Qも苦しい展開は続いた。開始約2分後、流れを変えたい関大はメンバーを全員入れ替える。替わった岩本卓巳(文4)や久保田凌平(情2)がシュートを沈める。しかし、相手の高さに苦しめられ要所でシュートを決めきれない時間が続く。相手のリードを覆せないまま、30点差で試合は後半へ。


第3Q、素早いパス回しからドライブで切り込んだ寺西壮生(シス理3)が、このQ最初の得点を決める。続いて林龍之介(人2)がジャンプショット、バックシュートを沈め、少しずつ点差を縮める。相手の得点を14点に抑えるデフェンスを見せるも、一度もリードを奪えず、試合は最後の10分を迎える。


迎えた最終Q。開始約3分後、西田倫太郎(シス理2)がスリーポイントを沈めると、関大のスコアが大きく動き出す。竹村がドライブからのレイアップ、糸瀬公平(人3)のリバウンドシュートとスリーポイントで近大に迫る。この日最大の21得点を得るも逆転することができずに、試合終了を迎えた。


強敵・近大に破れリーグ2連敗となった関大。「 次の2戦を勝つためにはこの2連戦をどう捉えるかが大事になってくる 」と、竹村主将。次戦は関大のバスケを全員が貫き、勝利をつかみ取る。 【文/写真:石井咲羽】
▼ラディオノフ・ユリアンヘッドコーチ
「試合開始直後は、試合の万全な準備ができていなかったように見える。試合の始めから有利な展開で進めたかった。自分たちがもう少し良くなっていたら、なんとか相手を打ち負かすことができた。(良かったプレーについて) 第2、特に第3Qでは、攻撃面でチームとして、いつも通りのいい攻撃ができた。守備面においては守備に対する姿勢を変えて、より良くなった。全員が良い状態だったとは言えないけれど、チーム全体として第2~4Qはとても良くなった。相手チームのローテーションのおかげで、私たちの姿勢が変わった。この点はとても良かった。(次の試合について) 1週間休みで、試合がない。だから、次の試合に向けて良い準備をするために時間を使わなければならない。これはとても大切な時間だ。週末はたくさん練習して、やらないといけないことをしなければならない。守備面でも攻撃面でも状態を向上させていかなければならない。だから、次の試合に備えるために、体育館でたくさん練習をしようと思う」
▼竹村主将
「(今日の試合を振り返って)今日はベンチメンバーを多く起用しての試合運びになったので、普段プレイタイムが少ない選手が多く出ることができたのでチームとして良い経験ができた1試合だったと思います。(相手チームの印象は)相手チームの印象は留学生をしっかりと使ってハーフコートバスケットをしてくるチームという印象です。(ゲームプランは)留学生のところをチームで抑えて、他の選手に良いシュートを打たせないディフェンスをして、速い攻めで点を取りに行くことを目標に試合に臨みました。(チームの調子について)留学生がいるチームとの2連戦で普段とは違う感覚でプレーをすることになったのでストレスが溜まった選手が多かったと思います。でもこれはマイナスな要素ではなく、1次グループのラスト2戦に向けて良い経験につながるものなので、次の2戦を勝つためにはこの2連戦をどう捉えるかが大事になってくると思います。(次戦に向けて)次は大阪産業大学で、スリーポイントをよく打ってくるチームなので、相手に気持ちよくシュートを打たせないことが鍵になってくると思います。ディフェンスから流れをつかんで絶対に勝ちます」