フルセットの末、惜敗。リーグ戦3連敗を喫す

◇2021年度関西大学連盟秋季リーグ戦第3日◇対京産大◇10月10日◇
[第1セット]関大18―25京産大
[第2セット]関大25―21京産大
[第3セット]関大23―25京産大
[第4セット]関大25―20京産大
[第5セット]関大12―15京産大
[セットカウント]●関大2―3京産大
前日の天皇杯でCグループ優勝を果たし、良いリズムを作っていた関大男バレ。勢いそのまま京産大戦に挑んだ。第1セットを先取されたものの、第2セットを取り返す。試合はフルセットまで行われ、両者1歩も引かない熱戦を繰り広げたが、終盤でブレイクを許し最終セットを落とす。悔しい敗戦となった。


第1セットは関大が先制。序盤から一進一退を繰り返すが、藤井徹太(社4)が相手の攻撃をシャットアウトしブレイクする。しかし、その後ブロックに捕まるなどなかなか攻撃が決まらず逆転されてしまう。ミスも見られたが、金子玄(人2)がブロックアウト、岡田大雅(経3)がセンターからのクイックで点を重ねる。ビッグサーバー金子の強烈なサーブが1回で返り、南本一成(商4)がつなぐ。それを岡田が相手守備の穴に落とし得点。岡田はそのままサーブでサービスエースを決め、チームに勢いをもたらした。しかし、逆転は叶わず18―25で第1セットを落としてしまう。




第2セットは安平瑠也(商1)のブロックアウトで先制する。続く金子が相手レシーバーを吹きとばす攻撃型バレーを展開し連続得点をもぎ取る。また、安平が1人で相手の攻撃をブロックしチームを大きく盛り上げた。そして、金子が安平からの2段トスを決め切り3連続得点。相手も怯むことなく追いかけてきたが、関大が終盤で連続得点。岡田が相手の不意をつくフェイント攻撃で得点し、最後は岡田と南本のブロックポイントでこのセットを制した。




第3セットも関大が先制。南本のバックアタックが強烈に決まる。金子がレフトからクロス攻撃を決め、続く池田勇太郎(法3)がサービスエースを決めた。金子のスパイク、岡田が再びサービスエースを決め、さらに南本が2連続で豪快に得点した。相手にリードを許さず、序盤から連続で得点し相手を引き離す。しかし、20―15の場面でサーブミスや相手のサービスエースが相次ぎ連続失点。岡田のクイックや安平のクロスで点を重ねるも、相手にブロックアウトを取られセットを落としてしまった。



セットカウント1―2。この第4セットを取らないと後がない関大は気持ちを切り替えて臨んだ。序盤から拮抗(きっこう)した試合を展開。互いにサーブミスが目立ち、僅かに相手にリードされる。岡田のセンター攻撃で同点に追いつくと、池田と岡田が相手の攻撃をシャットアウト。相手のミスを誘い、連続点で逆転した。金子が粘りのプレーを見せ吸い込みでセットポイントを制す。セットを取り返し、勝負の行方はファイナルセットに委ねられた。



運命の第5セット。相手の攻撃に反応するもつながらず、なかなか点を重ねることができない。ここで隅田嵐(社1)がピンチサーバーで登場。見事サービスエースを決め、同点に追いつく猛攻を見せる。岡田や安平、金子の攻撃でなんとかサイドアウトを取り続けたが、セットポイントである14点目のブレイクを相手に許してしまう。そして最後は相手のエンドライン上に落とすサーブで失点。フルセットの末、悔しい敗北となった。




現在、リーグ開幕3連敗を喫している。田村幸大主将(情4)は「前日全部入っていたサーブが今日は入らなかった」と試合を振り返った。全日本インカレに出場するために、もう負けるわけにはいかない。次戦は対近大。強敵相手にも臆することなく攻め続け、必ず連敗をストップさせる。【文:小西菜夕/写真:小西菜夕・横関あかり】
▼田村主将
「昨日サーブで攻めていた時に、全部入っていたサーブが今日は入らなかったので、リーグ独特の雰囲気があるのかなと感じました。(敗戦の原因は)決め切りたいときにこっちがミスして、そして逆に相手が(勢いに)乗っちゃったことが1番の原因だと思います。今日のよかったところは、安平は普段感情を表に出さないんですけど、今日ブロック決めたりとかサーブで崩したときめちゃくちゃ喜んでいたので、ああいうのでチームのリズム乗ってきたなというのが分かったので良かったです。(来週に向けて)近大はどこのチームよりも強いチームなので、守りに入ったら負けるのでスパイクやサーブも全部攻めれるように攻撃できる練習をしていこうと思います。リーグでは負け続けているので、しっかりここ切り替えて来週また勝ちたいと思います」
▼安平
「最後フルセットで負けたのですごい悔しいんですけど、いい試合はできたと思います。(田村主将の発言を聞いて)自分は普段感情を出すタイプじゃないんですけど、大会になって負けられないとなるとそういうのが出てきて調子がいいので、これから出せるようにしていきたいです。(良かったプレー)2段トスを勝負どころで決めれたので良かったです。(課題は)今日、サーブレシーブで崩れたところがあったので、そこをまず1週間で詰めるのと、チーム全体として士気を下げないようにしていこうと思います。(来週に向けて)次の近大に勝たないと全日本学生選手権大会に出れないということなので、この1週間気合入れて頑張っていきたいと思います」