関関戦で敗北し今季リーグ初黒星

◇令和3年度関西学生リーグ第3戦◇対関学大◇10月10日◇関西大学弓道場◇
【試合結果】
関大119-128関学大(全160射)
近大戦で劇的な勝利を果たしてから1週間。リーグ第3戦は関関戦となった。好的中が出る場面がありながらも、「練習でも出たことないような結果を出してしまって」と合計の的中数は伸びず。関学大に敗北した。
初立の前立は國米雄太(社2)、髙本真生(法2)、田中祥弘(シス理4)、菅野竣介(シス理3)、後立は大下拓真(シス理2)、林信吾(シス理3)、中西啓(経4)、冨田涼太(シス理4)で挑んだ。初立の緊張感は特に大きく、前立、後立それぞれの1本目が2中となってしまう。その後も流れに乗りきれず、1立目の合計は22中。相手にリードを許した。


2立目は、前立の落前が田中祥から吉田智哉(情4)に替わり、的中を取り返すべく奮闘。力強く弓を引き、前立合計14中を記録した。後立は、1立目で2中だった大下が修正し皆中を果たす。しかし、他のメンバーが崩れ10中に終わり、相手との差は11中に開く。


試合中盤にさしかかっても、悪い流れはなかなか断ち切れない。3立目では、國米が2立目に続き皆中を出し安定感を見せ、後立は2人が皆中もメンバー全員が好的中でそろえることはできず、もどかしい時間が続く。


後半も集中力を途切れさせず、14中を出す立もあった。3、4立目で皆中した中西、3立目から5立目まで、後半全て皆中を達成した冨田など、個人の活躍は目立ったものの、終始安定した数字を出した関学大に差をつけられた。





今季リーグ初黒星となった関大。「練習で1本1本を丁寧に、常に心が揺れないように意識してやるしかない」と井上裕文主将(法4)は精神面での課題を語った。次戦の京橘大戦で負ければ王座決定戦への道は途絶える。必ず勝って、王座出場の望みをつなぐ。【文/写真:森本明日香】
▼井上主将
「この1週間ずっと3戦目の関学大戦に向けて練習してきたんですけど、練習でも出たことないような結果を出してしまって、試合に出たおのおのが技術的にもいつも通りできなかったというのもあると思うんですけど、変に相手を意識して一人相撲して、本当に情けない試合をしてしまいました。反省する箇所がたくさんある。課題がまた出てきました。(次戦に向けて)宮本コーチから人間力で負けているとお話があって、まだまだ自分たちの心の弱さ、1本外したときに次も的から外したらどうしようという動揺や甘さが出てしまっているので、そういう心の面に関しては練習で1本1本を丁寧に、常に心が揺れないように意識してやるしかないと思うので、それは個々人で徹底させるようにして、団体戦でも個の力が大事になってくるので、チーム全体として技術的なところもレベルアップしていく。1週間あればできると思うのでしっかりやっていきたいと思います。(次戦への意気込み)次は京都橘大学さんとの最終戦で、京都橘大学さんはもう3回試合して3勝しているので、次僕たちが勝って優勝決定戦に持ち込まないといけない。そこで変に気負っていつもの力が出せないじゃなくて、最終戦だけどいつも通りしっかりやるんだという気持ちで臨めるように準備していきたいと思います」
▼國米
「(個人としては)今週の自分の結果は結構よくて、自分がチームを引っ張っていくという自負はあったんですけど、試合の雰囲気にのまれてしまって出してはいけない数字を出してしまったなという感じです。あとは、先週の試合は自分の的中が低くてチームの足を引っ張ってしまったので、今週こそは自分が引っ張るんだという気持ちで今日引いて、自分が考えている最低限の的中の17中は出せたのでそこはよかったかなと思います。(チームとしては)最初、前立も後立も的中がよくなかったんですけどそれは練習でもあったことで、練習ではその数字を取り返すことはできていたので、練習と同じことをすれば関学大にも勝てるしいつも通り以上の的中が出せると思って入ったので、自分的にはそんなにピンチには思っていなかったです。(次戦への意気込み)背に腹は代えられない状況で、絶対負けてはいけない状況なのは部全体で分かっていることなので、その上で自分も腹をくくって、先輩の肩を借りてですけどともに切磋琢磨(せっさたくま)して練習して、先輩とも後輩とも王座行きたいという気持ちはずっと前から変わらないので、その気持ちを糧に来週さらにレベルアップしていきたいと思います」