近畿選手権に須本、木科が出場!

◇2021近畿フィギュアスケート選手権大会◇10月9・10日◇ 木下アカデミー京都アイスアリーナ ◇
[男子ショートプログラム(SP)結果]
5位 須本光希(政策3) 60.43
7位 木科雄登(安全2) 40.30
[男子フリー結果]
4位 須本 104.82
7位 木科 87.54
[男子最終結果]
5位 須本 165.25
7位 木科 127.84
全日本選手権出場に向けた第一歩、近畿選手権が開幕。男子SPには木科、須本の2人が出場した。
木科はマイケル・ジャクソンの楽曲を披露。けがの影響で3回転ジャンプは回避したものの、安定したスピンで実力を見せる。ステップシークエンスでは、アップテンポの中でもしっかりとリズムを刻み、笑顔でアピールした。
男子最後の登場となった須本。「予想外の出来事だった」と冒頭の3回転ルッツで転倒してしまう。しかし、次の3回転トーループ+3回転トーループはタイミングを図り着実に成功させた。伸びやかなスケーティングと美しいイーグルでつなぎの部分でも魅了。ステップシークエンスでは上半身を大きく使い、表現力で成長を見せた。


木科は7位、須本は5位となり、明日のフリーで巻き返しを狙う。
翌日に行われたフリー。木科は、ジャンプこそ万全な状態ではないものの、伸びやかなコレオシークエンスなどその他の要素で魅せる。終盤、曲の盛り上がりに合わせ、力のこもったステップシークエンスやスピードのあるコンビネーションスピンを披露した。


須本は、持ち味である滑らかなスケーティングを見せる。前半の3回転ルッツや3回転サルコーでは、回転が速く軽やかなジャンプを着氷。幅のあるダブルアクセルも成功させる。終始指先まで意識し感動的に演じた。3回転サルコーの転倒や、コンビネーションジャンプが入れられなかったこともあり演技終了直後は少し表情が曇ったが、「今自分が出来る最大限の構成なのかな」と評価した。


SPとフリーを終え、最終結果では須本が5位、木科が7位となった。西日本選手権ではよりベストを尽くし、全日本選手権への切符をつかむ。【文:森本明日香・松尾有咲/写真アフロ/JSF】
▼須本(SP終了後)
「演技内容としては、ルッツでこけてしまったというのは自分の中ですごくショック、予想外の出来事だったので、構成を落としてノーミスをするのが今回やらなければいけないことだったかなと思います。(振り付けについて)小平くん(=小平渓介)にお願いしたきっかけが、自分が2018年のプリンスアイスワールドに出させていただいたときに、いい先輩でよくしていただいていて、自分も小平君の演技が好きで、いつか振り付けをお願いしたいなと思っていたんですけど、それが思ったより早く実現したかなと。自分から連絡はさせてもらったんですけど、思ったより早く現実にできたかなと思います。曲は完全にお任せして、3曲くらい候補を出してもらったんですけど、その中で自分が一番いいなと思った曲を選びました。自分は上半身を動かすのが苦手で、それを小平君は知ってくださっているので、体を大きく使って欲しいとは言われています。(この試合に向けて取り組んできたこと)去年自分自身が実感したのはやっぱりジャンプの部分だったので、まず自分の一番いいジャンプに戻して、それを超えていくというのを目標に頑張っています」
▼須本(フリー終了後)
「(今日の滑走を終えて)まず、この試合がもう終わってしまったので、これがショートもフリーも今自分が出来る最大限の構成なのかなと思います。(この試合は今シーズン何試合目ですか)2試合目になります。(いつも夏の試合にはあまり出ず、ブロックから出場しますか)いや、いつも自分の中では出れる試合はすべて出るというのは心がけているんですけど、関西大学のルール、緊急事態宣言だったりっていうのもあって、夏前にそこまで練習もできていない状況だったので今年と去年は試合数が少なくなっているかなと思います。(試合数の少なさはスタートエンジンをかけるのに影響はありますか)自分にとってはそこまで、今年に限らないんですけど、毎年初戦から似たような演技をして似たような点数が出てくるので、そんなに自分の中では影響っていうものないかなと思います。(選曲について、どのように選んだか)フリーで羽生選手(羽生結弦=ANA)がロミオとジュリエットを使っていたので、やっぱり、スケート人生があとこの1年か来年かまだ分からないですけど残り少ないってこともあり、今年ロミオとジュリエットを選ばさせていただきました。(大学生活の終わりとスケートの終わりは意識しているか)ゴール、はっきりここっていうのはないですけど、大学の後はまだどうするかっていうのは決まってないので、この先まだやるってなったらロミオとジュリエットは変えると思うんですけど、でも大学生の間はロミオとジュリエットでいきたいなって思っています。(ロミオとジュリエットの理想の演技プランについて)ロミオとジュリエットと聞くとやっぱりスケーターだったりスケートのファンの方は羽生選手が思い浮かぶと思うんですけど、自分の中で人の心の中に残せる演技ができたらいいなと思います」