京産大相手に熱戦見せる

◇2021年度関西学生リーグ戦3日目◇対京産大◇10月9日◇於・ノーリツアリーナ和歌山◇
[第1Q]関大11−23京産大
[第2Q]関大15−16京産大
[第3Q]関大18−18京産大
[第4Q]関大11−16京産大
[試合終了]関大55−73京産大
開幕2連勝を飾った関大。リーグ戦3日目は強敵・京産大と対戦した。高さのある相手に対し、早いバスケットを展開し応戦。強豪相手に好勝負を演じたものの、相手が一枚上だった。

ジャンプボール相手に取られたものの、岸拓也(経4)のスティールから竹村崚(文4)がドリブルで運ぶと、そのまま岸がシュートを決める。ディフェンスからの速攻で先制点を決め、好発進。序盤から激しい攻防をみせるが、高さのある相手に苦戦を強いられ、なかなか得点が決まらない。相手にオフェンスリバウンドからゴール下で得点を決められ、点差が広がっていく。開始後約6分、糸瀬公平(人3)が体制を崩されながらもスリーポイントを沈めると、バスケットカウントで一気に4得点。さらに、開始後約7分にも糸瀬のスリーポイントが決まり、3点差まで詰め寄る。しかし、その後は連続で相手に得点され、11-22とリードされる。


第2クオーター(Q)、西村のジャンプショットで先に得点を奪うと、竹村、糸瀬のコンビネーションでファーストブレイク。その後も早い攻撃でしかけるが、インサイドで思うようなプレーができず、点差が縮まらない。竹村の連続得点や西村晴人(商3)のスリーポイントもあったが、苦しい時間が続いた。



後半、ディフェンスから攻撃につなげ、自分たちの展開に持ち込んだかと思われたが、シュートがリングに嫌われる。タイムアウト明け、竹村が自ら切り込みシュートを決めると、武村壮二郎(人3)が3点弾。ディフェンスでも交代で入った松本隼汰(商3)や福島大智(法3)中心に強度の高さを見せ、相手に簡単には攻撃させない。第3Q終盤には岸のオフェンスリバウンドからのゴール下、さらに西村が3本のフリースローを獲得。2本を沈め、この試合で初めて相手に並ぶ18得点で、最後の10分につないだ。



13点差で迎えた最終Q、反撃を加速させたい関大だったが、互いに得点が決まらない時間が続く。パスが通らない場面もあり、相手に連続得点を許してしまう。最後は林龍之介(人2)や西田倫太郎(シス理)が連続得点で反攻したものの、ビハインドのまま熱戦に幕を下ろした。


高さのある強敵に、関大らしい早いプレーで立ち向かった。力を尽くしたものの、勝利には届かず悔しい結果に終わった。次戦は昨年のリーグ王者・近大と対戦。より厳しい戦いが予想されるが、自分たちのプレーで立ち向かう。【文:牧野文音/写真:吉田千晃】

▼ラディオノフ・ユリアンヘッドコーチ
「結果的に相手が勝ったけど、まず京産大といい試合ができたことを喜びたい。関大のプレー全てに満足しているわけではないけど、どんなに負けていても選手たちがちゃんと戦っていたことに満足している。スコアはどうあれ、よくやった。課題を挙げるなら、リバウンドに大きな差があって、そこで勝負できなかった。攻撃面で守備面でも本当によくて、ほとんどの時間でいいプレーができていた。よくなかった時間はシュートが決まらなくて、それ以外はよかった。勝負に集中することが大切。相手と身長の差はあったけど、リバウンド以外のディフェンスはよかった。リバウンドから簡単に決められて、なかなか点差を詰めることができなかった。次も同じような試合になると思う。近大は去年も優勝していて、たぶんこのリーグで1番いいチームで、間違いなく難しい試合だけど、チャンスを生かして、ベストを発揮すればいい試合ができると思う」
▼竹村主将
「疲れた。体力を削られた試合だった。相手の外国人に対してはいいディフェンスできてたけど、リバウンドが思ったより強くて。外国人選手以外もハードに来ていたので、そこは正直リバウントで負けた。ディフェンスは、やろうと言っていたことで結構止められていたので、あとはもうちょっとリバウンドをとって、速攻を出せてたらもう少しいいゲームができてたかな。3Qは、ディフェンスから早い展開に持ち込んで、いいショットを打てていた。あのリズムがやっぱり関大リズムだと思うので、3Qはよかった。相手にリバウンドを取られたり、でかいところでやられても、気持ちを切らさず、自分たちのプレーをやろうって言っていて、ずっとできてたのはよかった。相手にいいプレー決められた後でも気持ちを切らさず、しっかり自分たちのプレーやるのは、やっぱりどの相手に対してでも大切になってくることだから、今日はそれができたのがよかった。明日も外国人選手もいるけど、今日と変わらずやることは一緒なので、勝つ気で、入りから気持ちで負けないように頑張りたい」
▼松本
「率直に負けて悔しかった、それだけ。やることはやれてたので、次につながる負けかなという感じだけど、普通に悔しい。(自信のプレーについて)流れを持ってきたいというだけだった。それ以外何も考えてなかった。試合に出る経験がこれまでほんまになくて、出れて2分とかやったけど、出してもらって。出れたらほんまにハッスルして、一番声出してやろうっって決めていた。ディフェンスではできてたけど、オフェンスではできなかったので悔しい。超悔しい。京産の方が高さもあって、能力もあるのに、中でしゃべっていて。自分たちはそれに比べて喋り足りてなかった。そこは意識変えられると思うので、意識して頑張りたい。(終盤について)崚(=竹村)さんが足をつったりだとか、晴人(=西村)がけがしたりとかあったなかで、控えがもうちょっとやれたことがあったのかなって思うので、練習から最後の詰めの部分を頑張りたい。(次戦の近大戦に向けて)もっとやります。ベンチから出て、流れ変えられるように。今日はベンチも静かだったので、明日はベンチから盛り上げて全員で勝ちたい」