天皇杯勝利でリーグ戦へ弾みつける!

◇令和3年度天皇杯・皇后杯全日本選手権大会近畿ブロックラウンド◇対近江高ほか◇10月9日◇
【第1試合】対近江高
[第1セット]関大25―18近江高
[第2セット]関大25―16近江高
[セットカウント]○関大2―0近江高
【第2試合】対兵庫デルフィーノ
[第1セット]関大25―12兵庫デルフィーノ
[第2セット]関大25―21兵庫デルフィーノ
[セットカウント]○関大2―0兵庫デルフィーノ
【第3試合】対大体大
[第1セット]関大25―21大体大
[第2セット]関大25―14大体大
[セットカウント]○関大2―0大体大
7月に行われた大阪ブロックラウンドにおいて、見事優勝を果たした関大男バレ。さらなる高みを目指し、近畿ブロックでも奮闘する。3試合すべてをストレートで勝ち進み、ファイナルラウンドへの出場権を獲得。リーグ戦の連敗を断ち切る快勝を見せた。


第1セットは岡田大雅(経3)のサーブで試合開始。先制点こそ許したものの、南本一成(商4)がライトから、安平瑠也(商1)がレフトから攻撃し、開始早々勢いに乗る。藤井徹太(社4)や金子玄(人2)の強烈なスパイクや岡田のクイックで点を重ねた。14―10の場面で隅田嵐(社1)がピンチサーバーとして登場。相手レシーブを崩し、岡田がライトから押し込んでブレイク。2度目のサーブはサービスエースを決め、さらに相手を引き離した。その後、リードを許すことなく第1セットを先取した。




このままストレートで勝ちたいところ。第2セットも先制点を許すが、ブロックアウトで得点。今大会ではリベロとして出場している久保田滉平(情2)はディグで幾度となくボールをつないだ。ところが、セット中盤に相手に連続得点を許してしまう。しかし、関大も負けまいと反撃。南本と岡田が互いにクロスに切り込み相手を翻弄(ほんろう)させ得点。南本がサーブで崩し、陰下雄太(情2)がレフトからスパイクを決める。相手のミスもあり、5連続得点と猛攻を見せた。最後は相手のミスで試合終了。見事1回戦をストレートで勝利した。



続く第2試合の相手は兵庫デルフィーノ。V.REAG DIVISION2のチームだ。第1セットは藤井がセンターから攻撃し長いラリーに終止符を打って先制。その後も藤井や金子を中心に点を重ねていく。セット後半、岡田の速攻が決まり、金子がブレイク。その後の金子のサービスエースでセットポイントとなり、岡田と南本のブロックでこれを制した。



1セット目と打って変わり、第2セットは拮抗(きっこう)した展開が続く。相手の強力なスパイクにワンタッチで反応するもつなぐことができずリードされる。そんな中、藤井が粘りのプレーを見せ、池田勇太郎(法3)が相手の不意をつくツーアタックで背中を追いかけた。そして、南本がディグでいい反応を見せると、Bクイックに切り込む岡田のさらにレフト側から流れるように飛び出し、池田は南本にセット。自分で上げたボールを自分で決めに行く攻めの姿勢を見せた。一進一退の攻防が続き、逆転されたが、金子が3連続でレフトから強打を繰り出し逆転し返す。その後も金子を中心に得点し、25-21と僅差で勝利を収めた。



ファイナルラウンドへの出場がかかる最後の対戦相手は大体大。2連勝で勢いに乗っている関大はこのままストレート勝ちを決めたいところ。序盤こそリードしていたものの、15―8の場面でミスが続き6連続で失点してしまう。しかし、ピンチサーバー隅田のサーブで相手を崩し、金子がスパイクを決め負の連鎖を断ち切った。安平がレフトからクロスで決め、金子のストレート、岡田のクイックを含む攻撃で徐々に流れを取り戻す。何とか逃げ切り25―21でセットを先取した。




勝利まで王手をかけた。南本がライトから強烈なクロスを決め込むと、安平が相手ブロックを大きくはじき得点。レフト側に乱れたボールを池田がバックトスし、金子がインナークロスで決める。ブロックポイントも重なり、相手との差を広げていく。最後は岡田が連続で得点し試合終了。全試合ストレート勝ちと強さを見せつけた。



先週から開幕となった秋季リーグでは2連敗を喫している関大男バレ。大阪ブロックラウンドに引き続き近畿ブロックラウンドでも勝利し、見事ファイナルラウンド出場を決めた。今日の勝利で弾みをつけ、秋季リーグ次戦の対京産大戦へ臨む。【文・写真:小西菜夕】
▼田村幸大主将(情4)
「(秋季リーグの)立命大のときと同じで、サーブで攻めて、スパイクで攻めてというところを意識していてそれができたので、本当にいい試合やったなと思います。(今大会にどんな気持ちで挑んだのか)リーグ2戦負けていたので、このままだと悪いなと思っていたので、天皇杯は普段当たらないチームと当たることもあり、これで勝ってリズムを作ってリーグ戦に挑もうと思っていたので、リズム作るための試合ではありました。出だしいつも悪いチームなんですけど、みんなよかったと思います。金子がチームを盛り上げてくれていたので、チームの雰囲気は良かったです。このままのリズムで明日も勢いよく勝ちたいと思います」