同大に2連勝ならず

◇令和3年度関西六大学連盟秋季リーグ第4節◇対同大2回戦◇10月8日◇わかさスタジアム京都◇
同 大 100 220 111=8
関 大 110 001 000=3
(同)望月、東山―新居、善田
(関)山下、松尾、岐部―谷村
1(中)加藤
2(右)吉田
3(遊)今井
4(一)西本
5(捕)谷村
6(三)日高
7(指)立石
8(左)諸木
9(二)小玉
前日は春王者相手に勝利を収め、強さを見せつけた永田準硬。この試合も勝利し、リーグ制覇を少しでも近づけたいところだった。しかし、中盤以降に投手陣がつかまり、得点を重ねられる。打線も相手投手の速球とキレのある変化球に苦しめられた。「典型的な負け方で、負けるべくして負けた」と永田夏樹主将(人3)。力の差を見せつけられ、連勝とはならなかった。
先発の山下皓司(化生2)の立ち上がりは安打と味方の失策で走者を溜めると、左前適時打を放たれ1点の先制を許す。

関大の初回の攻撃は加藤陽也(人2)が相手の失策で出塁すると続く吉田凌馬(人3) 、今井怜央(人3)も出塁し、迎えるのは西本有希(情3)。ここで西本がきっちりと犠飛を放ち、同点に追いついた。

2回裏も関大にチャンスが訪れる。小玉一輝(商3)の内野安打や四球からチャンスを作ると、吉田に放たれた初球は捕逸となる。相手のバッテリーミスで1点の勝ち越しに成功した。しかし、この回も1点止まり。序盤に大きなチャンスを作るも相手の不安定な立ち上がりを畳みかけることが出来ずに、逆転はかなわなかった。
4回表は安打と四球からピンチを迎える。2番打者の4球目は中堅手後方の大きな飛球となる。中堅手・加藤が懸命に追うものの惜しくも及ばず、逆転の2点適時打となった。

5回表も先頭に四球を出すと、犠打で得点圏に走者を進められる。7番打者の打球は右中間への飛球となる。その打球を右翼手・吉田が追いつきダイビングキャッチを試みるも、捕球することが出来ず、適時打となる。勢いに乗った同志社打線を止められず、山下は5回5失点で無念の降板となった。
6回から登板したのは松尾尚矢(経2)。右のサイドスローの松尾に対して、相手は左打者を出してくる。しかし緩い球を上手く使い、三者凡退に抑えて流れを呼び込む。

6回裏は関大が反撃ののろしを上げる。先頭の立石耀介(文3)が四球を選ぶと続く諸木大高(社3)が中前の安打を放つ。小玉が犠打で走者を進めると加藤が犠飛で走者を返し、2点差に詰め寄った。


その後の守りでは0点に抑えたいところ。しかし、7回以降は松尾と次に登板した岐部大凱(社1)が抑えることが出来ず、突き放されてしまった。

同大には2連勝とはならず。首位の座を大きく近づけることはできなかった。残る1節は関学大との関関戦となる。「まだ優勝を諦めているわけではない」と永田主将。永田準硬が意地を見せつける。【文:荒川拓輝/写真:坂井瑠那・牧野文音】
▼永田
「先制点を取られて、取り返して逆転した所までは良かったです。相手の立ち上がりが良くなく、点を取れましたがそこで畳み掛けられなくて、自分たちのやりたい野球が出来なかったです。典型的な負け方で、負けるべくして負けたと思います。(相手の投手は速い球ストレートとキレの良い変化球を持ち合わせていましたがどのように攻めていこうと思っていましたか?)真っ直ぐ一本で高めを捨てていこうと話していました。バラついていた立ち上がりだったので甘く来た真っ直ぐを仕留められなかったです。そこがこういう展開になったと思います。(来週は関学大と戦いますが)まだ優勝を諦めているわけではないです。山下にもああいったピッチングをしているようでは頭を任せられないです。それを脅かす存在も出てきてもらわないといけないです。バッティングの方もヒットが少ない数に終わったので、全体的にレベルアップしていきたいです」