苦しい試合も無失点で、阪南大と引き分け

◇第99回関西学生リーグ後期第2節◇対阪南大◇10月6日◇
【前半】関大0−0阪南大
【後半】関大0−0阪南大
【試合終了】関大0−0阪南大
インカレ出場に向け勝ち点が欲しい関大。前節はMF平松功輝(情3) とFW沼田駿也(政策4)の活躍で勝ち点3を奪取した。2連勝で10日の関関戦に向けても弾みをつけたかったが、前半から苦しい試合展開となった。GK田熊航洋(人4)の好セーブもありスコアレスで前半を折り返すと、後半から出場したDF川島功奨(社1)やFW久乗聖亜(政策3)がチャンスを演出。得点には至らなかったものの、DF陣の粘りで0−0の同点とした。

試合開始直後から相手に攻め込まれ難しい試合となる。前半5分、相手にゴール前でのフリーキック(FK)を与えてしまう。しかし、ゴール左上に放たれたボールにGK田熊が反応し、きっちりセーブ。FW沼田が抜け出しコーナーキックのチャンスを作る場面もあったが、この好機は生かせず。相手に攻め込まれる時間が続き、前半14分には相手に右サイドを一気に崩されるピンチも、GK田熊のビックセーブで得点は許さない。

中盤でDF髙橋直也(商2)がマイボールにすると、そのままドリブルで右サイドを上がる。これに合わせてFW沼田が抜け出しを試みたももの、これはオフサイドの判定。さらに、FW百田真登(経2)がボールを持って前進する場面や、ゴール前でのFKなどチャンスはあったものの、なかなかシュートに持ち込めない。その後は自陣でのプレーを強いられる時間が続く。MF高取誠隆(人4)が中盤でハードにボールを奪いにいく場面もあったが、前半関大のシュートは0。苦しい展開になったが、MF平松やDF髙橋の活躍もあり、スコアレスで試合を折り返す。




流れをつかみたい関大は、後半からDF川島を投入。後半8分には、右サイドでMF足立翼(人3)がボールを運ぶと、これにDF川島が反応し、FW沼田につなぐ。このシュートは相手GKに阻まれてしまうが、この試合初シュートで見せ場をつくる。さらに、MF足立のコーナーキックからボールを受けたFW沼田がMF平松につなぎゴールを狙うが、これも前に出たキーパーにキャッチされてしまう。その後もMF梅津克貴(社4) やMF浅羽悠成(安全4)が中盤で激しくボールを奪いに行くが、シュートまで持ち込むことはできない。




再びチャンスが訪れたのは後半21分。交代で入ったFW久乗がDF髙橋のパスに抜け出す。シュートを放ったものの、キーパーにキャッチされてしまった。ゴール前のFKなどもあったがスコアは動かず。両チームに焦りが見えはじめる。DF吉田伸弘主将(法4)が「時間はあるから勝ちに行くぞ」と後ろから鼓舞。さらに、プレーでも体を張った守備でチームのピンチをしのぐ。



残り5分、前線でMF岡崎駿希(法3)、FW久乗が関大の時間をつくると、DF川島が右サイドからシュート。さらにMF深澤佑太(社3)が奪ったボールをDF川島が前まで運ぶと、FW久乗がゴールを狙う。相手守備に阻まれたものの、コーナーキックを獲得。次々と攻撃を仕掛け、たたみかけた関大だったが、1点が遠かった。最後は相手に一気にゴール前まで持ち込まれるが、DF次木優斗(商4)がすぐに戻りスライディングでシュートを防ぐ。なんとか無失点に抑え試合を終えた。



得点はなかったものの、守備陣の粘りで引き分けに持ち込んだ関大。次節は関学大との一戦となる。春の開幕戦で関大に0-8で敗れて以降、連勝を続ける相手。伝統の一戦で再び攻撃力を見せつけ、関学大の連勝劇に終止符を打つ。【文:牧野文音/写真:宮本晃希】
