[なでしこ]得点掴めず悔しい連続黒星

◇2021年度関西学生女子秋季リーグ第4節◇対聖泉大
【前半】関大0-1聖泉大
【後半】関大0-1聖泉大
【試合終了】関大0-2聖泉大
前節の明国医大戦では秋季リーグ初黒星を喫し、今節こそ勝利をつかむべく挑んだ聖泉大戦。10月とは思えないほどの強い日差しが照りつける中、前半20分に先制ゴールを奪われてしまう。そのまま流れを覆すことはできず悔しい連敗となった。

序盤からボールを握るのは関大。2分にはMF吉尾香音(社1)がサイドからのドリブルを見せるがクロスは入れられず。13分にもMF吉尾の中央での力強い突破から、MF田中杏実(人3)やMF塚原碧衣(政策3)を使った攻撃で前線を上げるもシュートへとは届かない。そして20分、ゴール前での競り合いから相手にコーナーキック(CK)を与え、そのボールに頭を合わされ失点。苦しい立ち上がりとなった。



失点後はさらなる勢いを持って攻め立てる関大。25分にはFW田中光紀(安全2)がドリブルからのシュートを見せるがこれは相手GKへ。DF真木悠花(文3)、FW成迫実咲(人4)、MF塚原のワンタッチプレーでもチャンスを演出するが後は続かなかった。スコアが動くことなく時間が過ぎ、前半終了間際、ハーフラインのところでファールをもらい、フリーキックのチャンスが訪れる。ここで蹴るのはやはりDF中尾純菜(社2)。高い軌道でゴール前へ蹴られたボールは相手DFに当たりこぼれるも、DF林祐里(人3)が拾う。そしてFW成迫につなぎシュートを放つがこれは枠外へのボール。そのまま前半が終わり、ビハインドでの折り返しとなった。





交代なしで迎えた後半。お互いに一歩も譲らず一進一退の攻防が続いた。16分にはカウンターを受けるが、GK井上沙季(商3)がしっかりキャッチ。その後与えたCKも安定した守りを見せ得点を許さない。そして24分にはMF笹部麻衣(人4)のドリブルから右サイドのFW田中光につなぐ。得点へとは至れなかったがCKを獲得した。だが、低めに落ちたボールに合わせたFW成迫のヘディングシュートは相手GKに止められてしまう。


なんとか得点が欲しい関大は27分にFW瀧沢雪乃(人2)を投入。ここで流れが変わるかと思われたが、31分に左サイドから切り込まれシュートを受けると、そのボールはそのままゴールへ吸い込まれる。試合終盤に重い追加点を与えてしまった。失点後、攻撃の意思を崩さない関大は、DF南中優衣(人2)がサイドを上がり、FW瀧沢へ合わせにいくが、惜しいところでつながらない。その後も様々な攻撃で得点を狙うが、あと一歩届かず、完封負けとなった。



「(練習でやってきたことを)試合の中で出せたシーンもあれば、出せなかったところも多かった」とDF笠原黎々花女子主将(社4)。前節よりもシュート数は増え、攻撃の展開も多く見せたがゴールへとは至れなかった。次節こそ待望の得点をつかみ、勝利を手にする。【文/写真:宮本晃希】
▼DF笠原女子主将
「今日はリーグを通しても上位になるか下位になるかが決まるような重要な試合。全員がそれを確認し合って、勝ちに対するこだわりを持って取り組んだけど負けてしまった。実力不足を感じたし、先週に続いて負けてしまったことで、日本一を目指す上でこれ以上落とせない戦いがこれからも続いていってしまう。こういう試合はこれから繰り返さないようにする。この1週間で3人目の動きやクロスなどの周りとの関わりを練習してきた。こういったところを試合の中で出せたシーンもあれば、出せなかったところも多かった。自分たちのやりたいことをどれだけピッチの中で体現できるかを考えながらやったけど、それがゴールにつながらなかったことが勝てなかった原因だと思う。今までも先制点を入れられたから勝った経験があるので、ハーフタイムでも勝つ意識を持って後半に望めた。(次節に向けて)次は2週間後になって、その時間を自分たちの成長につなげられるように、1日1日の練習もそうだし、リーグを通して成長する。このことをいつも言っているけど、それがないとリーグ優勝も日本一も届かないと思う。これからの試合も落とせない状況にしてしまったのは自分たちだし、プレッシャーも感じながら、それを力に変えてやっていきたい」