サーブに苦戦し立命大相手にストレート負け。開幕2連敗を喫す。

◇2021年度関西大学連盟秋季リーグ戦第2日◇対立命大◇10月3日◇
[第1セット]関大19―25立命大
[第2セット]関大21―25立命大
[第2セット]関大22―25立命大
[セットカウント]●関大0―3立命大
前日の同大戦で惜しくも逆転負けを喫した関大男バレ。黒星スタートとなったリーグ戦で、2戦目は白星を飾りたいところ。白熱した試合展開が続いたが、相手の強力なジャンプサーブに苦戦を強いられてしまう。僅差でセットを落とし、立命大相手にストレート負けを喫した。

スターティングメンバーには昨日の同大戦でピンチサーバーとして出場していた金子玄(人2)が入り、エース・南本一成(商4)はベンチからのスタートとなった。
第1セット序盤は関大がリード。先制点を許してしまうが、金子がレフトから大きく助走し、高さのあるスパイクで3連続得点。ブロックアウトや岡田大雅(経3)のクイック攻撃で着々と点を重ねていく。好調な立ち上がりかと思われたが、相手の強烈なジャンプサーブに苦しめられることになる。サーブレシーブが乱れ、攻撃が単調になる場面が見られたものの、久保田滉平(情2)が安平瑠也(商1)のライトからのロングトスで攻撃するなど、臨機応変に対応していく。しかし、最後は相手の巧みな攻撃に反応できず4連続失点で第1セットを落としてしまった。




第2セットは久保田の得点から始まり、安平と藤井徹太(社4)がブレイクする。金子が藤井からの難しい2段トスを決め切るなど、粘りのプレーで4連続得点し相手を引き離した。しかし中盤、相手に連続で得点を許し14―14と同点まで追いつかれてしまう。その後、ブロックアウトのフォローができず1点リードされるが、続く相手の攻撃を藤井が1人でブロック。ベンチを沸かせた。


しかし、またも相手のサーブに苦戦。サーブレシーブができず失点が重なる。どうにかサイドアウトをとり流れを切りたいところだったが、タッチネットで連続失点。一度タイムアウトを挟む。だが、相手の集中は途切れず、2連続でサービスエースを取られてしまう。そのまま差を詰めることができず、連続でセットを落とした。

後がない第3セット。序盤から相手にリードを許す。点差が開く中、池田勇太郎(法3)がサービスエースを決める。続けて手前に緩く落とすサーブで相手レシーバーを翻弄(ほんろう)させ、2連続サービスエースでチームを盛り上げた。後半、コートに南本が入り徐々に開いた点差を詰めていく。乱れたレシーブを池田が見事セットし、それを藤井が強打するなど、素晴らしいコンビプレーを見せた。



そして、ここで隅田嵐(社1)がピンチサーバーとして登場。サーブで相手を崩し、相手の攻撃を藤井がダイレクトに押し込みブレイク。松野龍紀(環都4)のディグも光り、粘り強く攻め続けた。一進一退の攻防が続いたが、最後は相手にセンターから攻撃を決められ試合終了。無念の開幕2連敗となった。





相手のサーブに苦しめられた試合だった。ストレート負けを喫したものの、「しっかり攻めることができた、いい試合だった」と田村幸大主将(情4)。次戦は京産大と格上の相手だが、攻めの姿勢を貫き、必ずリーグ戦で勝利を掲げてみせる。【文:小西菜夕/写真:横関あかり】
▼田村主将
「昨日に比べたらいい試合かなとは思っています。昨日はびびりすぎて全然攻めることができなかったところがあったんですけど、今日はしっかり攻めきれたと思っていて、負けたんですけど、いい試合だったと思います。(立命大について)立命は今年のデータがほとんどなくて、とりあえずサーブで攻めるというのは決めていました。昨日の試合見てる感じだとサイドが強いので、ブロックしっかり高さ出して、止めることは難しいから、ワンタッチ取ってそこから攻撃しようという対策をしていました。良かったところは、サーブやスパイクを攻め切れていたところです。悪かったところは、速いサーブの対応ができていなかったところです。(来週に向けて)京産も全然データがないので、どうしようかなというのはあるんですけど、相手が格上なので、立命と同じようにサーブから全部攻めていけたらなと思います」
▼金子
「昨日はミスも出て自滅してる部分もあったんですけど、向こうにサーブ結構やられても、雰囲気落とさずに自分たちのバレーはできたので、昨日より内容は良かったと思います。(立命大について)サーブが強いのはわかってたんですけど、あんなに強いとは思ってなくて、正直あまりジャンプサーブを警戒していなかったというか、それよりも左利きのクロスのレシーブとか、レフトのクロスの奥のレシーブとかを警戒していました。悪かったところはサーブレシーブで負けてしまったところで、良かったところは、相手にブレイクされても、雰囲気落とさずに、楽しくバレーできたことかなと思います。(スタメン入りについて)自分はサーブが武器なので、昨日の立命と神戸学院の試合で、神戸学院が当たって砕けろみたいな感じでサーブから攻めていたので、こっちもサーブ攻めていこうということで、僕を起用してもらった感じです。(来週に向けて)京産はバックアタックのスピードが速いので、それに対応できるブロックをしっかり一週間練習して、今日ほど強いサーブは無いんですけど、サーブレシーブやられているのは変わりないので、サーブレシーブしっかり練習して、コンビバレーで勝っていきたいと思います」