課題残るも接戦制しリーグ開幕2連勝

◇ 令和3年度関西学生リーグ第2戦 ◇対近大◇10月3日◇関西大学弓道場◇
【試合結果】
関大125-121近大(全160射)
悔しさが残る結果となった初戦から2週間。本来の実力を発揮すべく、近大との対戦に挑んだ。
2回戦では菅野竣介(シス理3)と髙橋優介(法3)が今大会初登場。その他のメンバーは前回に引き続き出場した。
初立では前立が10中と思い通りの結果を出すことはできない。だが、後立が安定した射を見せ14中を達成し、前立の不調をカバーした。大下拓真(シス理2)、佐々木大河(法1)、冨田涼太(シス理4)、林信吾(シス理3)の4人が皆中を果たしたが、近大に1中差のリードを許してしまう。


2立目はメンバーの変更はせずに挑む。前立では國米雄太(社2)と菅野が皆中を達成した。さらに後立も林、冨田が1立目からの連続皆中を果たし、依然として安定した射を見せる。前立と後立で計28中を叩き出し逆転。ここで、リードを奪ったが、合計的中数は52-50中と僅差のまま、会場には緊張感が走る。



3立目ではこの日1番の見せ場が訪れる。前立が9中と的中の波が激しい中、それを支えたのが後立だ。大下、林、髙橋、冨田の4人が連続で初矢を的に収め、横皆中を達成。16射皆中に向けてチームメートの期待が高まる。その期待を背負いながら見事に4人全員が皆中を果たした。だが、近大も高的中を見せ、差は1本差に縮まった。



4立目・5立目ではそれぞれ佐々木に代えて吉田智哉(情4)、田中祥弘(シス理4)に代えて中西啓(経4)とメンバーチェンジを行う。4立目・5立目ともに前立11中、後立13中と安定した的中を見せた。最終的には関大の粘りが勝り、全5立合計で125-121と勝利を収める。難敵との戦いを僅差でものにし、試合終了時にはメンバー同士で喜びを分かち合う場面が見られた。それほどに緊迫した好勝負を繰り広げ、見事勝利を手にする。


収穫と課題を得た近大戦。冨田は自身の20射皆中に「調子の波をピークに持ってくることができて良かった」とコメントした。

目標に掲げる王座出場のためにまずは1週間後の関学大戦に向け、練習に取り組む。さらに調子を上げて、立ちはだかる強敵に挑む。【文/写真:大森一毅】
▼井上主将
「天理大戦では結果的に勝利をすることができました。しかし、練習通りの結果を試合で出すことができずに不甲斐ない結果となってしまいました。今日の近大戦は、チームのやるべきことを大きく変えるというよりも練習でやってきたことを試合で出しきることを意識して試合に臨みました。(今回の結果は)以前から前立がコケてしまうという課題を抱えていました。今日の試合でもそのような場面がありましたが、後立がしっかりカバーすることができた点は良かったかなと思います。練習でできていることを本番で出すということを大切にしているのでその点は天理大戦と比べて達成できました。(次戦に向けての意気込み)後1週間で今日の試合で出た課題を訂正して次の関学大戦でさらに良い結果が出せるように練習に取り組んでいきたいと思います」
▼冨田
「試合前に監督さんから『自分たちの等身大を出していこう』という言葉を頂きました。その言葉を意識して、自分たちが今までやってきたことをそのまま出し切ること意識して試合に臨みました。(今回の結果は)個人としてはベストの的中を出すことができました。チームとしても次の関学大戦では自分たちのベストの的中を出せるようにしたいです。天理大戦では緊張して思い通りの結果が出せませんでしたが、近大戦では緊張した中でも自分の思い通りの結果を出すことができて良かったです」