龍大に競り勝ち、開幕2連勝!

◇2021年度関西学生リーグ戦2日目◇対龍大◇10月3日◇於・向日市民体育館◇
[第1Q]関大21−16龍大
[第2Q]関大21−15龍大
[第3Q]関大10−15龍大
[第4Q]関大11−16龍大
[試合終了]関大63−62龍大
開幕戦を白星で飾った竹村男バスは、昨年の秋季リーグで延長戦の末敗れた龍大と対戦。「絶対勝ちにいく」(竹村峻=文4)とリベンジに燃えていた。先制点を奪われはしたものの、5連続得点でリードを広げる。2Qでさらに点差を広げ、11点リードで前半を折り返した。後半、なかなかシュートが決まらない時間が続き、残り35秒でこの日初めて逆転を許す。それでも、西村晴人(商3)の強気のシュートで1点のリードを取り返すと、そのまま相手に攻撃の機会を与えず、昨秋の雪辱を果たした。

負けられない一戦。先制点こそ奪われたものの、速攻や竹村のカットインで得点を重ねる。その後も早い試合展開で、ディフェンスリバウンドを奪うと関大の流れをつくった。西村のスリーポイントシュートなども決まり、5点リードと好発進を見せる。


第2クオーター(Q)、序盤はスリーポイントの奪い合いになる。開始後約3分には、竹村、西田倫太郎(シス理2)がボールをつなぐ。最後は相手ディフェンスに阻まれながらも岸拓也(経4)がスリーポイントを沈める。その後なかなかシュートが決まらない時間が続いたものの、巧みなパスワークから試合を優位に進める。岸の負傷退場もあり苦しい展開になるかと思われたが、第2Q終盤の久保田凌平(情2)のゴール下からのショットで42得点目。点差をさらに広げ試合を折り返す。


好調だった前半とは一変、第3Qは苦しい展開を強いられる。竹村のスリーポイントで悪い流れを断ち切るかと思われたが、相手に連続でシュートを決められてしまう。福島大智(法3)中心にボールを回しチャンスを演出するが、相手に2点差まで追い上げを許す。開始約8分後、西村のシュートがリングを通過。林龍之介(人2)のジャンプショットも決まり、決してリードは渡さない。


迎えた最終Q。序盤こそ得点を重ねたものの、相手の高さに苦戦させられる。相手のタイムアウト明け再び猛追を受ける。相手のタイムアウト明けから、フリースローやスリーポイントで得点を量産される。6分以上関大のスコアが動かない時間が続いた。残り35秒、相手のフリースローが2本とも決まり逆転。なかなか得点のないまま、1点ビハインドの絶対絶命に陥った。しかし、この日コート上で関大をけん引した西村がここでも見せる。難しい体制からシュートを決め、再び関大が1点リード。最後までこの点差を守り、昨秋の借りを返す勝利をつかんだ。


昨年のリーグ戦では残り26秒で同点に追いつかれ、逆転負けを喫していた。雪辱を誓った相手に競り勝ち、開幕2連勝。インカレ出場に向け確実に勝ち点を積み上げた。来週は強豪・京産大、近大と連戦。この勝利を弾みに、関大男バスの真価を発揮する大一番に挑む。【文:牧野文音/写真:中山秋桜津】
▼ラディオノフ・ユリアンヘッドコーチ
「今日はとても難しい試合だった。やろうとしていたこと全部ができたわけじゃないけど、いつもと違って選手たちを褒めたい。特に後半はタフで、攻撃が難しい状況だったけど、最終的に勝てたことがとてもよかった。精神的にも、バスケでももっと勝ちたい試合だったけど、勝ち切れたことを評価したい。今日はガンガン行こうと話していた。具体的にはフォローも含め、守備にいくということ。もちろんたくさんミスもあったし、今日の試合は高さが足りなくて勝ち目がない時もあったけど、試合を通してよくできたと思う。開幕戦はとても大事だったので、それにあわせてやってきた。コロナ禍でミーティングができなくて、オンライン上で同じ時間に全員が集まって、集中してゲームプランを共有するのは大変だった。だけど、大事な時にプレーに出せたので、間違った時間じゃなかったし、一番よかった。特に最初の10分は、すばやく考えてやろうとしていたことができたので、とてもよかった。ゴールネットの交換で後半が始まるのが遅くなって、後半はその影響もあった。でも、試合の終わりもよくて、結果的に勝てたのがよかった。(西村の活躍について)コート上でチームを引っ張ってくれた。特にディフェンス、もちろんオフェンスも、とても難しい仕事をしてくれたと思う。今日は彼が本当のリーダーとして、すばらしい活躍をしてくれた。(来週の試合に向けて)まず何よりも回復して、試合に向けて準備していきたい。とても難しい試合になると思うけど、ベストを発揮したらチャンスはあると思う」
▼竹村
「去年負けていたので、絶対勝たなあかん、去年の先輩の分まで絶対負けれへん試合だから、めちゃくちゃ集中して試合に入った。入りから自分のドライブがいけるなという感覚は結構あった。ドライブをせんかったら流れ乗れへんところがあるから、自分がドライブで崩して、行ける時はシュートまで行って、行けへん時は合わせでとか、流れでチームの勢い作れたと思う。1Qはしっかりできていたけど、2Qから相手も警戒し出して、自分のマーク厳しくなった。それでも晴人(=西村)とか、岸がシュートつないでくれて、チームで戦えていたのでよかった。(龍谷大は)やっぱり21番がキーマンで、シュートを打ってくるから、そこは晴人(=西村)がしっかり止めてくれていた。もっと21番で点をとってくるかなと思ったけど、そこは晴人(=西村)がしっかりとめてくれていたので、その時に周りもしっかり止めて、いい流れで持っていけてたらもう少し楽かなと思いました。最後に6番とかでかい選手が出てきて、リバウンドの部分でイージーにやられたりとか、後半はイージーにリング下で得点されていたので、そういうところをしっかり締めていかないとあかん。(後半、相手に追い上げも)結構リードしていたので焦りはなかったけど、勢いに乗るとめんどくさい相手だなというのはあった。やっぱりどこかで流れを切らなきゃいけないなかった。連続で取られた時に、焦って個人技に走ってしまうと関大の良さはなくなってしまうと思う。なので、そういう時こそ自分のマークが厳しくても、ちょっと崩して、いいオフェンス、チームオフェンスをやっていかなあかんなと試合をして思った。(残り30秒で逆転を許す)ほんまに、自分が大事な時にシュート決めれへんかったから、そういうことになったと思うから、今日は本当に晴人に助けられた。やっぱり自分が決め切っといたら、もっと楽な展開になってたかなと思ってたので、追い上げられてきた時はきつかった。でも、声出すんは辞めんとこと思って、それだけは意識しました。個人的には最初は何本かシュート決めたけど、ミドルシュートの確率が悪くて、大事な時に結構落としちゃったので、それが反省点。相手のゾーンとか、自分へのマークが厳しい時に、晴人(=西村)とか公平(=糸瀬)にうまくアシストを放れているのも少なかった。(2Q途中で岸が負傷退場)やっぱり4年間一緒にやっているし、チームの軸やから、おらんくなったらきつかった部分もある。でも、やっぱりこの先もファアルトラブルで岸がおらんくなったり、晴人(=晴人)がおらんくなったりすることもあると思う。そういう時に、やっぱり自分は4回だから、もっともっと安定したゲーム運びができるようにしていかあかんなって感じた。(京産大・近大戦に向けて)相手に大きい選手がいるので、そこをどうやって戦うかだけど、やっぱり自分らがやるバスケットは変わらないと思う。しっかりディフェンスして走って、早い展開でバスケットをしてというのをやり続けたら、少しはチャンスもあるかなと思うので、しっかり意識して頑張りたい。(最後のリーグ戦)個人賞とかはあまり狙ってないけど、なによりインカレに出たい。前半戦で絶対に3位、あわよくば2位、1位とって。近大も結構強いけど、混戦になってくると思う。そこで自分と岸でコートの中で引っ張るってというのはすごく意識してやっている。今日は晴人(=西村)が決めてくれたけど、岸と俺の4回が勝負どころで、もっと勝ちにつなげるようにやりたい」
▼西村
「去年も勝てる試合だったのに延長で負けた相手だったので、今日は絶対勝ちたいなと思って臨んだ。(今日の龍大戦は)出だしがすごくよくて、みんなシュートが入ったり、ブレイクも結構出て、いい感じやった。途中から流れ悪くなったときに、下級生とかがいっぱい出ていて、審判笛とかも全然よくなかったけど、よく耐えてくれたなと思う。めっちゃでかい選手が出てきて、リバウンドを取られてたりしてた。試合前からチームメイトもスタッフ陣もみんなインサイド、リバウンドが大事だって言ってたけど、そこを徹底できなかったのが追い上げられた原因。(苦しい場面での得点が多かったが)みんな結構ミスが立て続いて、普段試合に出ている峻(=竹村)くんとか、公平(=糸瀬)さんとか、みんな下がっていて、みんなシュートに消極的になってたので、僕が打つしかないなと思って、外れても気にせず打ち続けた。 最後、逆転されたりしても、下級生もみんな声出したり、最後まで沈まずにやってたのがよかったかなと思う。(来週の京産大、近大戦に向けて)留学生とかもいて、今日よりもリバウンドとか大事になってくると思う。今日とか昨日の相手とリバウンドで競っているようじゃ来週はムリなので、もう1回全員でオフェンスリバウンドを徹底する意識を持って、来週もみんなで頑張りたい」