関学大下し開幕5連勝!

◇令和3年度関西学生秋季リーグ戦第4節◇対関学大1回戦◇10月3日◇ほっともっとフィールド神戸◇
関学大 001 000 000=1
関 大 002 001 32X=8
(学)黒原、西、鈴木也、樋口―佐藤海
(関)定本、桃尾―有馬
1(中)安藤
2(右)中井颯
3(遊)野口
4(三)久保田拓
5(一)上神
6(捕)有馬
7(左)小河
8(二)坂之下
9(投)定本
開幕4連勝と勢いに乗って迎えた相手は、現在2位の関学大。春リーグ王者であり、秋リーグ制覇に向け大きな山場となる。3回にバッテリーミスから先制点を許す。しかし、その裏野口智哉(人4)の2点本塁打で逆転した関大は勢いに乗った。投げては定本拓真(文3)が、4回以降奪三振を量産。打っては8得点と相手を圧倒。リーグ制覇へ大きく弾みをつけた。
先発の定本は初回、先頭打者に粘られた末に左前にはじき返される。しかし、落ち着いたピッチングで併殺を奪い、無失点に抑える。
相手の先発はプロ注目左腕の黒原。先頭打者が倒れるも中井颯良(政策2)が外角の球に食らいつく安打で出塁する。しかし、後続が三振に倒れ先制点とはならなかった。

3回表に試合が動く。定本はテンポよく2死までいくものの、四死球や被安打が重なり走者を溜める。その後、バッテリーミスの間に先制点を献上した。
その裏、嫌な流れを断ち切りたい関大。相手投手は黒原から、春リーグ苦しめられた西にスイッチした。1死から中井颯が2打席連続の安打を放つと、打席に立つのは野口。「真っ直ぐ一本で張って、初球を打とうという気持ちで打席に入った」と語るように、初球の高めの直球を完璧に捉えた。強烈な打球はライトスタンドに突き刺さる2点本塁打となり、逆転に成功した。

続く4回の守りでは定本が圧巻の投球を披露。緩急を上手く使ったピッチングで相手を翻弄(ほんろう)。最後は気持ちのこもったストレートで押し切り、3者連続三振を奪う。つかんだ流れを相手に渡さなかった。

6回表にはピンチが訪れる。1死一塁で右前に安打を打たれる。エンドランを仕掛けていた走者は3塁への進塁を試みた。しかし、ここで中井颯の強肩が光る。三塁への送球で走者を刺殺。チャンスの拡大を防ぎ、隙を見せない。

その裏には追加点を挙げる。先頭の上神雄三(法3)が出塁すると、続く有馬諒(商2)、小河英一郎(商3)が進塁打を放ち走者を3塁に進める。2死三塁のチャンスで坂之下晴人主将(人4)が放った打球は三遊間へと転がる適時打となった。

7回以降も関大打線は止まらない。7回には上神、有馬の適時打。さらには8回には野口も2点右前適時打を放ち、点差を7点に広げた。



8回から登板した桃尾岳宜(情4)は走者を許さない完ぺきな投球を披露。2回を6人で抑え、試合を締めくくった。


現在5連勝中と絶好調の関大。次戦も勝利し、優勝に大きく近づきたい。リーグ制覇に向け、大事な一戦に挑む。【文:荒川拓輝/写真:中西愛】
▼野口
「(試合を振り返って)先制はされましたが、ピッチャーが粘りながら抑えてくれた結果、こっちに流れが来たと思います。(ご自身の結果について)3番の仕事はこれぐらいやって普通だと思うので納得もしてないです。明日も気を引き締めていきたいと思います。(3回の本塁打について)真っ直ぐ一本で張っていて、初球を打とうという気持ちで打席に入りました。力まずに振れて良かったです。(8回の適時打について)この回も点を取らないと明日の試合につながらないと思ってました。その中であのような一打がでて良かったです。(今まで球を見ていたということですが、どういった意味合いで球を見ていたか)ずっと四球が多く、自分の中で球を最後まで見るということを意識した結果、速い球や甘い球に手が出なくなりました。そういった姿勢が良くなかったと思います。(ドラフトが近づいてますが)もちろんドラフトも大事ですが、やっぱりリーグ戦に向けて気を引き締めていきたいと思います」